バックナンバー一覧に戻る



[KID'S SIGNAL] 木田茂夫:時速370キロの電気自動車開発。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
KID'S SIGNAL NO:003
キッズシグナル:創刊準備第三号
2013.2.18
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
%email% %name% さん こんばんは。
KID'S COMPANY 木田茂夫です。

ここしばらく、今後継続してメルマガを出すための準備をしていたのですが、
その過程で、みなさまにお送りする特典のデータのお知らせが送られていなかった
ということに気付きまして、あわてて創刊準備第三号を書くことにしました。
申し訳ありません。

ということで、昔、私が仕事で作った漫画原稿の内容を、
ここだけ、特別公開でお知らせします。

●POP名人
その昔、図面出力用のプロッターを使って、「手描き」の味を持たせた
店頭POPを制作できるソフトがありました。
そのソフトの紹介冊子に掲載したマンガです。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/company/pdf/pop01.pdf
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/company/pdf/pop02.pdf
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/company/pdf/pop03.pdf


●PaoPaoアイランド
パソコンやインターネットにはじめて触った時のとまどいを、
登場人物を動物に置き換えて楽しく表現。
おもしろ登場動物たっぷりの4コママンガ。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/company/kidsbox/pao


---------------------------------
 ■近況報告
---------------------------------
facebookを見た方はご存じかも知れませんが、先日、まちなかを歩いて
おりますと、「猫cafe」の看板を見つけました。
自宅で猫を飼っておりまして、夫婦ともども猫好きなので、「入ってみようか」
ということになって猫cafeを初体験したのであります。

入ってみれば土曜日と言うのにたくさんのお客さんが来店されていて、
いろいろな種類の猫とまったりしておられました。

1時間千円で、猫にあげるための「おやつ」付き(鶏のささみでした)。
どの猫も血統書付きという由緒正しき猫さまでして、立ち姿、毛並み、
歩き方、顔立ち、どれをとってもほれぼれするような美男美女というか、
美猫ばかりだったのであります。

これは猫好きには、たまらないものがありまして、なかなか気分的に癒された
気持ちになったのですが、1時間経って外に出てみた感想は「なんだかキャバクラ
とかに入ったような気持ちだねぇ」という事でした。

というのは、猫カフェの猫は、確かにほれぼれするような美猫ばかりなのですが、
私たち夫婦のところに近づいてくるのは、あくまで「おやつ」目当てなわけです。
そのお店のご主人やスタッフさんにはゴロニャンと甘えていくのですが、
今日来たばかりの客には、あくまで「おやつだけの関係よ」というところ。
実にクールでありまして、まさにキャバレーのホステスさん状態なわけです。

はてさて、そんな感想を抱きつつ、自宅に帰ってみると、うちで飼ってる
猫たちは、我々が帰ってくるとゴロニャンと甘えてきます。
「いやー、やっぱりこれが良いのだよねぇ」としみじみ実感いたしました。

私も、いろいろな企業の方々とお付き合いさせてもらってますが、
できればこの「飼い猫」のようにキチンと信頼関係のあるビジネスパートナーとして
やっていきたいものだなぁと感じました。

そのためにこういうメルマガも出してるわけでして、今後ともよろしくお願いいたします。

--------------------------------------
 KID'S の本棚:「読了書籍の抜き書き帖」
--------------------------------------
さて、ということで、また例のごとく私が読み終わった本から
赤線を引いてある部分を引用する「抜き書き帖」のコーナーです。

本日は、

脱「ひとり勝ち」文明論 By 清水 浩
発行:株式会社ミシマ社
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4903908135

です。

著者の清水浩さんは、電気自動車「エリーカ」の開発で有名な、
慶応大学の学者さんです。
この本は、電気自動車や太陽電池のメリット部分をていねいに
解説してくれてまして、とにかく「未来はバラ色だ」という事を一所
懸命に主張されてるところががすごく面白い本なのです。

環境を守れ! というと、すぐに「辛抱しよう」とか「我慢しよう」
などというオモシロクナイ意見がまかり通ってしまうわけですけれど、
そうではなくて、物事の根本的な考え方や、モノの見方自体を、
根っこから変えてしまえば、本質的にラクで楽しい豊かな未来を
描けるのだよ、と語っている本です。

この本が出版されたのはリーマンショック後で、東北大震災の前
である、2009年の6月でして、その意味でもタイムリーでした。

モノの見方を根っこから変えるという意味で言うと、たとえば、
この清水浩さんが作っている「エリーカ」という電気自動車は、
よくある電気自動車が、電池で充電時間内で走れる短距離をベースに、

●都市部専用の一人乗りコミューター

という発想でデザインされているのに対して、

●時速370km/hを叩き出す8輪スポーツカー

というとんでもない形を提案してるわけです。
「なんだそれ?」と思うじゃないですか。
でも、話を聞いているとすごく面白い。
ようは、そういう「制限の範囲内」で考えるのではなく、制限を
とっぱらって考えましょうよ、という話で、なによりもまず、

●車に乗ったら楽しいよね

と言うことを大切にしたまま、次世代の技術を産み出そうよ、
という提案があるわけですね。

清水さんの提案している電気自動車と、世間の自動車会社が
提案している電気自動車がどう違うのか?というと、
自動車会社の電気自動車は、これまでの「自動車」の延長線上で
物事を考えているわけです。

ですからタイヤは4っつですし、モーターはひとつ。
ひとつの動力源を何らかの形で4っつのタイヤに送る、という
発想なんですが、エリーカは違う。

●タイヤの中にモーターを入れちゃえ。

ということをやってます。で、

●小さいタイヤを8個くらいつけちゃえ。

ということもやってます。

こうするとどうなるか? というと、
・加速が良くなる
・トランスミッションやプロペラシャフトがいらない
・タイヤが小さく車内が広がる

という形になるわけです。
で、トランスミッションがなくなると、実は摩擦熱で失われていた
エネルギーが、ほとんど失われることなく推進力に変換されるわけですね。

ですので、エネルギー効率がすごく良いわけです。

電気自動車というと、どうしてもエネルギー効率の良い「電池」が必要で、
その電池をいかに開発するか?ということが重要な技術ポイントになるんです。

でも、それ以前に、「車の構造そのものを変えてしまって、ギアをなくし、
その分電池をたくさん乗せちゃえばいいじゃん」という発想の転換を
されてるのが清水浩さんなわけです。

タイヤを車輪の中に入れ込んでしまえば、ギアがなくなって重さも軽くできますし、
スピードを上げたいなら、モーターの数を増やせばいいわけです。
しかもギアボックスなどの物理的な部品が減らせますので、車の中の空間を
大きく取ることもできるんですね。

知ってる人は知ってると思いますが、量産型自動車の一号機とも言うべき
T型フォードが登場する前には、自動車というのはもともと電気自動車として
開発されていたという過去があります。

そして、トランスミッションなどのギア変換の装置は、もともと「モーターが
電圧の変化によってスムーズに回転数を上げていく」ことを、ガソリンエンジンで
シミュレーションするために作られた部品なわけです。

だから、車軸にモーターを直接取り付けるというのは、技術的には
本卦帰りしているということでもあるんですね。

この他にも、おもしろい提言が山盛り載っているので、
この本はとてもオススメです。
エネルギー問題は、いろいろな人が石油だ原子力だとエネルギー「源」の
話をされてますけど、「源」ではなくて「使用場所での使い方」だって、
かなり大切なことなんですよね。そこをどう効率化するのか? ってことも
しっかり考えないといけません。

現在のクルマというものが、もともと、エネルギー効率的には
無駄にガソリンを燃やしまくっている前時代の遺物である、
という側面を持っている点には、あまり言及がありませんが、
実際には本当にエネルギーの無駄をやってる道具なんですよ。

そんなこんなをひっくるめて、とても面白い本ですので、
ぜひともお読みください。
オススメです。

--------------------
ということで、今回も書籍紹介が長くなってしまいましたねぇ。
世の中の常識とはちょっと違う視点のある本を紹介したいなぁと
思うと、けっこう解説が長くならざるを得ないので、そこがなかなか大変です。
うーむ。

まぁ、随時やっていきますか。

ではでは。また次回まで。よろしくです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
コピーライティングならおまかせを!
コピーライター 木田茂夫 :kids@cools.com     
携帯:090-8523-4204
------------------------------------------------
ホームページ:KID'S COMPANY   http://cools.com/kids
ブログ:コトノハコトバ                  http://kidscomp.exblog.jp/
------------------------------------------------
あなたのタイピング能力を伸ばす! 
ブラインドタッチ練習ドリルWEEK
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/week/
------------------------------------------------
木田茂夫が面白い!と思った本をご紹介
キッズボックス・ブックストア
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22?_encoding=UTF8&node=28
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/





バックナンバー一覧に戻る