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手帳の活用は、一年の計どころか十年の計となるのだと気づきました。

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[KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第103号●2017年1月11日(水)
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%name_sei%さん新しい年をどう過ごしでしょうか?

さて、このメルマガではマーケティング情報のほかに手帳や文具などのツール活用の方法についても情報をお届けしております。


その流れで、昨年の暮れに


「アイディアをまとめ、メモやノートを取るために役立つオススメ書籍35」
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/company/stationery35_m.htm


というPDFを制作しまして、このPDFを読むためにご登録くださった読者の方も、すでにポツポツおられるのです。


ですので今回は少し手帳に関するお話をしたいと思います。


というのも、実は、新年、NHKで IoT に関する解説番組をやっておりまして、それを見てあらためて手帳の重要性を感じたと言うことがあったからです。


IoT というのは、Internet of Things の略で、一言で言うなら「モノのインターネット化」ということです。


これからの10年くらいは、あらゆるものがインターネットにつながるという、とても大きなムーブメント、ビジネスの潮流になるだろうと言われています。


よく分からないなぁと感じるのが一般的な感覚かもしれませんが、すでに「インターネット冷蔵庫」だとか「インターネット電子レンジ」なんてものが登場しています。


しかし、IoTのキモは、「モノがインターネット化すること」にあるのではなくて、「あらゆるシーンのデータがクラウドに収集される時代になっていくのだ」と考えると分かりやすいでしょう。名前の付け方が少し乱暴なんですね。


そしてデータを取得するのに必要な「センサ」部分を「モノ」に取り付けるのだと考えるととても分かりやすくなります。


インターネット電子レンジの例で言えば、単にチンするだけではなくて、どんなお料理を作れば良いのかを旬の材料をベースに紹介してくれたり、あるいは今週一週間でどんな食事をしていたから、栄養バランスを考えて「こういうものを調理されてはいかがでうすか?」と提案してくれたりするわけです。


とくに、クラウドに情報が蓄積されることによって、特定分野に関するとても大量のデータを取得することができますので、「いま人気のメニューベストテン」なんてことをやることも可能なのですね。


こういうことを「ビッグデータの活用」という言い方でビジネスシーンでは取り上げていたりもします。


さて、では、こういう話と手帳が、いったいどういう関係があるのか? というと、ポイントは「センサ」にあります。


たとえば、その番組では「インターネット箸」というものを取り上げていて、このお箸には動きを感知するセンサが組み込まれているのですね。


そして、箸の動きなどで、食材を感知し、食べた量などもセンシングしてはどうか? と考えているわけです。


とても面白い発想なのですが、これ、モーションセンサがなければデータが取れません。


ビッグデータの時代だ、データサイエンティスト(データ分析・解析者)の時代だ、などと騒がれていたりしますが、その肝心の「データ」を取得するセンサがなければ、ビッグデータも活用のしようがないのです。


そして実は、「必要なデータ」というのは、「何のために活用すべきか?」という、最初の企てがあってはじめて必然性が生まれるものであって、「センサ」というモノからニーズが生まれるわけではないのです。


このあたりは、ずいぶん前にご紹介した、



会社を変える分析の力 (講談社現代新書)
http://astore.amazon.co.jp/kids1226-22/detail/4062882183



という書籍を読んでもらえればよく分かるはずです。


たとえば、夏場のアイスクリームは気温によって売り上げが変化しますから、天気予報情報をもとに仕入計画を立てれば、効率的でムダのない仕入れができます。


しかし、現実にはデータ予測が効果を発揮するほどの販売量がある、全国チェーンのストアなどでは、仕入れ量は2週間前に確定しておかなければなりません。


でも、一般的な天気予報は1週間しか予測してくれないので、「2週間後の天気予報データを何らかの形で入手」する必要が出てくるわけです。


IoTや、ビッグデータの活用、データサイエンティストというような時代の先端の分野では、実は「必要なデータがない」ということが、まず最初に起きるわけです。


そして、そのために「センサ」が選ばれたり、開発されたりする。そういう市場分野では、当たり前ですが必要なデータを取るセンサが存在していなかったりするわけです。


だから、すべての「データ」は、マメに人間が「カウント」するしかないんですね。
ここに、「手帳」が存在する意義があるわけです。


ネットを検索して出てくるような情報は、そのほとんどが「すでにあるセンサ」で「データを収集する仕組み」によって集められたもの。いままでになかった新しい情報というものはほとんどないわけです。


しかし、IoTの時代には、「すでにある情報」ではなく「これから収集すべきデータ」こそが重要になってきます。そしてそこでは「マメに手帳にデータを記帳する習慣」が必然的に必要になってくる、というわけです。


実はIoTの代表製品は「インタネット冷蔵庫」や「インターネット電子レンジ」などではなく、ストレートに「スマホ」だ、とも言われています。


iPhoneのオリジナルのモデルの発表が2007年1月。この10年のスマホ市場のとんでもない変化を考えれば、IoTによるクラウド+ビッグデータという市場の可能性がいかに大きいかは、ある程度想定できるはずです。


センサのないところにこそ、新市場の可能性は眠っていて、そして、そのデータをいかに「取得すればよいのか?」というアイディアこそが雌雄を決する時代が来たとも言えます。


センサがなければ、手書きでデータをとるしかない。そして、どんな種類のデータを取れば良いのかのアイディアは、まずは手書きでメモすることが肝心です。


そういう意味で、上記の


「アイディアをまとめ、メモやノートを取るために役立つオススメ書籍35」
http://www.saturn.dti.ne.jp/~kids/company/stationery35_m.htm


というPDFでご紹介した各種書籍は大変有用なものばかりです。


手帳をどう活用してアイディアや計画を実際の行動やビジネスにつなげていくかのノウハウの塊です。本当におすすめできる書籍ばかりですので、ぜひご一読ください。


手書きのメモは「自分の筆跡で気持ちを残す」という意味で「無意識への刻印」機能が大変強いものです。
アイディアや発想をキャッチするにはスマホでメモするより、手書きメモです。


ということで、今年一年の計画だけでなく、十年先まで見据えて、手帳の使い方を考えてみましょう。


今回はけっこう長いメルマガになってしまいましたが、また次回をお楽しみに。

ではでは。

 [了]------(2017.1.11 旧暦:師走十四日)


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