僕がテレビレポーターになった話。
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[KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第127号●2018年6月12日(火)
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先日の夜、家から歩いて１分15秒のコンビニへ出かけました。

それも、夜の20時35分前後に。

というのも、食事のあと、急にうちの奥さんが「氷菓が食べたい」と言い出しまして。
ちょっと夫婦そろってノド風邪気味だったので冷たいものが欲しいというのはあったのですよ。
それで、「買ってきて」とあいなったわけであります。

「何買うのよ」
「氷菓」
「氷菓って言うてもいろいろあるしなぁ。好みのものがあるかどうかわからんで。」
「じゃ、何があるか、向こうに着いたら電話して」

という会話のもと、オレンジの街路灯がある家の前の道をとおり、携帯電話ショップのならびにあるコンビニまででかけたのであります。

入ってみると、腰の高さにある、一畳ほどの広さの冷凍庫には、想像していたより氷菓の種類が少ないのであります。

ガリガリくんが二種。
コンビニのプライベートブランドのアイスが一種。
大手メーカーの季節限定ものが一種。
あとは、カップ入りのかき氷系が二種。
その程度しかないのですね。

コンビニの冷凍庫というのは、いろんなアイスが入っていたりはするけれど、氷菓に関してはほんとうに種類は少ないものなのです。

これはチョイスがむずかしい。

いや、それ以前に。

外側にレアチーズがコーティングされていて、中にイチゴシロップが入っているとか、
商品特徴が複雑で、電話で説明するっていうのがかなり難しかったのです。

ええい、めんどくせぇぇぇぇー。

そう思ったわたくしは、LINEのビデオ通話に切り替えて、いきなり近所のコンビニの現場レポーターになったわけです。

「レアチーズつつみのイチゴムース氷菓」だとか、「白桃のちゅぱちゅぱ吸うタイプの氷菓」だとかは、
それこそ口で説明するより、パッケージのイメージイラストを見せたほうがうんとはやいのです。

「こっちには、こんなアイスもあるよ」とカメラに向かって説明して報告する。
まさに気分はテレビレポーターなのであります。

うちの娘(４歳)も、うちの奥さんのスマホの画面を見ながら「そのチョコのかかったやつがいい」とか、要望を言ってくるのであります。

ということで、家族みんなが、それぞれに満足できるアイスを買って、わたくしはレポーターをやめて帰路についたのであります。

でも、たかがアイスを買うだけでも、「満足」するために、ここまでのことが簡単にできる世の中になったのだなぁと思います。

つまり「顧客満足度」というものが、ものすご〜〜〜〜くカンタンに手に入るようになったわけです。

それが2018年の、いまの状況だ、ということ。

ほんの数年前だと動画でコンビニの様子を伝えるなんて、カンタンにはできなかった。

いや、だいたいスマホが生まれる前だと、こういうシチュエーションなら一二個は「気に入らないアイス」が混ざってしまってたはずです。
そして、家族のだれか(たいていはお父さん)が「あまりもので我慢する」ということになっていたのではないでしょうか？

いまは、手軽にみんなが「満足」できる環境が整ってしまった、ということなんですね。

さて、では、あなたは、あなたの扱っているサービスを、こんな具合に短時間で瞬間に伝えられるアプローチを、キチンと作っているでしょうか？

アイスのパッケージに中身のイラストが載っているというのは、ひと昔前だと考えられないこと。でも、いまの時代には必要な最低限の品質なわけです。

だから僕は、超高品質の「紙のパンフレット」の制作をサービスしているのであります。
(パンフレットだけじゃないんですけど、ま、代表サービスってことで。)

いまの時代、とおりいっぺんのパンフでは、お客さまの「満足」に到達しないのですね。

展示会のような一瞬のチャンスを確実にモノにして、それでいて、手に取ってもらえれば、瞬間で「ブランド」になるのが高品質・最高級の手作りパンフレットの最大の特徴です。

明日情報が改変されているかもしれないインターネットの時代だからこそ、カンタンには改変できない印刷物に「一瞬でブランド構築ができる」というアドバンテージが出てくるのです。

でしょ？　違います？

でも、その「ブランド構築力」は、残念ながら「最高級」でないと意味がない。

だって、アイスひとつにしても、これだけ「満足」へのハードルが低くなってるわけですから。

B2B商品なら、もっと小難しいことを、もっとスッキリ、一発理解させないとブランドにならないでしょう。

良くも悪くも、そういう時代に突入しているよなぁとしみじみ感じつつ、ひっさしぶりにチョコモナカジャンボをほうばった夜なのでありました。


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