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花が咲いてはじめて分かる。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第137号●2018年6月22日(金)
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4月のことですから、もう二か月も前の話。
今年は、うちの家の庭で「ああ、そうだったのか」と納得できた出来事がありました。
というのは、うちの家の庭には1本の木がありまして、これが実は何の木だかよくわからなかったのであります。
けっこう長く育てておりまして、そうですねぇ、かれこれ10年近く育てている木なのです。
10年育てているので、高さはけっこう高く2mはゆうに超えています。
庭といっても狭い庭ですし、それほど日当たりも良くなく、しかも地植えではなく鉢で育てているものだから、なんとも言えずヒョロリと徒長気味の、少し不健全な木なのです。
育ててはいるものの、この木がいったい何の木か全然わからない。
なんで種類さえ分からないのか、というと、これが実は、私の母親がフルーツか何かを食べた後に、植木鉢に種を植えたものだったからなのです。
「いったい何の種を植えたの?」と聞いても、「え? そんなもの植えてたっけ?」と答える始末。
前は一緒に暮らしていたのですが、僕が結婚したのを機に、少し離れた場所に暮らしているので、植木のことまでは覚えていないのですよ。
種を植えた母親が、何を植えたのかを忘れているのだから、当然、僕には何の木だかわからない、ということ。
うちの奥さんと一緒に、葉っぱや枝の形を見て、あれかな? これかな? といろいろ話はしていたものの、決め手に欠け、ずっと「まぁいいや」とほったらかしにしていたのです。
だいたい何の木か分からないのだから育て方もわかりませんしね。
徒長気味だけど、それもまた仕方なしという感じで、引っ越したりするたびに鉢だけは持ってきて、「死なないなら生きろ」程度に育てていたわけです。
でも、この訳の分からない木に、なんと今年は花が咲いたのです。
徒長気味だったけれど、高く伸びたおかげで、木の先端の位置には比較的長く日が当たるようになったのがよかったのでしょう。
2mを超えた、手も届かない、高い位置にだけ、花が開きました。
で、それをじっと見て。
「これ、桜よね?」
ということになった。
どうみても桜。
つまり、うちの母親が食べた「フルーツ」は「さくらんぼ」だったわけです。
「ああ、そういうことだったのか」
と、十年たって、やっと合点がいったという次第。
でも、これ、販売促進やビジネスモデルの構築においても言えることなのですね。
どんな販促企画でも、始めるときは成果なんて見えません。
とにかくやってみて、試してみて、それでやっと答えが出てくる。
そして、うまくいったやり方だけを継続していく。
その繰り返し、なんですね。
僕はパンフレットの制作を長い間続けていましたが、面白いのは「どれだけ長く活用されるか」というのは、ちょっと予想がつかないものなのです。
たとえば、僕が作ったパンフレットは、短いものだと一年で作り直しになることもあるのですが、多くは10年20年と活用されていたりします。
当然商品のライフサイクルがあるので一概には言えないのですが、BtoBを中心に、部品や資材などの産業関連市場の商品や、環境条件を計測する計測器、発電所などのライフラインに活用される部品・サービスなどは、もともと商品寿命が長いのです。
それだけの長い期間を、ある程度は想定したうえで、「書き直し」の必要が出ないようにパンフレット原稿を作成してきましたから、仮にパンフレットが再デザインされても、原稿自体はそのまま流用されているということが普通にあるわけです。
これも、こんなに長く活用いただけるとは、僕自身も想像していなかったですし、やってみなければ分からなかったできごとでした。
ビジネスはとにかく「やってみて、うまく行ったら続ける」の繰り返し。その繰り返しのお手伝いができること、花が咲いて初めてわかることを、一緒に体験すること。
それこそが、この仕事をやっていて「面白いなぁ」と思える部分だと思います。
「絶対必ずうまくいく」
なんてお約束はいたしません。
でも、ただ1つ言えるのは高品質なものを作っておけばどんな用途にでも対応できると言うこと。
予算をケチってたんだ単なる印刷物と言うようなものを作ってしまうと使える幅は限られてしまうし信頼を得ることもできません。
でも、高品質のカタログパンフレットなら、想定以上にお客様の信頼を得ることができ、しかも、とても長く活用できたりします。
時代の要望が変遷していく現代。
高品質に、長く、うまく行くように原稿を書く、ということは、かなり難しいことなのです。
でも、僕なら他の一般的なライターよりは、少しは長期的展望を見据えた原稿が、書けるかもしれません。
何かそんな必要があったら、ぜひお声をおかけください。
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