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■借金は、貸した側にすれば資産ですよ。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第171号●2021年12月30日(木)
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一週間ほど前、お金の話をしました。
覚えておられますか?
●銀行は、預金した人のお金を誰かに貸しているのではなく、借りたい人に必要額を、その場で「創って」手渡している。
という話です。
なかなか驚くべき話だったようで、けっこう反応をいただきました。
で、今日は少し「借金」について考えてみたいと思います。
借金というのは、借りている人にとっては、負債であり、返済しなければならない、なかなか大変なお荷物ではあります。
では、お金を貸している側にとっては、この「借金」というのは、どういう存在でしょう?
これは貸している側にとっては「資産」になるんですね。
貸している側にとっては、手元に現金はないわけです。ただ、「貸した」という証文があるだけです。
でも、この証文は間違いなく「資産」になるわけです。
実は、この「お金を貸した証拠」という証文事態を売買できるわけです。
だから本当に借金というのは、貸した側には大きな財産になるんですね。
で、税理士さんなどなら、この「貸したお金」で、証文のないものですら「資産」として計上している実例をご存知だと思います。
それは「売掛金」です。
すでに商品・サービスは販売しているけれども、まだ代金をもらっていない、という場合。
この場合、お金を貸しているのと同じ状態なのですが、証文はありません。
商習慣で、支払いが商品・サービスの一か月後とか半年後、なんて場合もありますから、こういう商習慣のある業界では、「売掛金」という資産は日常的に発生していると言えます。
ということで、売掛金は貸した側にとっては資産です。
税理士さんにとっては常識ですし、自営業で商売をしているような人でも、ごく普通に体験していると思います。
で、ここで少し質問をしたいのですが、よくテレビなどで言っている、
●「国の借金一千兆円。国民一人当たり800万円」
という、テレビなどで良く言われている「国の借金問題」
あれ、国が借りてるのは一千兆円で良いとして、貸してるのは誰? って思いませんか?
それ、ものすごい資産ですよね?
そんなものすごい資産を持っているのってどんな大金持ちなんでしょう?
実は、この「資産」を持っているのは、他の誰でもない「あなた」なのです!
というと驚かれるでしょうか?
でも、これ本当の事なんですよね。
正確には国が国債を発行して、それを銀行が買うので、銀行は「民間企業」ですから、「国民の側の資産」と言う話になります。
んんんんんんんん?
「あれ? 借金してるのって国民じゃなかったの? 国民一人当たり800万円って言ってたじゃん矛盾してねぇ?」
と思ったあなた! そのとおり!矛盾してるんです。
ちゅうかね、はっきり言いますけど、
●「国の借金一千兆円。国民一人当たり800万円」
なんてものは、とんでもないペテンなのでありますよ。
騙されてはいけないのです。
というところで、今日はここまで。
まぁとにかく、テレビの言う事なんて信用しちゃダメですよ。テレビなんて無料メディアの最たるものでして信用ならんことはなはだしいのであります。
ということで、この話の続きはまた来年にでも。
ではでは。
[KID'S SIGNAL No.171 -了-]
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