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KID'S SIGNAL NO:018
キッズシグナル:第18号
2014年4月30日(水)
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しばらくメルマガの発行ができませんでした。どうも申し訳ありません。
仕事上でも、プライベートでも、個人的に新たに感じる事、課題もいろいろあって、みなさまに何かをお知らせする、というところまで、自分の内面を整理する余裕がなかったというところです。

さて、このメルマガをお休みしていた間にひとつ新たな道具を導入しました。それは、いま話題のWindows8.1 タブレットです。それも8インチというA5ノートほどの小さなもの。
いま、お仕事で、PDFファイルを使って、タブレットの上で動作する販促ツールを制作しているのですが、その検証も兼ねて、個人的に購入してみたものです。

いまデジタルツールとして、タブレットというものがとても注目されていますし、今後のビジネスシーンでも無視できる存在ではないだろうと思います。

たとえば、携帯電話を購入しに出かけても、いきなり目の前にタブレットが差し出され、自分の選んだコースに応じてグラフが変化するソフトウェアで、毎月の支払額をシミュレートされますし、赤ちゃん用品の販売店では若い夫婦をターゲットにしていて、会員登録がすべてタブレットで行われたりしています。

また、喫茶店に出かけても、和服を着こなし銀髪が素敵な奥様方が、手持ちのバッグの中からタブレット端末を出して「この間のお茶会なんですけれど山下さんが来られましてねぇ〜、ほら!」と、写真を次々に見せあっているというようなシーンが、普通に見られるようになりました。

僕が関わる販売促進の世界でも、展示会でキャンギャルがタブレット端末を手にもってパンフレットのページをめくるように製品特徴をアピールしていたり、ちょっとしたゲームを「やってみませんか?」と誘って来たりします。そして、そのゲームが終わった画面に簡単なアンケートと業種や職種を入力するページが用意されていて、ユーザー動向のデータ取得がなされていたりするわけです。

先日も、あるクルマの展示会にでかけると、商品横に性能表がディスプレイされていたので、板張りのパネルかと思ったら、表の部分にタブレットが埋め込まれていて、より突っ込んだデータを、その場で確認できるように設計されていました。
タブレットの使いこなしも、年々こなれてきているなぁと思わざるを得ません。

しかし、このタブレット人気、実は従来のPC市場の「中」で発生しているのではなくて、PC市場もわずかにカバーしながらも、ほとんど別の、もっと大きな市場で人気の出ているツールだろうと考えられます。

新聞・雑誌では「いずれPCはタブレットに置き換えられていく」という論調も見られるのですが、実際のところは活用するシーンも用途も、売れている理由も、PCとタブレットは全く異なるツールですから、いちがいに連続した市場として見ることは正しくないように思います。

このWindows8.1 タブレット(8インチ:32ビット版:以下WinTab8と略)を使ってみてつくづく感じるのは、officeソフトがビジネスにおいて、いかに重要であるか? という事でした。
実は、驚くなかれWinTab8にはofficeソフトがプリインストールされているのです。それでいて価格は3万円台から4万円前後。最初からofficeが入っていると、その実用性が嫌でも実感できるのですね。

たとえば、仕事でもらったファイルがエクセルやパワーポイント、ワードのファイルだということはとても多いものなのですが、これが正規のofficeとは異なる互換ソフトを使っていると、フォントの表示などがずれて、正確に反映されないことがあるのですね。そういう互換ソフトをお使いの方ならわかるでしょうけれど、電話で書類を参照しながらやりとりしていると、どうしても会話が成立しないことがあったりします。

とどのつまり、タブレットといいつつも、officeソフトが入ってないと、見積りや企画書の確認というビジネスの基本要素を安心して任せる事ができないのだなぁと感じたわけです。

また、これまでのタブレット(Andoroid,iOS)だと、それこそWindows環境で構築された「自社ソフト」というものも起動させること自体ができませんし、業務のデジタル化をしっかり整えている企業であればあるほど、「タブレットの業務活用」はやりたくてもできない項目だったと思います。

そういう意味で、このWinTab8の登場は従来PCの使い方に、新たにタブレットの広がりが加わる、画期的なものなのではないかと思っています。これまでのPCの活用の仕組みはそのままに、より大きなコミュニケーションの広がりが生まれていくのではないかと感じているのです。

ところが、どうもこのあたり、世の中の動きは少し鈍いようです。この4月にWindows XPのサポートが打ち切られ、次はどの企業でもWindowsu8.1を導入するのかと思ったら、各種の調査を見ても、XPからのOS乗換は8.1ではなくて7がほとんど。液晶ディスプレイを使ったあらたな展開・システムを構築しようという企業は本当に少ないようです。

確かにタッチパネルのような新しいユーザーインターフェースを使うという事は、操作感のすべてを一新してしまうということですから、従来の仕組みのままで対応することはできません。
実際、WinTab8を導入した僕自身、いままでデスクトップはデスクトップ、モバイルはあくまでモバイルと切り分けていた区切りがなくなり、タブレットを活用することで、自分の仕事のやり方を、全面的に見直しせざるを得ませんでした。
だから、新しい環境になじんでいくのは本当に大変なんですね。

それでも、それでもです。
おそらくタッチパネルを使った操作体系は、冒頭で書いた携帯ショップや赤ちゃん用具店、展示会活用などなど、ビジネスのあり方をかなり根っこの部分から変えてしまうことは間違いないのですから、早めに試して先行者利益を得るに越したことはないはずなのです。

そんな事を考えていると、Windows8.1 のタッチパネル環境の「変革」を避け、Windows7の「従来手法の継続」を選択した多くの企業が、この先キチンと成長していくのかどうか、少し不安になりました。
win7とwin8。投資額の差は確かに大きかったのだと思うのですが、それよりも「新しい仕組みを構築する面倒」を、みんなが避けたのではないか? というところが気になるところです。

時代は変わる。
それなら、良くなる方向へ自ら変革していくべきなのではないか?
そんな風に感じた昨今でした。
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