■予定表と日記帳。 どちらが自分のためになるでしょう？
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[KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第181号●2022年1月9日(日)
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今日は、また文具関連の話題です。

新年から手帳を新しくした、という方は多いと思います。
僕は最近は新年などの区切りで手帳を変えるとか更新するということがなくなってしまったので、どうにも世間の流れに合わなくなってしまったんですが。

で、今日は、「本当に役立つ手帳の使い方」について、少し考察したいと思います。

一般論ですが、「手帳」というと予定表として使う人が多いと思うんですね。
いろんな仕事をしていて、いろいろな方とのアポイントメントがあって、それを忘れないために手帳にメモする、という感じ。

おおむね手帳のイメージは、そういうものだと思います。

あるいは、「こんなことをやろう！」と計画を組み、予定を立てて、それを書き込む、とかかもしれません。

これ、おおむね「予定帳」としての使い方ですよね？　それはそれですごく意味があるし、有用な予定の立て方のノウハウというものも色々あるんですが、それとは別に手帳を記録のために使う、という使い方もあると思います。

代表的なのは家計簿ですね。今日いくら使ったのかとか、何をどれだけ買ったのか？　とかを記帳しておく。
あるいは、仕事の会議などでしたら、「議事録」というものも存在します。今日の会議に、誰が出席していて、欠席したのは誰か。決まった内容はいったい何だったのか？
これはおおむね、「過去」の事を書き記す、「日記帳」的な使い方と言えると思います。

手帳、手帳とカンタンにひとくくりにしてしまうのですが、この「予定管理(未来管理)」と「事実の記録(過去管理)」というものは、かなり質的に異なっていて、どちらも大切なんですが、どうも多くの方はどちらか片一方に特化して手帳を使っていることが多いようです。

予定を立てるために手帳を使う人は、とにかく次から次へとアポを入れていくし、記録を残したい人は、とにかくやたらとなんでも記録しないと気が済まないとか。

あまりバランスが悪いのもどうかと思いますが、世間一般的には、他の方との約束を忘れないために「予定帳」として使っておられる方が、やはり主流ではないでしょうか。

しかし、これまで手帳やノートをずっと使ってきた経験から言うと、手帳は「予定」という未来の事を書くより、各種の「記録」などを事実に沿って残していくことにフォーカスして使う方が、有用であるように思います。

それも、議事録のように、他の方々と同席していた時の記録より、自分一人で何か行動していた時の「行動記録」のようなものこそ、真に重要な情報であることがけっこう多いのですね。

これは僕がフリーランスのコピーライターとして活動してきたこととも関係していると思います。

たとえば、原稿を書く仕事であっても、文章量は同じでも、かかった手間が大きく異なる仕事、というのはあるわけです。自分が不勉強なジャンルの原稿は下調べにも時間がかかりますし、その作業工数分の時間はキチンと計測しておいて、請求時に反映させた方が良いわけです。

とくに、実際に自分が行った行動というものを、手帳などに記帳する習慣を持つと「ああ、これだけの作業はやったのだな」という実感を持つことができます。
そして実は、この事実に基づく記録こそが、自分自身の「自信」を積み上げていく基礎単位になるんですね。

「少なくとも、これだけの事はやったのだ」という自覚が持てれば、それは大きな自信につながり、物事が好転していく大切な「きっかけ」にもなっていきます。

ですので、手帳を「予定表」にばかり使っている方は、少し自分の行動や内面に注目してみて、自分自身の記録である「日記帳」として活用してみることをお勧めしたいと思います。

自己肯定感とか、自信とかは、こういう「日記を書く」という行為からプラスに転じていくことは多いと思います。
実際うつ病の治療などに日記をつけるという療法もあるくらいです。

もし手帳を「予定表」としてしか使っていなかった場合、自分の事より周りの事ばかり考えていて、自分を大切にすることを忘れている場合も多々あるのですね。
そういう事故喪失感を減らして、毎日の充実感を高める意味でも「手帳」を「予定表」ではなく「日記帳」として使い、「未来と言う予定」よりも「過去と言う実績」に注目点をシフトさせてみると良いかもしれません。

ということで、今日のお話はこんなところで。

ではではまた。

[KID'S SIGNAL No.181 -了-]

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