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オモチャの砂時計の分数を正確に測ってみた結果、驚くべきことが分かりました。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第193号●2022年1月21日(金)
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今日は実にくだらない、でも、そんなこともあるのか? という話をします。
先日本棚を片づけていたら、どこでどう紛れ込んだのかも記憶にないオモチャのような砂時計が見つかったのです。円筒形で円筒の幅は太目のボールペン程度。高さも10cmくらいしかない小さなものです。
仕事をするためもモチベーションアップに、ときおりタイマーをかけて時間内に仕上げる、とかをやったりもしているので、何かに使えるかなと思って机の上に置いてみることにしたんですね。
で、見てみると、その砂時計に自分の字で「3分計」と書いたマスキングテープが貼られていたのを見つけたわけです。ま、俗にいう「ラーメンタイマー」という奴です。何かの景品とかオマケだったのかもしれません。何分計か分からないと不便だから、自分で一度測ったのだろうと思います。
そこで何の気なしに、机上の時計の秒数表示が00秒になったタイミングで、砂時計の砂を落としてみたんです。3分計とは書いてあっても、正確に3分ではないだろう、数秒の誤差はあるはずだと思ったんですね。
測ってみると2分55秒。少し短めでした。
「ああ、短めなのか。まぁ頭に入れておこう」
と軽く考えていたのですが、あまり真剣に測定していたわけでもなかったし、正確に2分55秒だったのかどうか記憶に定かではなかたので「もう一度測ってみよう」と、もう一度00秒のタイミングで砂時計をひっくり返してみたのです。
そしたら!
なんと、今度は3分05秒だったのです。
え? どういうこと? なんで10秒も差があるの? とわが目を疑ったわけです。
だって、砂時計ですから。中の砂の量はどうひっくり返しても同じ量です。砂が落ちる穴もひとつしかありません。大きさが変わるなんてこともないはずです。
なのに10秒もの差が出ていたんですね。
不思議に思って、その後、何度か測定してみたのですが、この砂時計、片側は2分55秒なのですが、反対側は3分05秒で落ちるのです。
不思議に思って砂時計の穴部分を良く見てみたのですが、ガラスが細くなっていく角度が上下でわずかに異なっていて、いちばん穴が小さくなる部分がわずかに斜めになっているようでした。
多分、そのわずかな形状の違いで、測定できる長さが変わってしまっていたのだろうと思います。
でね。
僕はあらためて思ったんですよ。「検証してみるって大事だな」と。
本当に、物事、理屈の上だけで納得して済ませていると、とんでもない非常識な出来事に振り回されてしまったりするものなのです。
でも、身近にあるものでも、ていねいに観察したり、あるいはインタビューしてみるという事でも良いわけですが、「実際のところどうなのか?」というのを確認してみると、理屈に合わない驚くような出来事に出会ったりすることもあるのです。
僕は長年、コピーライターとして、いろいろな企業の現場の方々に取材・インタビューをしてきましたから、まさに「聞く」と、「やる」とでは大違い、というような話にたくさん出会ってきました。
ほんと、確かめてみないと分からないこと、というのは多いものなのです。
あなたもぜひ、何事につけ「検証してみる」という態度で確認してみてください。面白い出来事に出会えるかも知れませんよ。
ということで、今日はここまで。
「検証」に関しては、広告、とくに昔の広告といまの広告との違いの大きなポイントなので、また改めて書いてみたいと思います。
ではでは、また次回。
[KID'S SIGNAL No.193 -了-]
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