まだまだ「内在型コンテンツと外在型コンテンツ」の話が続きます。
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[KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第194号●2022年1月22日(土)
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まだまだ「内在型コンテンツと外在型コンテンツ」の話を続けていきますね。

いまは奈良県に住んでいるのですが、大阪市内に住んでいた時に、実は「内在型コンテンツ」を見事に作っている事例を見たことがあるんです。

それは耳鼻科のお医者様でした。

確か、娘が風邪にかかって連れて行った時だったと思います。

それまで、院内には大きなテレビが天井から吊り下げられていて、その耳鼻科の治療院が参加している医療法人グループが作成したと思しき、「耳鼻科の病気の紹介」というような当たり障りのない医療情報を流していたのです。

これはこれで「どんな症状の時には何に気を付けなくてはいけないのか？」などが分かってとても良かったのです。
総合病院などだと、そういう専門情報を流すわけにもいかず、それこそ朝のテレビのワイドショーを流していたりしますから。
朝のテレビのワイドショーほど害悪のある番組もないので、いつも「勘弁してよ」と思ってるので、「まぁ医療情報なら及第点だよなぁ」とそこの情報対応はそこそこ評価していたのです。

ただ、その日は、情報に新しいものが入っていて、それに僕は感心したわけです。

ごくごく当たり前の話なのですが、まず「提携駐車場の場所」を知らせる手作り感満載の静止画ページが流されました。
何台まで車が止められるのか、駐車料金はどのように精算されるのか(基本無料でしたが)、自転車はどこに止めれば良いのか。そういうことが書かれていました。
何度も受診しているお医者様なので、僕の知っている話もたくさん書いてありましたが、知らなかった話もあって、実に有用でした。

それから、その耳鼻科が導入している花粉症に対応した最新機器の紹介と、その機器でどんな治療ができるのか。どの程度の期間でどのくらいの価格なのか。そういう話表示されます。これは僕には関係ないですけど、毎年困っている人などにはとても有用だったでしょう。

それに合せて、いままでは表示されていなかった診察番号案内。おそらく、その医療法人グループが提供している基本的な機能なのだと思うのですが、それまではそこまで使いこなせていなかったようなのです。
多分、ホームページの情報を院内・待合情報システムに表示させたり、待ち人数や待ち時間を表示する機能をキチンと使いこなせるスタッフが入ったか、院長先生ががんばってシステムの使いこなしを勉強したかのどちらかだったと思います。

上記で出てきた話を内と外に分けて並べると、

１．テレビのワイドショー
２．医療法人グループ提供の医療情報
３．花粉症対策用の新規導入機器解説
４．提携駐車場の仕組みのお知らせ
５．待ち時間のお知らせ

という順番で外から内に情報の種類が変わって行っている事が分かると思います。
まず、こういう「順列」を考えてみるだけで「テレビのワイドショーを流すより他の情報を流している方がマシだよなぁ」という気持ちになってくるのではないでしょうか？

でも！

気を付けていただきたいのは、世間一般で「コンテンツマーケティング」と銘打った場合、どうにも１番の「テレビのワイドショー」のようなものを流そうとしがちなんです。

しかも、どうも若い方ほど、そういう発想になりがちなようです。
おそらく、「より広く、たくさんの方によろこんでいただけるコンテンツを提供しなければ」という意識が、とても強いからだろうと思われるのですね。

ということで、今日はここまで。
この話は、まだもう少し続きます。

[KID'S SIGNAL No.193 -了-]

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