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あるお医者さんでとても賢い受付方法を体験しました。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第214号●2022年2月11日(金)
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最近ちょっと、お尻に「オデキ」ができまして、少し状況も悪かったので、皮膚科のお医者様に行きました。
おかげさまでお薬がよく効いて、ほぼ治っている、と言う所まで来ています。
で、このお医者様が採用している受付システムがなかなか賢かったので、とっても感心してしまいました。
今日は、その話を少しシェアしたいと思います。
引越ししてまだ日が浅いですから、近所のお医者様について知識がなかったのですね。それで、良いお医者様はいないかなと、ネットでいろいろ検索したのです。
そうするとホームページも持っておられ、初診のための予約システムもある皮膚科があったので、ここにしようと思ったわけです。いざ、予約を入れようとすると、どんな症状なのかの問診を行う、アンケートシステムが使われていました。医院に出かけて、順番待ちの間に問診票を書くというのはよくありますが、ここは行く前に先に問診票を書いてしまうわけで、便利だなと感心したわけです。
とくに、夏から「オデキ」がなかなか治らず、けっこう困っていたので、その旨書き添えて医院へと向かったわけです。けっこうかゆみなどで困っていましたから、不安な気持ちも大きかったわけで、落ち着かない気持ちで待合の張り紙などを見ていると、「保険証は毎回必要です。来院の時は必ず保険証をお持ちください」という張り紙がとてもめずらしく、変わった病院だなぁと思ったのです。
通常、お医者さんの保険システムは、毎月の点数管理の形式になっていますから、月あたまにだけ保険証を持っていけば、それで用済みで、毎回持っていく必要なんかないはずなのです。けっこう点数管理の厳しいお医者さんなのだろか?とか思いつつ、それでも「あー、かゆい。はやく治してくれー」という事しか考えてませんから、スルーしておりました。
で、いざ診察が始まると、先生は、先日僕が答えたネットの問診票を手に持っておられ、それをカルテ代わりにいろいろ書き込みながら診察されていたのです。「あ、あの問診票が、そのままカルテなんかい! すげーな、このシステム」と、僕はまずそこで感心してしまいました。
一般的に問診票は、あくまで診察をする前の簡単な事前確認程度で、実際のカルテは別に存在していて、キチンと患者から聞き取りしたことだけを記入するのがカルテと思っていたので、そのシンプルなやり方に、僕はちょっと驚いてしまったくらいでした。
その日は、結局お薬をもらって帰っただけなのですが、それから2週間薬を飲み続けると、肌の調子もとても良くなり、安心したのですが、また薬をもらいに同じお医者さんのところに行って、診察を受けなければ、と準備をしようとした時に、とんでもないことに、はっと気がついたのです。
なんと前回、その医院では、
「診察券」
をもらってなかったのです。
わかりますか? 「診察券」。
名刺くらいのサイズで、名前とか受付番号が書いてあって、その医院の営業時間とか住所とかがプリントされているカードです。お医者さんのところに言ったら、必ずもらうのではないでしょうか? これまで引越ししたりして、いろいろなお医者さんにかかってきましたから、診察券がそれこそ山のようにあるのです。歯医者、内科、耳鼻科などなど。
ところが、この皮膚科のお医者さんは、診察券がないのです。なんで? と考えて、はたと気が付きました。健康保険証! あれです。健康保険証を、診察券の代わりとして使っておられるんですね。だから、毎回持って行かないといけないわけです。
「あー、そうだったのか!」
と、気づくと同時に、なんて無駄のないシステム何だろうかと、感心しまくりまくりだったわけです。
おそらくは、医院独自の患者番号を新たに作らず、保険証の番号をそのままを流用されて、システムに登録されているに違いありません。そして、あの事前の問診票も、その保険章番号とともに管理されているのでしょう。
これはシステムとして優れてるなぁ、すごいなぁと、本当に感心してしまいました。
このシステムの組み上げ方は、実にいろいろ示唆に富んだアイディアだと思います。
何かの新しいシステムを作り上げなければならない時には、ぜひ参考にされると良いと思います。
ようは、
「他人(この場合は国)が作り上げたシステムを横取りして流用する」
と言うことなんですね。
わざわざ、自分専用のシステムを組み上げるのではなく、いまあるものを再利用する。そうすることで、いろいろな無駄を、大きく省いてしまえる、ということなのです。
世の中には、こういう風に「すでにあるものをうまく活用する」と言う賢いやり方をされているところが、結構存在しています。(すぐには思い出せませんけどね。でも、多分いろいろあるはずです)
あなたも、何か仕組みを考え出さなければならなくなったら、こういう「他のシステムの流用」「借用」なども検討してみてはいかがでしょうか。
考えて損はない課題だと思いますよ。
ということで、ちょっと面白かった「賢い顧客管理の方法」でした。
ではではまた明日。
[KID'S SIGNAL No.214 -了-]
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