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■みんな大好きお金の話の3回目。「ふたつのお金」の話をします。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第223号●2022年2月20日(日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ %name_sei%さん、こんにちは。 毎日メルマガをやっているのですが、いまのところ思いつくまま書いている感じで、ちょっととっ散らかってるなぁとも思います。 ということで、週末の土日は、エンタメ系、経済、政治などの販促や文具の話題から外れているものを中心にしようかなと思いました。 この系列の話があまり好きでない方は、どうぞご自分のプライベートな楽しみなどに集中してください。土日なら、読むのをスキップもしやすいと思いますし。 ということで、今日は「みんな大好きお金の話」の3回目(勝手にいつのまにかシリーズになってしまってます)です。 1回目は 2021年12月22日(水)に書いた、銀行がお金を創っている話、「信用創造」についてでした。 2回目は 2021年12月30日(木)に書いた、簿記の基本概念である「借金と資産は表裏の関係」の話でした。 実はこれ、経済学の基本中の基本の話でして、このあたりの基本的な構造が分かってない人が何を言っても基本的にはトンチンカンな答えにしかなりません。 ちなみに日本には「東大経済学閥」というようなグループがございまして、これがまぁその、なんと言いますか、えーと…。言うのをはばかられますが、トンチンカンの極みなのです。理由はハッキリしているのですが、それはまたいずれ。 正直、経済学の勉強をする時に、この「東大経済学閥」に属する人の本を読んでしまったがために、どれだけ大変な遠回りをさせられたか。ちょっと恨みは大きいのであります。 閑話休題。 で、今日はタイトルにありますように、日本を支える現金の、大きなふたつの種類について話をしたいと思います。 日本には世の中に出回っている現金には二種類あります。それが「硬貨」と「紙幣」です。 「え? 二種類って。両方とも日本のお金で、一緒でしょ?」 と、多分思われたと思います。 でも実はけっこう違うんですよねぇ。 これがどのように違うかは、実は、いますぐ確認できます。 いま手元に財布があったら、すぐに出してみてください。 お札と、硬貨をよーーーーーーーーーーく観察してください。 ちゃんと発行元の名前が書いてあるはずです。書いてあるでしょ? 確認してください。 どうですか? 書いてあることが違うでしょ? 紙幣には「日本銀行券」と書いてあって、硬貨の方には「日本国」と書いてあります。 実は硬貨と紙幣は発行元が違うのです! 知ってました? 硬貨と紙幣の違いはいろいろあるのですが、基本、紙幣は国が国債を刷って、それを銀行が購入することで発行されます。硬貨は政府が直接発行するものです。 ここで大きな違いは、国債は国庫債権の略称でして、国債を刷ってお金を借りる形になっているので、金利がつく、ということです。政府発行の通貨であれば、これは借金の形を取りませんから、金利を支払う必要はありません。ただ発行するだけです。こういう借金の形を取らず、政府がストレート発行する通貨を「政府通貨」と言います。 日本には硬貨という政府通貨があるわけですので、この硬貨は、「借金」ではなく、「金利」さえつかないのです。ですから、いざとなれば政府通貨の発行で、一切借金のない状態に一瞬にして国の財政状況を転換することも可能なんですね。 こう書くと、「え? 硬貨なんで最大500円なんだから、ものすごい枚数の500円硬貨を創らないと日本の借金なんて返せないぞ」とか言う方もおられると思うのですが、いや、ちょっと待ってください。紙幣と硬貨だと硬貨の方が最大額面が小さいと思ってませんか? という事なんです。 実は硬貨は、たとえば昔発行された天皇在位60周年記念金貨のように、額面が「10万円」のものもあったわけです。 紙幣は額面1万円しかありませんが、政府発行通貨の硬貨の方は10万円という額面のものが出されている、ということなんです。 だから、よくテレビなんかで「日本の借金一千兆円。国民一人当たりこれこれの借金額!」と言ってること自体が、そもそもおかしな話なんですね。 どうしても紙幣発行をしたくないのであれば「一兆円硬貨」だろうが「百兆円硬貨」だろうが、発行は可能なわけです。 (もちろん金融法の一部に追加項目を記述する必要は出てくるでしょうけど、法改正までは必要ありません。) ま、「日本の借金の返済」なんてものは、それこそ「一兆円硬貨」を創ってしまえば、あっと言う間に返せるものなんです。「将来世代に負の遺産を引継がせてはダメだ」みたいなことを言う人は多いんですけど、そもそも政府通貨を発行できる能力があるんだから、そういう批判自体が成立しないわけです。 いかにテレビで流れている「国の借金がー」というお話が、どれだけおかしな事を言ってるのかわかろうと言うものです。 「じゃあ、いますぐ借金を返したら、国の借金問題、解決するやん!」 と、思う方もおられるかも知れません。 でも、それはやっちゃダメなんですね。 なんでか? えーと、話が長くなったので、今日はここまで。 お金の話は、またいずれ。 [KID'S SIGNAL No.223 -了-] _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ コピーライティングならおまかせを! コピーライター 木田茂夫 :kids@kidashigeo.com 携帯:090-8523-4204 --------------------------------------------- ホームページ:KID'S COMPANY http://www.kidashigeo.com ブログ:コトノハコトバ http://kidscomp.exblog.jp/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

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