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23号:僕は寝坊して、遅刻ばかりしてたんですよ。でも、解決の方法は「自分の中」にありました。
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KID'S SIGNAL NO:023
キッズシグナル:第23号
2014年9月15日(月・祝)
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こんにちは。秋の連休、どうお過ごしですか?

僕のお知り合いの方で、僕の事を良く知っている人はご存知なのですが、その昔、僕は朝起きるのがかなり苦手で、会社にも遅刻ばかりしているダメダメ人間だったのです。
あまりに遅刻の頻度が高く、一向に治らないので、会社をクビになったというくらいにひどかったんです。

まァ、いま考えれば睡眠相後退症候群という病気になっていたと考えるべきだったんですが当時はそんな知識もありませんでしたから、けっこう苦しみました。

●睡眠相後退症候群(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E7%9B%B8%E5%BE%8C%E9%80%80%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

でも、おかげさまで、そういう悪いクセも今ではなんとか克服できまして、毎日朝6時20分には起きて動きだすという、ごく普通の生活ができるようになりました。

こう書くと、%name_sei%さんも、「そりゃ、寝坊くらい簡単に治せるだろう」と思われるかもしれないのですが、病気に近いくらいに睡眠リズムが狂ってしまった人間が、その生活パターンを修正するというのは、実は並大抵のことではないんですね。

通常、睡眠相後退症候群になったら、光療法と言って、病院に通って太陽光に近い光を浴びるか、(最近では携帯型の光照射装置があるそうです)、あるいは「時間療法」と言って毎日5-6時間ずつ眠る時間を遅くすることを、5-6日間続けることで、体内時計を調節するなどの手法を取らねばなりません。

僕の場合は、下手にフリーランスで仕事をしていたために、睡眠時間が世間と多少ずれていてもなんとかなったのですが(というか、睡眠時間が世間とずれていたからフリーでやるしかなかったというのが真相なのです)、やはり取材や打合せに出かけると、生活時間のサイクルに異常を来すわけで、なんとかまともな生活時間にしたいとは思っていたのです。

僕の場合は、「睡眠外来」のような睡眠時間の異常を修正してくれる医者などに通わずに、なんとか生活時間を普通に戻すことができたのですが、でも、このやっかいな睡眠時間の狂いを克服できたのも、実は、つい最近、数年前の事なのです。

それまでは、上記に書かれているような光療法やら、時間療法などを、自分なりに試してみたりしていたのですが、やはり「睡眠欲求」という生理現象を、自分でコントロールするのは、簡単なことではなく、途中で挫折したり、効果が出る前に「朝寝て、夜起きる」という狂った睡眠パターンに逆戻りしていたりしたわけです。

では、どうやって、この「睡眠障害」を治すことができたのでしょう?

実は、これはひとえに、「自分を知る」という事ができたからなのですね。
どういう事かと言うと、「自分の睡眠サイクルを知ることができた」というのが大きいのです。

実は人間の睡眠というものは、大きくは90分サイクルで深い眠りと浅い眠りを繰り返しているのです。寝入りばなは急速に深い眠りに陥り、簡単に目が覚めたりしないのですが、90分前後で浅い眠りになり、そのタイミングが来ると目が覚めやすくなります。
しかし、この90分の睡眠サイクルを逃すと、また急速に深い眠りに入ってしまって、なかなか起きることが出来なくなってしまうんですね。

この知識自体は、もうずいぶん前、若いころに睡眠障害で苦しんでいた時にも知ってはいたのですが、この知識を僕は、実は全然うまく使いこなせなかったのです。90分単位で目覚めやすくなるわけですから、目覚まし時計をかけて1時間半、3時間、4時間半、6時間、7時間半というサイクルのどこかで起きるようにすれば良かったわけです。で、そのタイミングで目覚まし時計をセットして寝てみたんです。そうしたら、どうなったか?

実は目覚ましが鳴る前にボンヤリと目が覚めて、寝ぼけまなこで時計を見ると、目覚まし時計が鳴るまで、あと30分も、40分も時間があるという状況になったわけです。「ああ、そうか。じゃぁ、もうちょっとだけ寝るか」と思って、また目を閉じたんですが、そうなると今度は、次に目覚まし時計が鳴った事にすら気づくことなく、熟睡してしまったんですね。当然、仕事は遅刻した、てなことになったわけです。なんと言うか、90分サイクルを利用しようとしたら、逆効果になったんですね。とにかく目覚まし時計が鳴る時間にこそ、まったく起きることが出来ないのです。

「どういうこと? 人間の睡眠サイクルは90分というのはウソなの?」と思いました。知識が逆に結果を悪くさせてしまったんですね。

なので、「こんなもん、全然役に立たないわ」と90分サイクルでの睡眠時間コントロールは、生活時間を修正する手法として利用するのは諦めたのです。そしてまた、長々と睡眠時間がずれたままの生活が延々と続くことになってしまったのです。

でも、実はこの「90分サイクル」という考え方こそ、睡眠時間コントロールのカギだったんですね。ただ、僕は、あまりに教科書的に理解して「90分」という数字にこだわりすぎていたのでした。

「90分サイクル」というのは、あくまで「おおむね90分」ということなんです。個人個人で異なる個体差を平均すると「90分になるよ」という話であって、人によっては100分の人もいるでしょうし、人によっては80分の場合もあるわけです。

僕の場合は実は、この睡眠サイクルが「80分」だったのです。

こまかい話は割愛しますが、とにかく、この「自分の睡眠サイクルは80分なのだ」という事実が分かってからは、睡眠時間コントロールが、ウソのように簡単になったのです。ようは、80分サイクルで目覚まし時計をかけておけば、実に簡単に起きることができるんですね。しかも猛烈な眠気に悩まされることも少ない。非常にスッキリした気分で起きることができるんです。

80分サイクルですから、目覚まし時計のかけ方は1時間20分、2時間40分、4時間、5時間20分、6時間40分、8時間の6パターンになります。寝る前に、次の日の予定を考えて、この6パターンの中から最適パターンを選んで目覚まし時計をセットするだけなんです。

これはもう、本当に劇的な効果がありました。このタイミングで目覚まし時計が鳴ると、実に自然に起きることが出来るんですね。当然睡眠不足はあるわけですから、無理して睡眠時間を減らした日からしばらくは、キチンと睡眠時間を取る必要はありますが、仕事に支障を来さずに、睡眠時間を調整するのに、これほど便利だったノウハウはほかにありません。

おかげで、数か月というゆっくりしたサイクルで、「朝寝て、夜起きる」生活から、ごく普通に「朝起きて夜寝る」生活へと、無理なくシフトができたのです。

睡眠時間をうまくコントロールできていなかった時は、この寝坊や遅刻が僕自身の大きな精神的ハンデになっていました。時間管理に自信が持てなかったわけです。
でも、確実に睡眠時間のコントロールができる! となると、その不安が解消されて、とても前向きになれたように思います。

さて、長々と、なんでこんな事を書いたかと言うと、実は言いたかったのは「問題解決の手法は『外』にあるのではなく、自分自身の『中』にある」ということを、書きたかったからなのです。

近年、インターネットが登場してきて、マーケティングの手法も成果が数値化されて、誰の目にも分かりやすい「一般的な手法」が確立されてきています。

でも、それは、睡眠時間のコントロール問題で言うならば「90分サイクル概念」と同じでありまして、概論、総論としては正しいのですが、個別案件においては、たとえば「80分」にしてみたり、「100分」にしてみたりという微調整が必要なんですね。
自分の「外」にある一般論やルールより、自分の「中」にある基本ルールの方が重要だし注視しなくてはならないものなんです。

で、実は、総論という「外」のルールを無理やり「中」のルールである各論に当てはめようとすると、とんでもない逆効果になることも多いのです。

たとえば、僕のように、「中ルール」80分サイクルの人間が、「外ルール」である90分単位で目覚ましをかけると、大失敗にしかならないんですね。

80分目というスッキリと起きられるタイミングをやり過ごして、90分目という、すでに「急速に深い眠りに入ってしまっているタイミング」にアラームが鳴ってしまう。起きることすらできない。
「外ルール」にしか合わせてないと、もっとも効果のない対策になってしまうわけです。これはマーケティングや販促手法も同じです。

いくら効果のある販促手法でも、その企業ならではの特性や、企業文化、ビジネスモデルなどを良く勘案せずに導入してしまうと、かなり浮いたものになってしまうことが多々あります。

僕はマーケッターではないので、「90分手法」のような一般化されたノウハウには長けておりません。

ですが、現場でコツコツと原稿を書いてきた経験から、「その企業になら効果的な80分サイクル」に近づける手法や、一般化されたノウハウを販促ツールで適切にカスタマイズするような技術には長けているのではないか? と思います。(ま、単に現場の経験が長いというだけですが。)

販促ツールのこまやかな微調整や、現場で使えるようにする表現的な落とし込みなど、ライティングで対処できることも多々あるかと思います。うまく効果を発揮するところまで、コツコツと微調整していくことにも、腰を据えてお付き合いさせていただきたいと思いますので、お気軽にお声をおかけください。


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