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WEBの時代だからこそ、実は「紙のパンフレット」に大きなアドバンテージがあるんです。
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KID'S SIGNAL NO:026
キッズシグナル:第26号
2015年1月22日(木)
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そろそろ一月も終わりに近づいてきました。今年やるべきことの方向性などは見えてきていますか? 多少なりとも手応えはあったでしょうか?
僕は、最近紙のパンフレットを、またしっかりと作りたいなぁとしみじみ思っています。
というのも、2014年はタブレット上で活用するインタラクティブな販促ツールを作ったり、いま、改めてWEBマーケティングを基礎から学び直したりして、デジタルな時代の販促の大きな方向が、はっきりとつかめた年であったから、なのです。
そういうデジタルなWEBマーケティングの過程を経て、たどり着いた気持ちが、
●紙のパンフレットが作りたいなぁ。
というものでした。
いまは、ちょっと世間の流れがWEBに流れ過ぎていて、紙のパンフレットやカタログの持つ、潜在的な力が見落とされているのではないか? と思えてなりません。
少し前のメルマガにも書いたのですが、いま時代はオムニチャネルという呼び名で「すべてのチャンネルで商行為を行う」という、機会損失を減らす対策が重要になってきています。
だから、チャネルがマルチであるなら、メディアもマルチにならなければ仕方ないわけです。だからWEBではフォローできないところをこそ、しっかり埋める必要が出てきているわけです。
本来どんな媒体・メディアであっても、ようは使い方ひとつなのです。つまり、いついかなる時も「メディア特性を活かして使う」のが一番正しいわけで、メディアそのものに優劣があるわけではありません。
現実問題として、販促やマーケティングにおいて、すべての「手法」は並列に並んでいて、そこから「最適」なものをチョイスする、という事だけなのだと思います。
紙のパンフレットには、思いつく機能をリストアップするだけでも、
・一瞬で「高品質」を感じさせる(無意識への伝達)
・手にとれる形で製品情報を提供できる(安心感・信頼感)
・展示会、商談でひと目・一瞬でお客さまの心をつかむ(機会を生かす)
・セールストークを大幅に短縮できる(客先訪問時に手渡す)
・サービス概要が一発でわかる(ページ数制限による全体把握のしやすさ)
・キーマン(決定者)・利害関係者(ステークホルダー)に手渡される可能性がかなり高い
・営業マンの教育を効率化する(携帯しやすく再読しやすい)
・お客さまの「書きこみ」を誘発できる(メモ用紙の代わり)
・製品に対する愛情を見込み客に伝達できる
・お客さまに対する「おもてなし」表現になる
・テーブル上などに積まれても、表紙だけで印象深く、忘れられない。
という紙ならではの特長があります。こういう特徴はWEBではかなり難しい要素なんですね。でも、紙ならこういう特性を最大限に生かせますし、人対人で営業を行う場合には、やはり最上のツールなのだなぁと改めて思います。
こういう特性差がどういう所から生まれているかというと、実はそう難しい話ではありません。単純に
●お客さまの側が印刷物に慣れていて、目が肥えている。
ということがすべてなんですね。
技術的な話をすればPCやタブレットの ppi/dpi が、まだ紙に追い付いてないとか、手触りの「触覚刺激アピール」はPC/タブレットではできないとかの話もあるんですが、そんなことは些末な話。単純に長年使われてきたメディアだから、手渡されたお客さまの側の読み取り能力がしっかりと身についている、という話なんです。
ですから、答えはお客さんの方が良く知っています。もう、本当に、お客さま自身が、印刷物の「質」を瞬時にして判定されてるのです。それは、生まれてから現在まで、たくさんのたくさんのたくさんの印刷物を見てきた経験の結果です。
残念ながら、WEBにはお客さまの側にこういう「読み手としてのスキル」はまだ定着していません。(それを逆手に取るマーケティングというのはあるでしょうが)
そして、紙のツールをお客さまが判定する時、それは、常に「総合判断」なんですね。
書かれている文章内容や見た目のデザインなどは当然ながら、紙質、印刷の良しあしのレベル、手触り感などなど、かなり細かいところまで「直感」で「これはいい!」「これはダメ」というのを判定してます。
一か所でも手抜きの部分があると、それだけで「あー、残念やなぁ」という話になってしまう。
こんな風に印刷物の表現力を強調すると、この意見が「ちょっと極端過ぎる」と思われる方もおられるかもしれません。
でも、ちょっと考えてみてください。よくある詐欺師集団が、お年寄りから貯金をかすめ取ろうと「うまい話」を持ちかける時に、それらしいカラーのパンフレットを持って行くのだ、ということを。
単純に、「印刷されたパンフレット」があるだけで、信頼度がグン! と上がるのです。
それを知っているからこそ、詐欺集団という中身のない、偽物人間の集まりですら、「紙のパンフレットの信頼性」という機能に頼るわけです。
ですから、「紙のパンフレットがある」というだけで、で「しっかりした会社だな」と思ってもらえる、という事実はあるのですね。
そして、これこそが印刷物が持つ、独特の「ブランド効果」なんですね。
印刷物というだけで、これだけの高い効果があるわけですから、そこに適切な文章表現とデザイン表現が加われば、かなりの「ブランディング効果」が期待できます。
しかもそれは、詐欺集団が採用したように、本当に「一瞬」で伝わるものなのです。
人間が初対面の第一印象で大きな評価が決まってしまうように、数ある製品・サービスというものも、実は紙のパンフレットの良しあしで信頼度の大きな部分を瞬時に確保できるものなのです。
だから紙のパンフレットは高品質なものを制作していただきたいと思うのです。
ということで、この話、まだちょっと続きますので、また書きますね。
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