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ブラインドタッチャー率はどのくらい? という調査をしました。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第268号●2022年4月6日(水) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ------------------------------ このメールは木田茂夫のブログ「コトノハコトバ」でメール登録された方や、私の得意先の方々などに定期的に送信しているメールマガジンです。 現在はほぼ毎日配信しています。文具やマーケティングのアイディアなど多彩に発信しています。愛読よろしくお願いします。(配信解除は末尾にあります。) ------------------------------ %name_sei%さん、こんにちは。 さて、皆さんは、ブラインドタッチができる人、というのはどのくらいの数がいると思いますか。 パソコンを使う仕事をしている人が100人いたとして、そのうちブラインドタッチャーは何人ぐらいと想像されますか? 40人ですか20人ですか5人ですか?? これは人によってはいろいろな印象があると思います。 ある調査によれば、「あなたはブラインドタッチ(タッチタイプ)ができますか?」という質問に対して100人中30人くらいが「できると思う」と答えていたそうです。 僕はこの調査結果を見て、「え? そんなにたくさんブラインドタッチャーがいてるわけないやん!」と思いました。 「それは絶対にないわ」 と確信した。 なぜ、そう思ったか? というと、実は、僕独自に調査をしたことがあったからです。 どうやって調査したかというと、ある書店の書籍検索端末で、使っている人の様子をじっと観察して調べたのです。 その検索端末はパソコンのキーボードが備え付けられているタイプのもので、本を探したいと思っている人はその端末のキーボードからキーワードを入力しなければなりません。 パソコンそのものを検索端末にしているので、タッチパネルすらなく、マウス操作で画面のアイコンをクリックしなければならないし、キーワード検索はキーボードから入力する必要があります。 その端末のそばに張り付いて、検索する人が出てくるたびに、本当にブラインドタッチになっているのか視線の動きや指使いなどを、そっと観察していたのです。 これを、コツコツ、コツコツと書店に行くたびに数値を取って、100人分のデータに積み上げたのです。 まさにいまの現実を反映したリアルなデータです。 僕自身は完全なブラインドタッチャーなので、「まぁまぁキー入力は速いよ。部内に僕より速い人はいてないし、ブラインドタッチになっていると言ってもいいんじゃない?」という程度のエセブラインドタッチャーの人は、「ブラインドタッチャー」としてカウントはしていません。そんなものはブラインドタッチではない。 端末を利用している姿をじっと観察して、ほんとうに、キーワード入力をしている時、一切キーボードを見ずに、画面だけを見ている人だけを「ブラインドタッチができる人」と認めてカウントしたんです。 前出の調査のように、自己申告で「私はブラインドタッチになっていると思う」というような人はカウントしていないわけです。 そうしたら、なんと100任中、「この人はブラインドタッチャーと言ってよい」と言える人は、たったの2人でした。 ですからブラインドタッチをできる人というのは約2%しかいないと言うことです。 まぁ「この人はほとんどブラインドタッチかなー」という人も、あと一人くらいはいてたんですが、その人達をカウントしても、せいぜい4人。 ブラインドタッチャーというのは、そのくらい数が少ないのです。 考えていただきたいのが、この検索端末は、「見るからにパソコン」という姿かたちをした端末なんですね。 ディスプレイがあって、キーボードとマウスがその前に置かれているわけですから。 そういうものが書店の中にポツンと置かれているだけ。ですから、この機械を使おうとする人は、おそらく普段からパソコンを使い慣れている人のはずなんですよ。 タッチパネルタイプの端末なら、みなさんスマホに慣れていますから、パソコンを使っていない人でも使おうとするかもしれません。でも、キーボードとマウスで操作するとなると、パソコンに慣れていない人以外は使わないと思います。なんとか店員さんを探し出して「こういう本はどこの棚?」とか聞くと思います。 だから、普段の仕事でパソコンを使っていて、パソコンに抵抗がない、というような人しか、この端末は使わないと思われるのです。 つまり「よくパソコンを使っている人の中で、ブラインドタッチができる人」の割合が2~3%、データの偏移などを考慮して、多めに見積もっても、せいぜい4%程度だろう、ということなのです。 だから、最初に紹介した調査の「本人の自己申告によるブラインドタッチ比率」が、20%、30%というのは、現実とは大きく乖離していると考えられます。 おそらくは、「私はタイプスピードが速いから、ブラインドタッチと言っても過言ではないわ」と勝手に思い込んでいる人が、ものすごく多い、ということだと考えられます。 この「なんちゃってブラインドタッチャー」という人たちが、自分の経験から、けっこう適当な学習方法を言いふらしたりしている、というのが、実はブラインドタッチ習得法の、かなり大きな問題点なんですよね。 何が問題かというと、そういう人たちのいう事を聞くと、身につけなくてもいい悪癖、「チラ見打ち」が、体にしみついてしまう可能性が高いからです。 この悪癖に染まってしまうと、解消するのにすごく時間がかかるんですよねぇ。 本来ブラインドタッチというのは全練習時間7時間で完全に一切キーボードを見ないで打てるようになるものなんです。 でも、これらの「偽ブラインドタッチャー」の指示に従うと、悪くすると「何年たってもブラインドタッチになれない人」になってしまう可能性があるんです。 ここは、本当に注意点なので、気を付けてもらいたいと思います。 ということで、今日のお話はここまでです。 では、また明日。 --------------[KID'S SIGNAL No.268 -了-]--------------- もし、僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 共感してくれそうなご友人に、以下のアドレスとともに、 メルマガを紹介していただけると嬉しいです(*^_^*) よろしくお願いします! ●メルマガ:KID'S SIGNAL/ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルと登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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