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手書きのメモは、書くのに時間がかかるからこそ、書く前に要点整理が必要で、記憶に良く残るのです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第293号●2022年5月1日(日)
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昨日は、手書きのメモの優位性についてまとめてお話しました。
今日は、その中の第一項目である、
●手書きは、書くのに時間がかかるので、無意識に要点整理をしてメモを取る。
ということに関して解説します。
まず入力スピードを考えると、
1.音声入力
2.ブラインドタッチ
3.見ながら打ち
4.手書き
の順に速いのです。手書きは一番遅いんです。
なんせ、漢字をすべて一画ずつ書くのですから当然ですね。
しかし、この「入力スピードの遅さ」こそが、手書きメモのとても重要な機能の一つなのです。
たとえば、仕事で手書きメモするシーンというと、打ち合わせなど対面で話をしながら、「忘れてはいけないポイント」をメモしていく、という形が多いと思います。
実は手書きは、こういう「打ち合わせ」のような「情報のインプット」に最適な方法なのです。
手書きでメモをする時は、
1.相手の話を良く聞いて
2.内容を咀嚼したうえで、
3.ポイントのみをメモする
という「理解」→「咀嚼(解釈)」→「ポイントの取捨選択」という3ステップを必ず踏んでいます。
入力スピード比較を見てもわかるように、実際の打ち合わせで話をしたりすることは、「話す」というもっとも速い速度の発話で、大量の情報を発信しあっている状態です。だから、手書きで打ち合わせメモを取るという作業は、
もっとも速いスピード(音声)で情報が出され、
もっとも遅いスピード(手書き)で記帳する
という形になるわけです。当然、すべての情報を記帳することは無理ですから、そこで理解や咀嚼の能力が重要になってくるわけです。
打ち合わせをしながらメモを取っていると、この「人の話を聴く、理解、咀嚼」ということが自然に行えます。
こうやって、いったん自分の意識のフィルターを通して情報を把握するので、記憶に残りやすいし、意識への定着率も高いのだろうと思われます。
パソコンがこれだけ普及しているのに、ノートパソコンとは別に「打合せ用ノート」を用意してメモを取る人が多いのも、こういう内面のプロセスを重視している人が多いからではないでしょうか。
それはつまり、「手書きメモ」が、打ち合わせなどには、最適の道具だと、誰もが直観的に知っているからなのだと思いますです。
ということで、今日はここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.293 -了-]---------------
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