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手書きメモは、筆跡という「自分専用フォント」で書かれている、という特性があるのです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第295号●2022年5月3日(火)
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さて、今日も、「手書きメモ」の優位性について話したいと思います。
今日は「筆跡」の話です。
●筆跡の違いで、誰が書いたものかを判定できる。
手書きメモで見落とされがちなのが「筆跡」という、かなり重要な特性です。
筆跡は、一人ひとり個性があって、実はかなり違いがあります。
ですから、数人の集まりである「家族」とか、仕事の場であれば部とか課の単位では、ちょっとしたメモは「あ、誰それさんのメモだな」とすぐに分かったりします。
なんでもないことですが、これがスマホやパソコンではまったく発生しない出来事なんですね。
パソコン・スマホでは、誰が書こうと書体は同じです。というか、ネット環境だと、読者の側で「好きな書体」に変更して読んでいたりします。
実はそこに「個性」というものは存在しないわけです。
パソコンやスマホでメモを取ったり、文章を書いたりすると、書いた文字は、書いた瞬間から「社会的フォント」に変換され、公共の顔をした文字に化けます。
しかし、手書き文字というものは、書いた瞬間から「自分専用フォント」で表示されている状態になるわけです。
この特性がいかに大事かというと、
●書かれた文字列が自分のものである、という実感。
を手書きメモは強烈に示してくれる、ということなのです。
この特性は、たとえば自分なりの発想や実感などをメモした時に「これは私自身が発想したものなのだ」ということを、強力に自分の無意識に刻印してくれる機能でもあります。
思い付きや、雑感、自分なりに感じたこと。そういう、他の誰でもない自分が、まさに生み出したものだ、という確信を得られる表現形式だ、ということなんです。
スマホやパソコンでメモを取ると、書いた瞬間に情報は「社会的文字」であるフォントに変換されてしまうので、その情報が「確かに自分のものだ」という確証を得られないまま発信してしまったりすることになります。
(ネットにデマが多いというのも、この「この情報は私自身が感じたオリジナルのものだ」という実感、そういうフィルターを通していないからではないか? という気がしています。)
また、仕事での打ち合わせや、学校の授業、あるいは著名人の講演会などで、その内容をメモした時も、「いったん自分専用のフォント」で記帳し、再読することで、知識を「自分で自ら学んだ」という確信が深まり、忘れず無意識的に記憶に良く残るのではないか? と思うのです。
「打ち合わせのメモにパソコンなどを使うな」という通達を出している企業もあると聞きますが、それはとても正しいだろうと思います。
全ての学習は、いかに「無意識」に知識を吸収させるかがキモだからです。
自分自身の思い付きや、学習・打ち合わせ時のメモに「手書き文字」を使うのは体にしみこませるという意味でとても重要です。
本日のメルマガは、ここまで。
続きはまた明日ということで。
ではでは。
--------------[KID'S SIGNAL No.295 -了-]---------------
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