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手書きは、漢字で手を複雑に動かす。いやでも記憶に定着します。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第296号●2022年5月4日(水) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ さて、また「手書きメモ」の優位性についてです。今回は、 4.漢字など、手で複雑な動きをするので、記憶に定着しやすい。 というポイントについてです。 日本語には漢字、ひらかな、カタカナという三種類の文字種があり、しかもそれぞれに専用の役割があります。漢字は一文字で中心的な意味を視覚的にも音声的にもストレートに伝えてくれますし、ひらかなは「やまとことば」という日本語本来の意味のつらなりを伝えます。 漢字とひらかなだけでメモしても、かなりテーマとなる意味を明確に伝えやすいのです。 欧米の言語はアルファベット26文字しかないため、パソコンの操作には「アイコン」が多用されるようになりましたが、日本人しか使わないのなら、おそらく漢字一文字、あるいは二文字程度で、ほとんどの役割は表示できてしまうはずです。 「手書きメモ」のメリットの一番目に「書くのに時間がかかる」という特性が、逆に要点整理に秀でている、という事を書きましたが、この「要点整理に秀でている」というメリットの中身を分解すると、メモを取る時に「本当に大切な中心概念は何か?」とか「一言で言うならどういうことか?」とか「自分自身に分かりやすい言い方だとどうなるのか?」という事を自分に問いかけている、のが要点整理だ、ということになります。 その時に「手間をかけてメモを取るのだから、本当に大事な一言だけをメモしておこう」という心理が働き、大事なキーワードをメモするわけですが、そのメモの中心概念にたいてい「漢字」が入ります。 たとえば、3日後に打ち合わせがあるが、時間が速くて早起きをしないといけないとなると「5時起き!」とかのメモを書いておいたりします。 この時の中心概念は「時」と「起」です。朝早くに起きなければならないという重要性を「時」と「起」で強調しているわけです。 「5時起き!」程度のメモは普通になんでもなくやっているように感じているかもしれませんが、これを手書きで書くと「時」も「起」も10画、両方で20画にもなる「線」を紙に書きつけている、ということなります。 言ったらなんですが、パソコンの「アイコン」を書き写しているのと変わらないくらいの手間をかけていると言えます。 自分にとって必要な事を、要点整理して一言に絞り、中心概念を漢字という画数の多い文字で紙の上に描くわけです。 これでメモ内容が自分の心の中に入ってこないわけがありません。 ビジネスの現場で、くりかえし「メモを取れ」と言われるのは、 ●大切なことを取捨選択し ●要点整理して ●中心概念を確定し、 ●それを忘れずに実行する ということが大前提としてあるからだと思います。 そして「手書きでのメモ」は、この漢字を書く手間のように、重要ポイントを「体」に取り込む機能があるからこそ、すたれないし、繰り返し現場で「メモ取り」をするよう指示が出るのだ、ということなのです。 ということで、今日はここまで。 この続きは、また明日、です。 ではでは。 --------------[KID'S SIGNAL No.296 -了-]--------------- もし、僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 共感してくれそうなご友人に、以下のアドレスとともに、 メルマガを紹介していただけると嬉しいです(*^_^*) よろしくお願いします! ●メルマガ:KID'S SIGNAL/ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルと登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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