●バックナンバー一覧に戻る
日本人は、世界の宗教のことも勘違いしていることをご存知ですか?
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第319号●2022年5月27日(金)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
昨日は、小室先生の紹介がてら、「日本国民は、日本国憲法を守らなくても良い」という話を書きました。
この話を知った時は、本当に目ウロコでびっくりしたものでしたけれど、最近では少しずつ理解してきている方も増えてきたように思います。
今日は、「本当に大切な10冊」から「宗教」に関する話を少ししておきたいと思います。
これも小室先生のご著書ですが、宗教に関しては社会学などを少し勉強すると「法律以前に日常を支配する、法律より強力なルールであり、異国で宗教を無視して行動すると大変なことになる」という大前提が書かれていることが多かったのが、読んでみようと思ったきっかけなんですね。
法律においては国のルールは憲法が最上位で、憲法の理念や考え方に反する種々の法律(刑法・民法)は、そもそも憲法違反として無効になる、という大前提があります。
そんな強力なルールが憲法なのですが、この憲法というものが、そもそも国民の「常識」を下敷きに明文化されたものであって、実は、この「常識」というものを形作っているのが「宗教観」だったりするのです。
つまり、宗教での決まりごとは、憲法より強力、ということになるわけです。
だから、宗教の事を学ぶのは、憲法を学ぶより、もっと強力な力について学ぶのと同じことになるわけです。
この「宗教」は、おおまかに言って「世界三大宗教」というものがあって、地球レベルで物事を見た時に重要なのは、
●キリスト教
●イスラム教
●仏教
の3つの宗教について知っておくことがポイントになります。「宗教原論」は、これらをそれぞれに解説してくれている書籍で、これもかなり勉強になりました。
日本人には仏教がなじみが深いので、あまり抵抗はないと思いますが、他の二つ「キリスト教」と「イスラム教」に関してはかなり毛色が違うので、実は大前提となる基礎知識をしっかりと仕入れて理解しないとおかしなことになるんですね。
特に重要なのは、キリスト教もイスラム教も、どちらも「一神教」だ、という事。この世を作った神様が一人だけいて、その人がこの宇宙そのもの全てをつかさどっているという考え方です。
キリスト教では「ゴッド」でしょうし、イスラム教では「アッラー」となるでしょう。
で、このゴッドとアッラーに関して日本人は、「海外の宗教はゴッドとアッラーという別の神様を信じているから、宗教戦争とかが起きたりするんだろうねぇ」というものすごく大きな勘違いをしています。
これ、本当に良く聞く間違いなんですよね。
とくにインターネット時代になって「ゴッドとは」とか「アッラーとは」とか、簡単に検索して調べられるようになったので、キリスト教におけるゴッドとイスラム教におけるアッラーが別々に、事細かに紹介されていますから、なおさらこの「ゴッド」と「アッラー」を「別の神」と思い込みがちなんですね。特に日本人は。
でもね、キリスト教もイスラム教も「一神教」ですから、「宇宙を生み出したのはたった一人の神」というところは共通なんですよ。だから「ゴッド=アッラー」なんです。
「この宇宙を生み出した創造者(クリエイター)」という意味では、完全に同一の存在です。しかも、この「ゴッド=アッラーである」なんてことは、説明以前の「当たり前」なので、いちいち解説すらもされていなかったりするんです。
なので、世界中のどこに行ってもキリスト教圏であれ、イスラム教圏であれ、「ゴッド=アッラー」というのは常識中の常識なわけです。これを「別の神様を信じてるんだ」と平気で誤解してしまえるのは、日本が八百万の神々の国だからこそなんです。
日本人は、その倫理観の深い深い深いところで「多神教」なんですね。だから「一神教」の世界の理解がどうしても歪んでしまうのです。
こういうことを、とにかく分かりやすく根本から教えてもらえるのが、「宗教原論」という書籍なわけです。
それはそれは目ウロコなんですよ。
ということで「本当に大切な10冊」じゃなくて9冊のリスト、今日も貼っておきますね。
■憲法-----------------------------
日本人のための憲法原論 単行本 ー 2006/3/24
小室 直樹 (著)
https://amzn.to/3wTP38S
■宗教------------------------------
【新装版】日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか 単行本 ー 2021/12/28
小室直樹 (著)
https://amzn.to/3lGuUO9
■日米関係-------------------------
知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書) 新書 ー 2017/8/17
矢部 宏治 (著)
https://amzn.to/38OxeQn
■親子関係------------------------
アダルト・チルドレン―アルコール問題家族で育った子供たち 単行本 ー 1997/10/1
ジャネット・G. ウォイティッツ (著), Janet Geringer Woititz (原著), 斎藤 学 (翻訳), 白根 伊登恵 (翻訳)
https://amzn.to/3GjBF1L
■男女問題------------------------
文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女 文庫 ー 2002/11/1
アラン・ピーズ (著), バーバラ・ピーズ (著), 藤井 留美 (翻訳)
https://amzn.to/3LRV8rS
■人間関係------------------------
血液型の科学 (祥伝社新書) 新書 ー 2010/1/30
藤田紘一郎 (著)
https://amzn.to/3PzGjwW
■アドバイスする・自分で稼ぐ-----
コンサルタントの秘密―技術アドバイスの人間学 単行本 ー 1990/12/1
G.M.ワインバーグ (著), 木村 泉 (著), ジェラルド・M・ワインバーグ (著)
https://amzn.to/38fkDp4
■自分を大切にする---------------
1分間自己革命―自分を大切に生きる心のトレーニング 単行本 ー 1986/4/1
S. ジョンソン (著), 小林 薫 (翻訳)
https://amzn.to/3MLkY1X
■時間管理の基本-----------------
屁理屈なし社長のための時間の使い方
ダン・ケネディ(著) ダイレクト出版
https://www.directbook.jp/btm/index_fbw.html
本当に面白くて役に立つ良い本ばかりですので、ぜひお読みください。
ということで、ではでは。また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.319 -了-]---------------
もし、僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、
共感してくれそうなご友人に、以下のアドレスとともに、
メルマガを紹介していただけると嬉しいです(*^_^*)
よろしくお願いします!
●メルマガ:KID'S SIGNAL/ブログ:コトノハコトバ
記事サンプルと登録ボタンのページ
http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm
いつもありがとうございます。
木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com
バックナンバー一覧に戻る