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「血液型で気質が分かるというのはエセ科学」と現実を否定するのは、本物のエセ科学です。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第334号●2022年6月11日(土) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ %name_sei%さん、こんにちは。 昨日、「血液型と性格の関係性に科学的根拠はない」とするのは、心理学の方に性格の定義がないからだ、という話を書きました。 そう書いたので、ちょっと調べてみたのですが、1990年代に「ビッグファイブ理論」というのが出てきまして、「外向性」「調和性」「誠実性」「神経症的傾向」「経験への開放性」の過多で性格の違いを表現できる、というところまでは、やっと進化したのだな、ということが分かりました。 つまり「性格というのは個人個人でバラバラだけど、この5項目を判定基準として活用すれば、共通の指針となり、ほとんどの人の性格を5つの特徴の過多で表現することが可能だろう」という話です。 ま、この一件の事例を見ても、いまだに明確に「性格とは何か」を定義しきれていないのが、心理学なんですね。 心理学はいまだに統計データによる「傾向」ということでしか、人間というものを把握できていないわけです。 しかし、血液型と気質・性格というものは、そういう統計学のような「おしなべてこういうものだ」と基準値を求めるやり方ではなく、たとえば生物学や文化人類学のように、「この形の生き物には、こういう特徴・特性があるんだね」という観察と発見をベースにした取り組みのできるはずなのです。 そして、血液型と人間の性格や考え方との関係性は、「各血液型ごとの特性や特徴を丹念に収集」していけば、おのずと明らかになってきます。 このあたりは、「学問」として捉えるよりも「実体験」として体感していく方が真実に迫れるだろうと僕は思います。 たとえば、昔は「ツバをつけとけば傷なんてなおっちゃうよ」というのが庶民の決まり文句だったわけですが、後年の細菌やウィルスなどの免疫学などの進展から「ツバをつけても唾液中の雑菌を増やすだけで効果はない」という「科学」が席捲して、「ケガにツバは迷信」と片づけられることになりました。 ところが、リゾチームやペルオキシダーゼなどの殺菌,抗菌、抗カビ作用を持った成分が唾液中に存在することが測定器の進化によって明確になり「ツバつけときゃなおるよ」の方が正しかったということが明らかになったわけです。 で、「血液型」というから「人間の血だけで性格なんて決まらないよ」という話になってしまうわけですが、そもそも「血液型」には、ABO式血液型意外にも数多くの種類があり、実はABO式血液型というのは「免疫の型」をしめす体細胞組織の総称で、 ●血液内だけに存在するわけではない という事実があまり知られていません。 よく刑事ドラマで「髪の毛から血液型が判明し」とか言ってますように、ABO式血液型を判定するのに「血液」が必要ない、ということからもそれが分かると思います。 ABO式血液型というのは、「人間の体全体におよぶ免疫の種類の型」なので、実はABO式血液型と各種の感染症とのかかりやすさの間には統計学的にも有意な差が存在するんですね。 たとえばO型は梅毒にかかりにくくて、AB型はコレラなどにかかりにくいというような特徴があるわけです。 かかる病気に違いがあれば、それを避ける行動は各血液型ごとの「文化」として定着していても、まったくおかしくないわけです。 たとえば、O型とAB型の間には親子関係は絶対に存在しません。であるならば、家族親戚縁者が同じ血液型が多いということはごく一般的に存在しているし、そこでかかりやすい病気、重症化しやすい病気が違えば予防週間が180度変わるなんてことは、ごくごく、ごくごくあたりまえの話ではないですか。 O型なら、親類縁者にコレラで死んだ人が多く、梅毒などの性病はとても軽く済みます。 しかし、AB型はコレラで死ぬことは少なくても梅毒で死ぬ可能性は高いわけです。 そうなれば必然的にラブアフェアはO型にとっては気楽な楽しみになるかもしれませんがAB型では命にかかわる危険な行為になります。 逆にAB型が食事による胃腸の不調に襲われにくければ悪食なグルメになりますし、O型は食に対して深長で神経質になっていてもまったくおかしくないでしょう。 こんなこと、「科学で証明」する以前にあたりまえの話だと思いませんか? ●ABO式血液型は免疫の型であり、血液型ごとにかかりやすい病気とかかりにくい病気が違う のははっきりした「事実」なのですから、その事実から必然的に生まれる「文化の違いが存在する」なんて、検証する必要すらないでしょう。 だから「血液型と性格を関連付ける考え方はエセ科学である」と断定してる人間が一番の「エセ科学」なんですね。 でも、あまりこういうことは世間では語られていません。やはり「血液型性格診断はエセ科学である」という通説の方が流通しやすいんですね。 なんでか? というと、人間は性格のようなプライベートなことを「決めつけられる」のが大嫌い、だからです。 なのでまぁ、「そういうことなんだよなぁ」と思いつつ 「それでも血液型と性格の間には密接なつながりがあるのになぁ」 と、日々考えているのであります。 という事で、今日はここまで。 ではでは、また明日。 --------------[KID'S SIGNAL No.334 -了-]--------------- もし、僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 共感してくれそうなご友人に、以下のアドレスとともに、 メルマガを紹介していただけると嬉しいです(*^_^*) よろしくお願いします! ●メルマガ:KID'S SIGNAL/ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルと登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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