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最近、心から反省しているのです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第339号●2022年6月16日(木)
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%name_sei%さん、こんにちは。
昨日は「古典を読んでいこうと思っている」と書きました。
実はすでに古典とも言うべき定番の書を読んでいるのですが、読み進めるほどに「ああ、俺はアホやったなぁ。申し訳ない」という気分になっています。
読んでいるのは、かの有名なデール・カーネギーの「人を動かす」と「道は開ける」なんですが。
先に「道は開ける」を読みまして、これはこれで感慨深く、良い本だなぁとしみじみ思っていたのです。
で、続いて「人を動かす」の方を読み進めると、これがもう、最初の一ページからずーっと、デール・カーネギー先生に叱られっぱなしというか、諭され続けているというか、それはもう、僕の人生を根幹から否定するいきおいで、僕自身の考えを打ち砕く内容が続くわけです。
一言で言ってしまえば「論理的に正しくても何の役にも立たない」ということですかね。
僕はコピーライターという職業であったがゆえ、文章に論理破綻がないように、細部まで詰めて詰めて、反論ができないくらいに緻密に固めておくことが一番重要だと思っていたわけです。
でも、それを現実の生活の場やビジネスの場で持ち出してはいけないんですね。
パンフレットやホームページの内容は、そういう形で詰めておかなければいけませんけど、日常でそういうことを言ったりすると、あい対している方の存在そのものを根底から否定している感じになってしまうわけです。
特に、相手の間違いを論理的に否定してしまうと、ただただ自尊心を傷つけて反感を買うだけになってしまう。
いやー、僕はそこに気を回さずに、普通にそういう事を言ってました。
ごめんなさい。
どうも申し訳ない。
気が回りませんでした。
ほとんど職業病ですね。
仕事柄、論理的に正しい考え方や言い回しに、惹かれますし、自分の考え方が間違っていたり、論理的にゆるいところがあったら「あ、いかんいかん、修正しておかなくては」と思うのがあたりまえなので、正しいことを論理のスキなく言いつのることは、相手の自尊心を深く傷つけてしまうのだ、というところに全然思い至ってなかったんですねぇ。
我ながら恥ずかしい。
「人を動かす」という書籍は人間関係、ヒューマンリレーションシップについて書かれた本であり、「道が開ける」より先に書かれて世界的大ヒットをした自己啓発系書籍の「古典」とも言うべき本です。
前々から存在は知っていたし、書店で立ち読みで目次くらいは眺めたことは何度もあったのですが、あまりに教条主義的というか道徳の教科書みたいな清廉潔白な話ばかり書かれていたので「どうでもいいや、こんなこと」と軽く見ていたんです。
とくに「人を動かす」はそういう堅苦しいイメージが強くて、実際目次を見ても、
「盗人にも五部の理を認める」
「(人に好かれるためには)誠実な関心を寄せる」
「笑顔を忘れない」
「名前を覚える」
「聞き手に回る」
「心からほめる」
「議論をさける」
「誤りを指摘しない」
「誤りを認める」
「まずほめる」
などなど、本当に「人間としての徳目」というような項目ばかりずらりとならんでいて、目次を見ただけで読む気を無くしていたわけです。
しかし、実際に読んでみると、デール・カーネギー自身が「話し方教室」というものを開催していて、その生徒たちが上記のような「徳目」を実際に実行したらどんな事が起きたかを、具体的に物語のように紹介していて、説得力がありまくりなんですね。
で、そのどれもが、道徳的にふるまっていたら、相手の心が休まり、気持ちがほぐれ、大問題も一気に解決して、すべてが丸く収まるというとんでもない内容だったわけです。
論理的な正しさとか、筋が通っているとか、本当にどうでもいいんだなぁ、現実社会では。
と、しみじみ思ってしまいました。
このあたり、また「書評」の形で、「人を動かす」も、「道は開ける」もキチンと書き直そうとは思ってるんですが、とにかくもう反省しまくりなので、そのことをちょっとメールで書きたくなりました。
いやー、「古典」。読んでみるものですね。
ということで、今日はここまで。
ではまた。
--------------[KID'S SIGNAL No.339 -了-]---------------
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木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com
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