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やる気をだすためのテクニックと、継続するための科学的な方法論についてちょっと読書しました。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第368号●2022年7月15日(金)
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%name_sei%さん、こんにちは。
最近、少し「やる気」というものと自分自身の「無意識」との関係に興味が出ているのです。
それは、このメルマガを毎日発行していることと無関係ではありません。
毎日書いていると、マンネリになって面白くなくなってくる半面、書くこと自体はそれほど苦痛ではなくなってくるという部分も出てきます。
では、それは毎日、心から面白がってやっているのだろうか? 書いている内容は、本当に自分の本心をキチンと反映しているのだろうか? というようなところが気になってきているんですね。
それで「無意識とやる気」について書いてあるような本を、少し図書館で漁ってきたのです。
今日はその中でも大ヒットしたメジャーな本である、
●のうだま1 やる気の秘密 (幻冬舎文庫) 文庫 - 2016/8/5
https://amzn.to/3aB6gga
をご紹介します。
上記は2016年に発刊された文庫版で、しかも「1」という番号がついているように、続編の「2」も存在しているわけです。
しかし、僕が読んだのは 2008年12月10日 に発刊された単行本版です。
内容としては、やる気がどうしたら出るのか、そのメカニズムを、脳科学的にとらえ、脳球という意味で「のうだま」というタイトルになっているようです。この「のうだま」は実は脳の中でも「やる気」をつかさどっていると考えられている「淡蒼球(たんそうきゅう)」の意味でもあります。
でもね。
たぶん、このタイトルには「脳をだましてヤル気を出そう」という意味合いも含まれているだろうなと思われます。そういう「お手軽さイメージ」があるから、この本は売れたんだろうなとは思います。
長年書店で表紙だけは見たことがあったので、なじみ深い表紙なのですが、読むのははじめてです。
著者の上大岡トメさんという方は、イラストレーターで、共著者の脳研究者である池谷裕二さんから、脳の仕組みとやる気をだすための科学的なアプローチを聞いて、マンガ形式でまとめられました。マンガとして読めるので実に読みやすいです。
池谷裕二さんと言えば、昔に「海馬」という大ヒット書籍も出されていますし、僕自身も池谷さんの
●だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法 単行本 - 2001/12/1
https://amzn.to/3uJlINN
という書籍を、僕が読んだ文具関連書籍紹介資料である「メモ、ノート、手帳を使いこなすための Stationery Book 42」の中の一冊として勧めています。
勉強をするにしても、やる気を出すにしても、脳の構造や特性から「やり方」を決めていくと、効率がかなり良くなっていきます。
そういう思いがあったので、読んでみた、ということなのですね。
やる気は出るけれど、それが続かない、三日坊主で終わってしまうということが悩みの人はかなりおられます。
それは「飽き」が来たということで、これは脳の仕組みとしては「馴化」という環境適応の本性なのであって当然のことなのですね。
そして、この本によれば、「馴化」は、「飽きてしまったからやめる」というネガティブな発現の仕方と、「飽きてしまったから習慣として続ける」というポジティブな発現のさせ方があって、ここをうまくコントロールしてやれば、「飽きずに続ける」ということでできる、としています。
それで、「どうせ飽きると知っているのだから、先に飽きた時の対策を設定しておこう」という提案をされているのですね。
淡蒼球は無意識領域の部位なので、直接刺激を与えることはできませんが、淡蒼球につながる他の部位を刺激することで「やる気」が落ちてきた時に追加エネルギーを与えることができるのですね。
その方法は大きく4つ。
[B] Body(体を動かす) →脳の運動野を刺激する
[R] Reward(ごほうびを与える) →テグメンタを刺激する
[E] Experience(いつもと違う事をする) →海馬を刺激する
[I] Ideomotor (なりきる) →前頭葉を刺激する
これが、脳のやる気を出させる「スイッチ」の役目を果たし、たとえば「20日くらいは継続して習慣化したいな」という場合の途中脱落を防ぐ手段として最初から組み込んでおけば良いとされているのです。
では、その具体的な刺激の仕方はどのようなものが良いのか? という事で、この書籍では、
1.最初の目標は小さくする
2.腹八分でやめる
3.ごほうびを用意する
4.同じ時間にやる
5.カタチから入る
6.図々しい妄想をする
7.友達をまきこむ
8.ほめてくれる人を用意する
9.続かなくてあたりまえの思う
10.身銭を切る
11.いまやっている習慣にドッキング
12.人前でやってみる
13.気が乗らなくても、その場所に行く
14.移動中にやる。
15.誰かを喜ばせるためにやる。
16.はじめのキモチを思い出す。
と、16個も提案してくれていて、すぐに応用、活用ができる形になっているのがなかなか良い書籍だなと思わせる点です。
そして、これだけで、おそらくこの本のすべてを語りつくしていると思います。
ということで、本日の書籍紹介はここまで。
ではまた明日。
継続していくぞー。
--------------[KID'S SIGNAL No.368 -了-]---------------
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