●バックナンバー一覧に戻る
何かにトライするなら、いつも横に置いておきたい「才能を伸ばすシンプルな本」をご紹介します。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第382号●2022年7月29日(金)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
%name_sei%さん、こんにちは。
今日は先日「驚くほど薄い本」として紹介した書籍について、しっかり解説したいと思います。
本のタイトルは、
才能を伸ばすシンプルな本 単行本 - 2013/6/3
https://amzn.to/3OJevVt
です。
タイトルからシンプルでしょう?
原題が「The Little Book of Talent」ですから、Theがついているので、
「(これこそ)才能のための小さな本」という感じでしょうか。
どういう内容の本かと言うと、世界中にある「才能開発施設」を訪問して、そこで行われている練習や方法論などを調べ上げ、どこでも共通して大事にされている「ポイント」だけを抽出して、簡潔に要約してまとめあげた一冊なのです。
その才能開発施設はスポーツ、芸術、音楽、ビジネス、数学と、実に多彩です。
しかし、ジャンルは多様でも、人が何かを学ぶためには「脳」を使って行うわけで、効果的に「練習」する方法には脳科学的に根拠のあるノウハウもたくさんあるわけです。
そういう共通ノウハウ、スキルというようなものを紹介してくれているのです。
つまりは才能を伸ばすために、どうやれば効果的なのかの、
●秘訣集
と言えるでしょう。
その秘訣が全部で52個詰まっています。
これは素晴らしい!
タイトルを付けなおすなら、
「才能を最短で、必ず伸ばすための52の秘密」
とでもすべきだと思う。
こういうタイトルなら売れそうやなぁ。
そして、紹介されている「秘訣」が、ものすごく具体的なんですね。
たとえば、
・ペースを落とす
・仮眠をとる
・くたくたになる前にやめる
・目を閉じる
・練習スペースを縮小する
などなど。
タイトルを聞いただけで「あ、そうなのか」と思うものもあれば、「なんで?」とか「どうやるの?」というものもありますが、そのあたりは本文を読めばよく分かるようになっています。
僕としては「背伸びをする」という考え方にとても共鳴しました。
何かに取り組んでいるなら、ほんの少しでいいから、いまよりちょっとだけ背伸びをして「しんどい練習」をやってみるのです。
それを繰り返していると、筋トレと同じように、能力が強化されて、「しんどかったこと」が「気軽にできること」に変わっていくのです。
この、ほんの少しのしんどさを求めること。それが「背伸びをする」ということなんですね。
そういうことが「背伸びをする」という一言に集約されています。
すごいなぁ、分かりやすいなぁと感心することしきり。
そういう秘訣が52個も入っているのですよ。実に素晴らしい。
で、読んでいくと、やっぱりというか、さすがというか、先日紹介した「やり抜く力 GRIT」の話もちゃんと出てくるのです。
そらそうやなぁと思いつつ、効果的な才能の伸ばし方を考えている人はお互いに通じ合うのだろうなぁとも思ったのでした。
人には、才能がある。
それはちゃんと引き出せば必ず出てくる。
それを本当に引き出せる方法があるなら確立して、みんなで使おう。
みんなで「才能あふれる人」になろう!
ということなんだと思うのですよ。
先日紹介した「やり抜く力 GRIT」もそうだし、そのGRITを書いたアンジェラ・ダックワースさんの先生であるロバート・セリグマンの「オプティミストはなぜ成功するか」でも、同じバイブレーションがあるのです。
才能のあるなしが大切なのではなくて、誰もに眠っている才能を、いかに引き出すのか。その方法論こそが大切だ、という考え方です。
その方法論が確立されれば、その先にあるのは、誰もが自在に「才能を伸ばせる社会」というのがやってくるわけです。
これこそが本当に素晴らしいことなんじゃないかなぁと。
そういう観点で、とても良い本だなぁと感じました。
楽器の練習をしているとか、スポーツに何か取り組んでいるとか、資格を取るために勉強しているとか、そういう「自分を伸ばす」ということに取り組んでいる方は、この本をいつも自分の横に置いておき、時たまパラパラっと見ると、すごく効果的な練習方法を思いつくかもしれません。
ぜひご一読くださいませ。
なかなかに良い本でした。
ということで、今日はここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.382 -了-]---------------
もし、僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、
共感してくれそうなご友人に、以下のアドレスとともに、
メルマガを紹介していただけると嬉しいです(*^_^*)
よろしくお願いします!
●メルマガ:KID'S SIGNAL/ブログ:コトノハコトバ
記事サンプルと登録ボタンのページ
http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm
いつもありがとうございます。
木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com
バックナンバー一覧に戻る