バックナンバー一覧に戻る



勉強法の王道「田中角栄の勉強法」が役に立たないジャンルがあるんです。ご存知ですか?

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第385号●2022年8月1日(月) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ %name_sei%さん、こんにちは。 えー、今日は、前に書いた「みんな大好きお金の話」の番外編とも言うべき内容です。 でも、どっちかと言うと「勉強法」の話かな? えっとですね、僕は前々から、学習するには本を読め、それも学習したいジャンルの本を大量に(10冊くらい)読めばなんとかなる、ということを提案しているわけです。 これを、「田中角栄の勉強法」と名付けてブログに書いています。 ●田中角栄の勉強法 https://kidscomp.exblog.jp/18479747/ で、この特定ジャンルの本を、大量に読む、というやり方は、ほとんどの場合はそれでうまく行くんですね。 でも、ひとつだけ、このやり方が通用しないジャンルがあるんです。 それが実は「経済」のジャンルなんです。 これねぇ、本当に大問題なんですよ。 普通はね? どんなジャンルでも、基礎的な学問体系が整っていて、専門用語も共通で、初心者向けの本から、専門書までを網羅して読めば、だいたい概略が分かって、知識が身に付くんです。 でも、経済はダメなんです。これ、僕自身が体験しているのではっきり断言できます。 こと日本においては、経済に関する勉強を「本」でやろうとしたら、大変な迷宮にはまってしまいます。 なんでか? 最初は田中角栄の勉強法で大量に本を買って読んでたんです。でも何冊読んでも、まともな基礎知識とか「骨格」とかが、複数の書籍から浮かび上がってこないんですよ。なんか、とにかくバラバラで何を言ってるのかよく分からない。どの本を読んでもお経を唱えているかのようなおかしな文言ばかりがならんでいるんです。 それでもとにかく読むしかないので冊数を増やしていったら、少し多少話の通じる本が数冊あったんです。でも、大半の本がバラバラでやっぱり意味が通じない。「共通理解」みたいなのがないわけです。 「なんでこんなことになってんねん?」 と思って、その「よく分からん経済書」の著者は誰なのかを注意深く確認してみたわけです。 そしたら、大変な共通事実があることが分かりました。 それは「訳の分からん本を書いている著者は東大出身」ということなんです。 なんやこれ! でした。 とにかく東大出身者の書いてる本が、もう分かりにくくてややっこしくて、意味が通じないわけです。 そのくせ、日本経済の流れを予言するような事は多々書いていて、そこはおおむね当たるんですね。 なんやこれ? と思ったんです。 そこではたと急に気付いたのです。 東大出身って、財務省は東大出身者の巣窟やんけ。 ということなんです。 つまり、日本の経済政策は、経済の本を書いている東大出身の経済学者とかの「先輩」たちが動かしているわけです。 だから政策がどう動いていくかはわかるから、それに沿ったお話だけはするわけです。 でも、それだけなんですね。 先輩の政策や言ってることが日本の政治の課題を決める、と分かっているから、その方向の話しかしないわけです。 で、基礎知識の解説とか、大きな経済のルールとか、そういうことは全然書かないんですよね。 だからいくら初心者が読んでもまったく分からない本になってしまうわけです。 科学というのは、仮説を立てて、検証実験をして、仮説に間違いなかったものだけが残っていくという形で進歩してきたわけです。 でも経済というのは、現実の社会の動きの中でしか「実験」ができないので、現実問題「検証」のしようがないんですね。 そこを逆手に取って、日本の経済学、とくに東大系=財務省系の主流派経済学の一派は、「日本の経済政策の予定」をそのまま予言のように言う事で、信任を得ているのが、日本の東大系の経済学者なんですね。 だから基礎から積み上げて学習してきた人というのは全然いてなくて、「先輩がいう事が間違いない」と割り切って、なんでも適当に流しているから、何冊読んでも基礎知識も身に付かず、具にもつかないエッセー風なことをちょろちょろ書いてあるだけなんですよ。 これがねぇ、東大系経済学の実態なんですね。 学問的知見が基礎になっているのではなくて、日本の経済政策が学問的知見の基礎になっているわけです。 こんなもんね、個々の学者は好き勝手言ってもなんであろうがOKなわけです。そんでもって日本経済がどうなっていくかは、財務省の方向性だけ見ておけばいい。 そういう書籍ばっかりだったんですね。 なので、そういう構図がはたと理解できまして、そこからあとは経済学の本を買う時は必ず著者のプロフィールを確認して、東大出身の著者の本だけは避けたのです。 そういう具合にして読んでいくと、やったいろんな基礎知識が見えてきて少しずつ「経済学の基礎」がわかるようになってきたんです。 まぁほんとに、日本の経済学はダメですよー。学問的知見の上には成り立ってませんから。 単に財務省支配が行き届いているだけ、ということですから。 これは本当にまいりました。いつもの勉強の仕方が通用しなかったので。 ということで、今日のお話はここまで。 ではまた明日。 --------------[KID'S SIGNAL No.385 -了-]--------------- もし、僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 共感してくれそうなご友人に、以下のアドレスとともに、 メルマガを紹介していただけると嬉しいです(*^_^*) よろしくお願いします! ●メルマガ:KID'S SIGNAL/ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルと登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

バックナンバー一覧に戻る