また少年ジャンプの話。あの「特殊マンガ」が表紙を飾っています。
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[KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第408号●2022年8月24日(水)
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%name_sei%さん、こんにちは。

今日は少年ジャンプの話なのですが、少年ジャンプの「お休み」のことを、みなさんはご存知ですか？

一年は52週ありますが、真に「週刊」であるなら、一年で52冊、少年ジャンプは発売されなければなりません。

でも、実は正月とゴールデンウィークと夏休みには、「合併号」という特別な発行号がありまして、ついこの間も「36・37合併号」というのがありました。

この合併号があると、一号分発刊がお休みになるのです。

前にも書いたと思いますが、僕は少年ジャンプを長年「定点観測」してますので、ほかのマンガはほぼ一切読まず、その代わり少年ジャンプだけは、毎号必ず、表紙から裏の広告にいたるまで全てに目を通しています。
連載作品も、いくら面白くなくても、必ず読むんです。

なので、最近、このルーティーンがけっこう辛くなってきていて、４号~５号くらい読み遅れて、積みあがったりしてたんです。
でもこの「ジャンプのお休み」があったので、かなり助かりました。やっと追いついた。

で、この月曜日に「お休み明け」の38号が出たんですよ。２週間ぶりの少年ジャンプです。

で、その表紙を見て驚きました。

なんと、前に紹介した、「落語」をテーマにした、かなり珍しいマンガ「あかね噺」が表紙を飾ってたんですね。

「おー、これはすごい」

と思いました。
これまで「あかね噺」が表紙になったことはなかったはずです。なんせまだ26話。連載開始半年ですから。

表紙になっただけでも大したものなんですが、合併号明けの「待ってました号」で表紙というのはちょっとすごいですな。
読者の期待が高まっていなければ、休み明け号にトップを飾れるはずもないのです。

で、実際、いま連載内容としては序盤の最大の盛り上がりシーンに入っているのです。

まぁあまり内容には触れませんが、この「あかね噺」は、かなり優秀な作品だと思います。

僕は少年ジャンプの「全連載読破読み」を、30年は続けているんですね。ほとんど苦行とすら言える読み方です。
だからこそ、面白さという緊張感を保ちながら、無理なくストーリー展開をしていける連載というものが、いかに少ないかをよく分かっているつもりです。

今回「あかね噺」は、その難しい展開を新人マンガ家コンビ(作画＋ストーリー)がやってのけているのが、奇跡に思えてしまう。
なかなか大したものです。

これはアニメ化とか、この作品だと「実写化」が先かも知れませんが、オファーが殺到しているだろうなと感じられます。

ということで、いま書店にジャンプが並んでいるでしょうから、表紙だけでもチラリと見ておくことをおすすめします。
絵もうまいしなぁ。表紙に主人公を登場させる、その「表情」も独特で良いな、と思います。

僕自身、もともとかなり落語が好きなので、連載開始時は、「落語」なんて地味なものをテーマにして連載するなんて、かなりしんどいことをやってるなぁ、大丈夫かなと、かなり心配をしていたのですが、なんのなんの、実に見事な展開で、大御所の連載と言っても良いほど内容のクオリティが高いのです。
本当に素晴らしい。

ということで、今日は少年ジャンプのお話でした。

ではでは、また明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.408 -了-]---------------

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木田　茂夫 ：kids@kidashigeo.com