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実は、日本人にはブラインドタッチは「絶対に必要なスキル」なんです。分かってました?
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第425号●2022年9月10日(土)
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昨日は、欧米人が、「キーボードの見ながら打ちで、パソコンを普通に道具として使っている」という話を書きました。
もともと、キーボードに刻印されているアルファベット26文字だけで、欧米の言語は表記できます。
ですから、日常の会話や連絡、ちょっとしたメールなどは、日本語の「漢字変換」のような特殊な操作をしなくても、「ふつー」に使える道具なのが、欧米人にとってのパソコンなわけです。
しかし、日本人が、この「日用道具」的感覚でパソコンを使いこなすのは、かなり難しいことだと思います。
パソコンが苦手、という方の大半は「キーボードによるタイピング」でつまづいていると考えても間違いではないと思います。
ではなぜ、こんなにパソコンが使いにくいか? と言えば、それは「キーボードで日本語を扱うには、特殊操作が必要だから」と結論付けるしかないと思います。
自分が普段使っている言語で使えなければ、やはり使いこなしはむずかしいでしょう。
たとえば、明治時代に日本語をタイプライターで処理するために「すべての手紙などをカナモジタイプライターで書こう」というような運動もありました。カナモジだけなら、タイプライターで文章が書ける! という話だったのですが、結局は定着しませんでした。やはり漢字の表意文字の情報伝達機能はとても優れているので、情報伝達においては漢字を捨てることはできなかったということです。
漢字を捨てることができないのであれば、なんらかの形で「かな漢字変換」を行うしかありません。
そうなると、どうしても「キーボードとディスプレイの同時活用」をしないとまともに文章を書く操作ができない、のが日本語なんですね。
欧米人がパソコンを日用品として使えるのは、文章を書く時に
・こらから書く文章→キーボード入力
・これまでに書いた文章→ディスプレイで確認
というキーボードとディスプレイの役割分担がきれいに成立するからなんです。
アルファベット26文字程度なら、頭の中にある「これから書く文章」を、キーボードでそのまま打っても文章イメージが頭の中に完全に再現できるし、その入力した内容がまったく問題なくディスプレイに現われていることは、よほどおかしなミスタイプでもしない限り、ほぼ間違いないことなわけです。
ディスプレイを見て「思ったとおりの文章が入力されているか」を確認する必要が、「まったく」ないのです。
しかし、日本人は、漢字変換がありますから、キーボードで「音」だけ入力しても、文章として完成しません。
「見て打ち」をしている限り、キーボードで入力した文字が正しい漢字に変換されているかどうかを一文を書く途中であっても、何度もディスプレイを見て確認せざるを得ないのです。
なので、本当に実用的にパソコンを使うためには
●キーボードで「音」を入力して、同時に画面上で「漢字」を選択する
ということがどうしても必要になるわけです。それはつまりは、
・これまでに書いた文章+これから書く文章→ディスプレイ+キーボードの同時使用
という方法以外に入力する術がない、ということなのです。
日本語の文章は、ちょっとした短文であっても3箇所や4箇所の漢字は混ざってしまうものです。
文章を一文書くためにキーボードとディスプレイの間を何度も何度も視線移動するというのは「苦行」以外の何物でもないでしょう。
欧米人のパソコン利用と日本人のパソコン利用の、ここが一番大きな違いと言って構わないと思います。
この「苦行」は日本語が「漢字かな交じり文」なのだから必然的に生じる「特性」であって、避けることはできません。
あなたの頭の中で文章が浮かんだ時、その文章にはちゃんと漢字がビジュアルで浮かんでいて、それが何らかの形でパソコン画面に定着するまでは、作業一単位を終えたことにならないと思います。作業が終わっていないのに、何度もキーボードとディスプレイの間を視線移動しなければならないのは、苦行でしかないのです。
これはもう、圧倒的に不利な状況だ、ということです。
しかし、完全なブラインドタッチが身についていれば、この「苦行」は完全に解消されます。
文章を入力するために、キーボードを一切見る必要がないからです。
先のメルマガでも書いたように、キチンとしたブラインドタッチなら、画面をじっと見つめたままで、画面に書きたい文字の「候補」を出させることができ、一切キーボードを見ることなく、画面上で使いたい漢字を選ぶことができます。
ということは、
●日本人がパソコンを、欧米人と同様に「日用品」として使いこなす
ためには、
●ブラインドタッチを身に付ける
以外に方法はなく、ブラインドタッチを使わない限り、パソコンは一生、「使いにくい道具」のままだ、ということなんです。
ストレートに言ってしまえば「パソコンを「日用品」として普通に使うためにはブラインドタッチは必須のスキルなんです。
●日本人がパソコンをまともに使うためには「ブラインドタッチ」を覚える以外に方法はない。
ということなんです。
このことを、あらためて書いておいて、今日のメルマガは終わりです。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.425 -了-]---------------
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