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プロトタイプWEEK体験会申し込み、開始します。それと「ホームポジションは守らなくてもいい」という「ああ、残念過ぎる勘違い!」への反論(ちょっと長文です)。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第460号●2022年10月15日(土)
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%name_sei%さん、こんにちは。
長々お待たせしました。プロトタイプWEEKの体験会の受付をはじめます。
以下のフォームに、このメルマガを登録しているメールアドレスとお名前だけご登録ください。
●プロトタイプWEEK体験会申し込み
https://www.itm-asp.com/form/?3323
まだ、準備が整っておりませんので、いつから開始するかは未定ですが、ご登録いただいた方だけに、さまざまなWEEKの機能の解説やメリットなどお知らせし、実力判定やおひとりごとの目標設定の仕方などをお知らせしたうえで、プロトタイプWEEKを購入いただけるかどうかのご判断を仰ごうと考えております。
とりあえずは、申し込みのみいただけますと準備の都合上、いろいろと助かります。
さて、せっかくブラインドタッチの話をしはじめたので、前に書きかけてお伝えし損ねた話を少ししておきたいと思います。
それは、
●ブラインドタッチを学習するのにホームポジションを守らなくても良い
という言説が、思いのほか広がっている、という話です。
キチンと完全ブラインドタッチを身に付けて、その利便性の高さを理解している私としては、
●ホームポジションを守らなくてもいい
という考え方自体がどう考えてもアウトなんです。
「完全なブラインドタッチ」
「一切キーボードを見ないパーフェクトなタイピング」
を身につけるためには絶対にありえない話なんですね。
そして、この「完全なブラインドタッチ」と「たまにちょろっと見る中途半端なタイピング」とでは、雲泥の差というか、そもそも世界観がまったく違うわけです。
パーフェクトブラインドタッチなら「思った言葉が画面に自動的に出てくる」状態になります。
しかし、中途半端なタイピングだと「とても苦労してスピードアップをするけれど、頭の中は文字を入力することでいっぱいで他のことに意識を向けられない」状態にしかなりません。
とんでもない差です。
この差を生む、基本の基本が、「ホームポジションをキチンと守っているかどうか」なのです。
なのに、なぜ、
●ホームポジションを守らなくてもいい
などというトンデモ言説が、ネットをにぎわしているのでしょうか?
これが全然分からなくて、かなり色々調べていくうちに背景がわかってきました。
それは、
●ホームポジションを守らなくてもいい
と言っている人たちが、以下の3グループに分かれているからなのですね。
それは、
●1:サブスク(定額支払い)型のゲームタイプの練習ソフト提供会社
●2:ユーチューバーによるブラインドタッチ練習動画の提供。
●3:競技ブラインドタッチ上級者による運指(指の動き)の解説。
これを知って「ははぁなるほど」と理解できました。
まず、1.と2.は、「ビジネスモデル」の問題です。
まず、1.のゲームタイプの練習ソフトを定額制で提供している会社の場合は、ユーザーがタイピングを身に付けない方が儲かるわけです。
だって、ずっと練習していてくれるわけですから。ずっと毎月いくらかのお金を払ってくれるわけです。
こんなものほとんど詐欺です。とんでもない話です。論外。
でも、後述しますが、3.の「競技ブラインドタッチの上級者」が「守らなくてもいい」と言っている、ということをエクスキューズに使ってるわけです。
「競技ブラインドタッチの上級者が守らなくてもいいと言ってるんですから守らなくてもいいんです」となるわけです。
で、次の2.のユーチューバーによる練習動画提供の場合。これは動画を見ながら練習したら身に付くよ!ということで、動画の再生数を高めて稼ぐ、という仕組みです。
なので、少なくとも僕が見た動画では「ホームポジションは、FとJだけ守ればそれでいいんですよ。そんなにキチンと全部の指をホームに置かなくても大丈夫」という言い方をしていました。
これはあまり良くない言い方なんですね。できるだけホームポジションはキチンと全部の指を載せておいた方がいいんです。(このあたりの話も体験会でやるかもです。)
でも、ユーチューブの場合は、「単に興味を持った人」が数多く見てくれれば、それで再生回数が伸びて、ユーチューバーの方の収益が上がる仕組みなわけです。
だから、どうしても「入口はゆるやかにして、より多くの人に興味を持ってもらいたい」という気持ちが働いてしまいます。
なので「ホームポジションをキチンと守れ、というような堅苦しいことは考えなくても大丈夫なんですよ」という入口になってしまうんでしょうね。
収益構造が動画の再生回数に依存しているわけだから、しょうがないと言えばしょうがないのでしょう。
で、問題は、3.番目の「競技ブラインドタッチの上級者」の意見なんです。
これがかなり問題なんですよね。
「競技ブラインドタッチ」というのは、キーボードでの文字入力スピードを競う、純粋な「競技」なわけです。
こういう競技の優勝者であるとか、上位の成績の人とかの意見というのは、「権威の意見」として、ネットをあっという間に席捲してしまうのでしょう。
こういう「競技での上位成績獲得者」の人が、「あまりホームポジションを守りすぎると、入力スピードが遅くなってしまうので、あまりホームポジションを守りすぎるクセを身に付けない方が良いですよ」ということを、ちょこちょこ発言されているんですよ。
これはどういうことかというと、現実問題として、ブラインドタッチは「ローマ字入力」を使うのが現実的なので、ひらかな一文字に対して2打とか3打とか必要になるわけです。
「か」なら「k」「a」の2打ですし、「ちゃ」なら「c」「y」「a」の3打です。
こういう連続して打鍵する時に、いちいち指をホームポジションに戻していたら、入力スピードが遅くなってしまうから、「一気打ち」した方が良いですよ、とテクニックを伝授してくれていたりするわけです。
確かに、実際に打鍵する時には、こういう「一気打ち」になることはあるんです。僕もとても急いで入力しないといけない時は無意識にこういう指使いをしていると思います。
でも、その使用頻度はそれほど高くないんです。
なぜか?
それは通常は「自分で打つべき文章を考えて打つ」からです。
前から言ってるように、入力スピードというのは、どうしても人間が文章を考えるスピードに制限されます。そのスピードより早く打てても、
●まったく意味はない
のです。
しかし、「競技ブラインドタッチ」をやっている方は、与えられたテキストを、何も考えずに、どれだけ早く入力できるかを競う競技者なわけです。
そもそもの目的が違うのです。
彼らにすれば、たとえわずかでも「ホームポジションに指を戻すこと」が無駄になるわけです。
しかし、現実には考えながら文章をうつわけですから、キーボードから指を離してコーヒーを飲むことだってありますし、マウス作業をせざるを得なくなって、ホームポジションから指を離すこともある。
そういう場合に「ホームポジションを守らなくてもいい」というルールで練習したり、文章を打っていたりすると、ただひたすら「打ち間違い」が増えるだけなんです。
当然だと思いません?
すべてのキー位置は、ホームポジションからの距離でしか測ることができないんですから。
そもそも「テキスト原稿を見て、できるだけ早く入力する能力」自体に、すでに意味がなくなっていると言えます。
現実問題としては、「しゃべり言葉」が、もっとも言葉を生成するスピードとしては高速で、これをいかにテキストにしていくか? というと、テレビの生放送の出演者の発言を文字に起こす仕組みが最速です。
あれはすごく早い。
でも、あれは、テレビの字幕表示専用の特殊なキーボードを使うんですよね。
そもそも「高速入力」とか「テキスト入力」とかの仕事目的自体が、相当、かなり、とんでもなく特殊だ、ということなんです。
そんな特殊なニーズでの技術を一般の方に敷衍して日常業務用に伝達するなんて、本当に意味がありません。
言葉というのは伝えるのも目的なので、
●入力スピードを気にするより、伝わる言い回しをじっくり考える。
方が何億倍も重要に決まっているのです。
なので、
●競技ブラインドタッチャーの意見なんか絶対に聞いてはなりません。
ということをお伝えしたいです。
少し前に東京の自転車便の配達人の人たちが、競輪などで使われる「ピスト」と呼ばれる自転車を使っていて、「これが一番ですよ」とか話題になって、ピストが流行して、それで自転車事故が激増したことを思い出します。
ピストという自転車は競輪用なので、実はブレーキがないんですよ。
その代わりに、ペダルの「脚の力を緩めると空回りする」という一般的な機能がついてなくて、ペダルが後輪と完全連動している仕組みになっているんです。
だからスピードを緩めるためには、脚に力を入れて、ペダルが回らないようにすれば、ブレーキと同じ役目を果たすんですね。
でも、こんなもの危ないに決まってるじゃないですか。よほど脚力がある人ならいいですけど、こいで車輪を回す比率で脚を緩めても、そう簡単には自転車は止まりません。
脚力があるなら別ですよ? でも素人は脚力ないんですから。
それと、まったく同じことがブラインドタッチでも起きてるわけです。
競技ブラインドタッチャーの意見なんか、実践の文章書きには、一切、まったく、ちーとも、全然、役に立ちません。無題。意味なし。
長年文章書きを仕事にしてきた私が言ってるんですから間違いない。
ブラインドタッチ習得に「競技ブラインドタッチャーの意見」は百害あって一利すらありません。完全に無駄。聞かないようにしてくださいませ。
でも、上記のビジネスモデルの1.と2.の人たちは、こういうおかしな「権威」の皮をかぶって
●ホームポジションは守らなくてもいい」
とか言ったりするわけです。
ダメです。
守ってください。
キチンと守った方がブラインドタッチは、より短時間で身に付きますから。
ホームポジションを無視して早く入力する技法は、徹底してホームポジションを守り抜いて、それが完全に無意識に行えるようになった後で充分です。
うーーーーんと先の話です。
まずはホームポジションを守るのは「絶対」です。これを「絶対」にしておかないと、ブラインドタッチ習得が何倍も遅くなる、というだけの話ですから。
いや、ほんま。絶対修得に無駄が出ます。
間違いない。
ということで、少し長くなりましたが、今日はここまで。
みなさんふるって「プロトタイプWEEK体験会」参加してくださいねー。
●プロトタイプWEEK体験会申し込み
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