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本の断捨離って、そう簡単じゃねぇよ! 簡単に言うなって、という話をします。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第467号●2022年10月22日(土) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載してきました。 過去記事のまとめは、今日の本文のすぐあとにリンク先があります。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 先日、Facebookの「ともだち」の方が、「断捨離なんかできない」という発言をされまして。 これに僕も強く賛同したんですよね。 断捨離のやましたひでこさんは「本も捨てろ」とか言ってるわけです。 で、その方法というのが、 1.最終的な本の量を決定する 2.必須本や大好きな本を選ぶ 3.小説や漫画は極力処分する 4.ビジネス書や自己啓発本は本当に感動したものだけ残す 5.なんとなく読んでない本は全て捨てる 6.一度読んだ本も捨てる となっているんですね。 実にばかばかしい。 そもそも1番目の「最終的な本の量を決定する」という段階で話にならない。 それは「知識より空間の快適さを優先する」という思想なわけで。 いやいや、バカのまま気持ちよく生きろと言ってるのと同じですよ。 もう、ほんとうにどうしようもないと思います。 本棚というのは、「タイトルを眺める」ためにあるんです。 なんでそうするかというと、すでに読んだ本の内容をつねに無意識にフックしておくためにそうするんです。 するとどうなるか? というと、何か原稿を書くとか、そういう「発信」をする時に、 「あれ? 確かこんなことがあの本に書いてあったなぁ」 と無意識的に思い出して本棚から取り出して「ああ、ここだここだ」とやるわけです。 普段は完全にそんな事は忘れているんですが、本当に必要になった時に、「そういえば…」と実に見事に思い出せるんですね。 それもこれも、日々本棚にタイトルを掲げていて、それを無意識にながめてフックしているからです。 この構造が、やましたひでこは分かっていない。 無意識にタイトルを刷り込んで、知識体系の全体をメンテナンスしておくのが本棚の役割でして、この本棚空間は広ければ広いほど良いに決まってるんです。 そうでなけりゃ、図書館および司書なんて施設と仕事は、生まれやしませんよ。 うちの家には4棹ほど本棚があって、不要な本はとにかくバンバン捨てましたけど、捨てに捨てても、この四棹からはみ出してる本が山盛りあります。 当然、小説やマンガは、残念だけど捨ててるし、名著のたぐいであっても、すでに売れていて、アマゾンとかで手軽に再入手できるようなものはどんどん捨てて行ってます。 (おかげで本棚がすごくマニアックになります。) だいたい、いまは購入している本の冊数が減っているので、やっていませんが、僕は本を捨てるのを定期作業にしてましたから。 ふた月から三か月ごとくらいに、本棚の再整理を行い、まとめて10冊とか20冊とか捨てるんです。 本を捨てる、なんてことは、あたりまえかつ、「捨てたくないけど泣く泣く捨てる」ものなんですよ。 本好きはみんな嫌でもやってますって。 何分かったような事言ってるんだ、やましたひでこ。恥ずかしいと思え。 あと、「なんとなく読んでない本は全て捨てる」に至ってはバカの極みですね。 「いずれ読むつもりなんだけど、いまは他の読書作業で読めない」という本は読んでないけど捨てるわけにいかないですから。 読んだ後で、内容がイマイチなら、迷わず捨てますけど。 僕は書籍の定期購入サービスも利用してたりするので、割引の時とか「いずれ読むから先に買っておこう」とかもするんです。 そうすると、読んでないけど読みたい本がどんどんたまってしまう。 そもそもですね、本というのは、「特定ジャンルを、まとめて10冊くらい一気読みする」のが一番効果が高いのですよ。 このあたりは、ブログで記事にしてます。 ●田中角栄の勉強法 https://kidscomp.exblog.jp/18479747/ まとめて読むから、ものすごく効率的なわけです。 だから本棚の量を先に決めるというのは、そもそも「勉強しませーん」という「一生バカ宣言」そのものなんです。 これは本当にダメだと思う。 仕事の関係で、10冊単位で買う事もあるから、(最近はそういう基礎知識が必要な仕事はしてないので、そういう機会はありませんけど) 本がたまる時はものすごくたまるし、その10冊の中から印象的なものとか良かったものだけ残して、あとは捨てるのです。捨てないとやってられないですし。 そういう捨てずに残った本を、僕は「ジャンル箱」というのを作っていて、そこにまとめて入れて、その箱ごと本棚に入れてます。 こうすると、本当に本棚を奥までキチンと使えるからです。本棚ぎゅうぎゅうです。 そこまでやっても、本棚からあふれかえる。 で、それで良いのだと思います。 断捨離そのものは、考え方としては悪くないですけど、「知識」の取り扱いとしては、話にならないですね。 全面的に完全却下。 ということを、そのFaceBookのお友達と納得しあってたんですが、そのコメント欄に「そのとーり!」と賛同する人の多かったこと多かったこと。 知識に関しては、断捨離は大間違い。バカなことを言うな、です。 ということで、ではまた明日。 --------------[KID'S SIGNAL No.467 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもほんとうにありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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