スティーブ・ジョブズの「天才性」を調べていたら、あまりにすごくて圧倒されました。
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[KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第485号●2022年11月9日(水)
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%name_sei%さん、こんにちは。

えー、今日は「スティーブ・ジョブズは天才だったので、OS X で狙っていた『目的』に10年くらい気が付きませんでした。」というタイトルで記事を書こうと思ってたんですが、事実関係を調べているうちに、いろいろと分かってきて、とてもじゃないけど、簡単には書ききれないなぁという気持ちになってしまいました。

OS X(オーエステン)と書きましたけど、いまでは iPhone / iPad / Apple Watch との連携も考慮して mac OS と呼ばれてるそうな。

僕が10年気付かなかったのは、フリーBSD と呼ばれる、無料のLinux市場を、じつはアップルが完全に奪い取ってしまった話で、この部分の市場の事は僕には全然見えてなかったんですよね。無料のLinux(ようは昔ながらのUNIXです)の市場は、それなりに拡大してたわけですけど、その無料UNIX環境をキチンとサポートし、環境を整えることで商用ベースでの利用に道を開いていた「ディストリビューター」というジャンルの会社がそれなりにシェアを伸ばしていたんですけど、ハッと気付くと、もう全然残っていない。

ようするに、そういう市場をアップルがかっさらっていった、という話なんです。

この動きに僕は全然気づいてなくて、ディストリビューターが淘汰された後に、スティーブ・ジョブズがアップルの iCEO として就任してしばらくたった頃、ものすごく古い時代に、すでに、この市場をかっさらえるんだ、という戦略を持っていたのだ、という動画(スティーブ・ジョブズ自身が社内の役員向けにプレゼンしたもの)が流れてきて、「どっひゃー」と、その長期スパンで物事を見る頭の良さに驚きまくっていたのです。

この辺をていねいに書こうと思ったんですけど、長くなるので概略だけに留めます。

で、簡単に言いたいことをまとめると、スティーブ・ジョブズが生きてる間は、才能ある開発者が、どんどんOS X環境に流れて行ったけど、いまはそういう開発者がかなりの数、Windows環境に流れてしまってるんですよね。

なんでかというと、こういう大問題にマイクロソフトの現CEOのサティア・ナデラはちゃんと気付いていて、いまやWindowsの中にLinux環境が組み込まれてるから、なのですな。
これ、地味にアップルには大問題なんですけど、現アップルCEOのティム・クックは分かってるんだろうか？ ティム・クックは技術系のCEOじゃないから見えてないのではないかと、けっこう気になります。

ああ、「今日のメルマガは軽く流しておこう」と書き始めたのに、また長くなりそうな話になったので、今日はここまで。

ではまた明日。



--------------[KID'S SIGNAL No.485 -了-]---------------

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