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「カードは無限の広さを持つ」という話の続きです。たった1つのルールで全てが変わります。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第544号●2023年1月25日(水)
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%name_sei%さん、こんにちは。
昨日はスマホサイズの小さなメモ用紙を、どう活用するか? の話を書きました。
ただ、ちょっと言葉足らずだったところが多々ありましたので、もう少し書き足しておこうかな? と今日のメルマガにしています。
まず「カードは無限の広さを持つ」という事で言うと、単純にパソコンの画面スクロールのように、メモ用紙が延々と下の方へ続いていくようなイメージで使っていくことが、「カード」を使う場合の基本的な取り扱いイメージだと思います。
昨日のメルマガでは「取材しながら分類する」という話を書いておりましたが、これは実はかなり高度な話でして、まずは「次々に新しいカードをおろして、空間のしばりなく聞き書きを延々と続ける」というのが基本です。
そして、カード(大量に用意することが必要)をちょっとした区切りで、多少空間に無駄ができても気にせず「新しいカードに書き込んでいく」というやり方が大事なわけです。
こうやってどんどん、何も気にせず、カードにメモしていくのですが、気を付けることは、カードを新しいものにする時に、必ず「通し番号」を打つ事を忘れないこと、なんですね。
これさえ付けて置けば、いつでも時間順、お話を伺った流れに戻すことができます。
このルールさえ守れば、ほんとうにカードは「無限の広さを持つノート」に変貌するわけです。
縦にスクロールする「順番」さえ担保できれば、昨日書いたようにカードを「意味で並べる」という「横への広がり」を持たせることが出来るわけです。
自分なりに「関連ある話だ」と思った時に、すでに連番のついたカードをさっとまとめてセットにしたりするわけです。
僕はインタビューをしている最中にも、カードをそんな風に並べ替えたりもしていましたが、本来は取材が終わった後に全体を通して読み直して、関連あるものをチョイスして組み替える、というのがカードの使い方としては正統派でしょう。
で、昨日のメルマガでは、「仕事のインタビューなどでは最終的に普通のノートでのメモに戻ってしまいました」と書きましたが、なぜ普通のノートでのメモに戻ったかというと、この「関連ある項目の連結」という作業を、ノートの上で接続線などで結んでやれば良いのだ!と気付いたからなんですね。
取材中にいろいろと聞き書きしながら頭の整理をやっていると、カードだと、最終的に大きな机の上でカードを広げて複数項目を見返さなければならなくなります。実際、取材中に大きなテーブルを使わせていただいて、カードの組み換えをしながらお話を聞いたこともあったのですが、あまり一般的な手法ではないので奇異な目で見られ、お相手の方の集中を削いでしまうのでやめたのです。
しかし、ノートの上で接続線を書くだけなら普通にメモしているように見えます。なので、「ああ、こっちの方が良いな」とやり方をチェンジすることにしました。
一人の方とじっくりお話をする場合は、大前提となる知識と、具体的な作業レベルでの話題の間に直接の関係が見えにくいといような場合も多いのです。お話をうかがっている間に、背景情報が見えてきて「もしかして、それは、こいう条件があるから、この行動をされているのですか?」と質問をして、やっとはじめて意味が分かるということも多いのです。
なので、この「意味で分類する」というのは取材の時には特に重要で、それをどうやって分かるように記述するかで、けっこう試行錯誤を繰り返していたんですね。そして、最終的には「接続線で結ぶ」というやり方に到達しました。
なので、取材にはカードは使わなくなったんですが、取材のように深く知る場合ではなく、何冊もの本を読むとか広く知識を獲得していこうとする時などは、逆に「横のつながり」がないぶん、カードを利用するメリットは多いように思います。
ということで、今日はここまで。
明日もまた、この「カード」の話を続けます。
では。
--------------[KID'S SIGNAL No.544 -了-]---------------
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