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~KID'S版「何も分からない人のためのバレットジャーナル入門」(3)バレットとは何か6~を、お送りします。
■3:バレットとは何か (6)手書きToDoには、タイトルの裏に無意識の「本文」が用意されている。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第570号●2023年2月20日(月)
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%name_sei%さん、こんにちは。
ということで、バレットジャーナル入門の続きです。
バレットジャーナルにおける「バレット」、ToDoが書かれた一行は、PCやスマホのスケジュール管理アプリなどで記述するToDoの一行とは、質的にまったく異なるのだ、という事を昨日は書きました。
PCやスマホでスケジュール管理やToDo整理をやったら「取捨選択」や「並べ替え」がうまく行くだろうと思ってやってみたわけですが、全然ダメでした。
そもそもスマホだと、一行が簡単に書けるからダメなわけです。心に「フック」が残らない。得意先の名前なんて、最初の一文字を書いた段階で候補の中に正式な企業名が出てしまうでしょう。ただそれを選ぶだけで「正確な」ToDoができてしまう。
これでは意識にまったく残りません。
紙の上にペンで書くと(鉛筆や消せるボールペンではダメです)、そもそも得意先の企業名をどこまで書くか自体で考えます。例えば「キダ産業」と長くお付き合いしていて「総務部」と「広報部」の両方の仕事をしてたら、「キダ総務」と略すか「総務部」だけで済ませるかとか、いろいろとその時々に応じた略し方を考えるわけです。
そんな略号は、その場その場で考えないといけない事で、スマホの方から提案されたりは、絶対にしないわけです。
スマホなら「キダ産業総務部」しか出ないんです。
そもそも、こういうところから話にならないわけです。
こういう最適な略し方「要約」を経て「一目見て何の事を表しているか」がはっきりとわかる「一行」が生まれます。
実はこれ、広告における「ネーミング」をやっているのと同じことなんです。
しかもこの「ネーミング」は、「私だけにカスタマイズされたもの」なんですよね。
このカスタマイズされたToDoは、一行を見ただけで、誰かと会って打ち合わせをした内容をイメージとしてぶら下げながら、強烈な言葉のイメージとして、あるいはペンで書いた指と腕の動きの記憶として、あるいは「ペンで書いたから消せないぞ」という危機感を持ちつつ決断した記憶として、脳に刻まれるわけです。
そして、この自分の脳に焼き付けられ、刻まれた「独自カスタマイズした仕事名」を、たとえば角2の茶封筒などに書きつけて、資料を入れておいたりするわけです。
この時点で手書きのToDo、あるいは一行の「バレット」は、単なる「仕事項目」ではなくて、人と会っての打ち合わせ内容や、その場で手に入れた実物資料の内容と、その袋ファイル(茶封筒)、などのような背景情報とセットになった複合的な背景という「本文」をぶら下げた「タイトル」になっているわけです。
タイトルと本文が完全に強固に「要約」などで固められているわけです。
その強力な「タイトル+本文」という複雑系情報が、「手書き」の遅さやさまざまな特徴によって、自分自身の脳へ、かなり強烈なフックを伴って刻みつけられているんですね。
手書きで行うバレットジャーナルは、前にも書いた通り「ToDoを一冊にまとめたノート」なわけです。
そこに記述され残されたバレットのつながりは、単なる「ToDoリストの一覧表」ではなく、一行ごとに深い「本文情報」をぶら下げてある複層的な情報の束になっているわけです。
バレットジャーナルを考える時に、一番重要なのは、この手書きによって複層化された「一行のToDo」が日時順にズラリと並ぶこと自体なんですね。
たとえば、「デイリーログ=週間予定」なども、後から読み返すと、ざっと目を通しただけで、自分が何をどう考え、取捨選択してきたか? ということが瞬時に実感として頭と体によみがえります。
それがこの「タイトル+本文」の二重構造を持った「ToDoリストの束」であるバレットジャーナルの本質的に強力な「機能」なのだと考えているのです。少なくとも僕は。
ということで、今日はここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.570 -了-]---------------
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