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「裏紙を使おう」という頭のおかしな考え方は完全否定しないとダメだと思う。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第604号●2023年3月26日(日)
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%name_sei%さん、こんにちは。
さて、昨日は「ゼロ秒思考」を「Stationery Book 42」から外す理由として「裏紙の推奨」があった、という事を書きました。
この「裏紙を使おう!」という考え方が、けっこう世の中には横行しているんですね。
なので、今一度、この「裏紙を使おう!」という考え方が、いかに非合理的な考え方であるかをキチンと論証して、二度と復活しないように葬り去りたいと僕は思っています。
まず、そもそも「裏紙を使おう」という考え方が生まれてきたのか? ということを考えてみると、これは多分「チラシの裏面を使う」という発想から生まれてきたのに違いないと思うわけです。
いや、そもそもは、江戸時代は紙が貴重品で、「引き札=チラシ」の裏側を使うというのは、かなり重要な考え方だったろうと思います。
引き札の裏側を使った上に、そのいろいろメモされた紙を襖の下貼りに活用までしていたようですから、すごく徹底しています。
ここまでは、「裏紙を使う」という「思想」は全然間違ってないわけです。
とても正しい。
しかし、いまの時代はどうなっているかというと、コピー機もあるかもしれませんが、基本はPC用のプリンタがオフィスには鎮座しているはずです。
で、コピー機の時代は「オートシートフィーダー」がついている機種自体が少なかったと思うのですが、プリンタはそれこそ何枚であろうと自動的に出力するわけなので、ちょっと気を抜いたら山のように「ミスプリント」が発生してしまうわけです。
江戸時代とはそもそも「無駄遣い」の条件が違いすぎるわけです。
いまの時代なら、裏紙を使う、ということより「大量なミスプリント」を出さない、ということの方が圧倒的に重要です。
大事なのは、いまの時代は、無駄に「ミスプリ」を発生させないことこそが重要なのであって、この「ミス」を前提に「裏紙を使え」と言うというのは、完全に本末転倒な意見だ、ということです。
実際、キチンとプリントすれば、書類の裏に「関係ない話のメモ」なんかしないでしょ?
そんな関係のない話を、別のテーマの書類にメモをすること自体が、ものすごく異常な行為なんです。
つまり、そもそも現代においては「裏紙を使う」という使い方自体が「やらないし、やらない方がいい使い方」なんですね。
キチンと出力された書類は、そもそもまっとうな役割を持っているからキチンと活用されて、関係性のある有用なメモが書き加えられるだけです。書類と関係ない話を、たとえ裏側であっても、書いたりはしません。そもそも。
キチンとプリントされた書類なら、必ずそうなります。
だから掲げるべきポリシーは、「裏紙を使え」ではなく「裏紙を作るな」なのです。
こんなこと、考えたらあたりまえなのに、なぜか世間的には「裏紙を使え」は「節約は美徳」の一環としてごく普通に良いことのように語られていたりするんですね。
おかしいでしょ、それ。
間違ってるでしょ、それ。
そう思いませんか?
「裏紙」なんて、存在してはいけないものなんですよ。絶対に。
あと、「情報を読み込むためにはプリントした方が良い」というのも、気持ちはわからなくもないですが、そういうことを言う前に、パソコンの操作方法をちゃんと学習して身に付けたのか?とかは思います。
たとえば、「ロールアップ(ページアップ)キー」「ロールダウン(ページダウン)キー」の活用とかあります。
画面上のデータを一ページ分「めくる」機能を持たせたキーなのですが、キーボードに普通についている、このキーを「使ったことがない」「存在さえ知らない」という人も、実はけっこう多いはずなんですよ。
つまり、そもそも「パソコンで文章を読むための最低限のスキルすら身に付けていない人がこの世にはいる」ということです。それはプリントアウトする前に、まず「ページめくりキー」の使い方を覚えろよ! という話だと僕は思う。
なんでもかんでもプリントアウトして、それですぐにコピー用紙が無駄になって、それを「裏紙を使え」と推奨するなんて、本当に本末転倒だし、言語道断だ、と思います。
実は、この「ページめくりボタン」の他にも、PCやタブレットで書類をサクサク読むための方法は、いくらでも存在しています。
詳しい解説は省きますが、「アウトラインプロセッサ」などを使えば、どんな長い文章であっても、ブロックごとに着実に読み込んでいけますから、ほぼほぼ、どんな長文でもパソコン上で読むことが可能です。
まずは、そういう「PC上の読むための機能を学習して身に付けろ」ということに尽きるんですね。
こういう「読むための機能」や「読むためのアプリ」を活用すれば、プリントアウトは、本当に必要な時にしか使わない特殊な形態、になっていくんです。プリントアウトして読んでる人は基本的にPC弱者という事でしかないと思う。
ですから、PCをちゃんと使っていれば、そもそも「プリント」自体、あまりしないものなんですよ。
よっぽど必要な時にしかプリントアウト自体を行わない、という話です。
プリントしないんだから、あたりまえですけど、必然的にミスプリントは発生しなくなります。
当然ですよね?
だから、「ミスプリント」なんて発生させないようにすることが大事で、「裏紙を使え!」なんて言う事自体が、かなりおかしな、論理的に事実関係を把握することができない、頭の悪い考え方だ、ということなんです。
「ゼロ秒思考」には、ネット記事をマメにプリントアウトして読もうという事が推奨されていて、それに加えて、その読み終わった用紙にメモを書き、「裏紙こそ最上」とまで結論付けているので、お話になりません。完全にアウトです。
ということで、「Stationery Book 42」から「ゼロ秒思考」を外す理由というのは、こういうことなのです。
「ゼロ秒メモ」の手法はかなり良い手法だと思うんですけどね。
でもまぁダメなものはダメなので、アウトにしました。
ご理解いただけましたでしょうか。
ということで、今日はここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.604 -了-]---------------
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