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経験のない「チャレンジング課題」を実行するには、この手法が効果的です。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第610号●2023年4月1日(土)
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%name_sei%さん、こんにちは。
さて、今日は昨日の続き、「大きすぎるToDoの処理方法」です。
大きすぎるToDoというのは、ToDoは次々に処理しているのに、自分が大事だと思っている課題ほど、うまく取り組めなくて、結果的に後回しになっているものが、まぁたいてい「大きすぎる」んだという話をしました。
そして、たいていの場合、それは、それまでに実践経験がない「チャレンジング課題」であることが多い、だから、細目をリストアップしないといけない、という話をしました。
(昨日は「チャレンジング項目」と書いていましたが、「課題」とした方が分かりやすいので変更します。)
なので、手帳などで先送りしがちな「大きなToDo」は、「チャレンジング課題」として、「ToDoの一行」で済ますのではなく、「コレクション」のタイトルにして、一ページなり見開きページなりを与えて、そこに「細目」を書いていくべき、ということを昨日はお伝えしたわけです。
ただ、こうして細目をリストアップしても、大きすぎるToDoの場合だと、どれから手を付けたらいいのか分からないとか、そもそも時間見積もりもできないので、かなりたっぷりと「タイムブロック」を作っておかないといけないので、簡単には日常の予定に組み込めず、どんどん実行できる時間がなくなっていくんですね。
本当に大問題なんです。
ところが突然、「あ、そうか! そういう時には、あの手法を使えばいいんじゃん!」と気付いたんです。
それが何か? というと、知っている人は良くご存知の「仕事の集中力を高める手法」として超有名な「ポモドーロ・テクニック」なのです。
ポモドーロテクニックというのは、Google検索すると、
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●集中する時間と休憩時間を繰り返すことで、仕事のペースを生み出す時間管理術の一つです。 起業家で作家のフランチェスコ・シリロ氏が提唱したタイマーを活用した時間管理手法で、「ポモドーロ」はイタリア語で「トマト」の意味。
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と、出てきます。どうもイタリアではトマト型のタイマーというのが存在するみたいで、そこからトマトが出てきているようです。
ともあれ。
これ、一般的には「集中して仕事をするための方法」となっているんですが、「大きなToDo」を分解するには、かなり効果的だと思います。
というか、使い方として「集中したいときに使う」という考え方より「いまいちうまく行ってない課題に無理やり取り組む尻たたきテクニック」として使う方がうまくはまるように思うのですよ。
実は、チャレンジング課題の場合、そもそも仕事の優先順位自体があやふや、ということはあるわけです。
チャレンジング課題だなと思ってチャレンジング課題名で「コレクション」ページを作って、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと、細目の課題をリストアップするわけですが、そのリストのどれから手を付ければいいのかがいまいち分からんわけです。
だから、そういう時にどの課題でもいいから、とりあえず「30分だけ」ポモドーロを回してやるというのは、気軽に作業をスタートできて、とても良いわけです。
「コレクション」で細分化された項目を、どれでもいいから、とにかくまず25分徹底的にやってみる。そうすると、それをやっていく過程で、これまた「あれもやらなきゃ」「これも必要」というような事が見えてくるんです。
だって、やったことないことだから「ああ、そうなのか。知らんかった気をつけなきゃ」とか出てくるわけです。
だから、それをとにかく「コレクション」にメモしていく。
で、25分間集中して作業していくつも発生したToDoも含めて、「コレクション」のページを、休憩の5分間で眺めてみる(ここは25分の最後の5分くらいに割り当てても良いかもですが)。
で、つぎに優先してやるべきことはどれか? と考えると、かなり無駄のない作業優先度がみえてくるはずです。
だから、このポモドーロを3回も回したら、スケジュールを立てるイメージ感も、かなり大きく変わってくるんです。
とりあえず何かひとつ作業をすると、その作業の前に用意しておくこととか見つかりやすいという事だと思います。
だから、「とにかく25分だけ真剣に取り組んでみよう」という、このポモドーロテクニックは良いです。
25分って、それなりに作業ができる長さだし、真剣に取り組むと、新しいToDoが、次つぎに思い浮かんでくるのです。
それでいて、一回あたり30分程度なので、一日のスケジュールに大きなダメージを与えないし、ポモドーロする項目を、コレクションの中から、また別のテーマに切り替えてみる、といった微調整もしやすくなります。
最小単位が30分程度なので、隙間時間に埋め込んだり、思いついた時に取り組んだりもしやすくて、そのくせ集中しているので、仕事自体はちゃんと「進む」わけです。
また、「30分」という単位がしっかりしているので、手帳でも確実に「時間見積もり」ができるわけです。スケジュール管理に無理がなくなるんですね。
それから、作業の無駄が減ります。後からやっても良かったんだ、というようなことに何時間もかけたりしなくなる。(僕はけっこうこれが多いんです。凝り性の部分が刺激されるとやばい。)
スケジュール管理と、課題のこなし方のバランスがとてもうまく取れていくように感じていて、これはなかなかにお勧めだなぁと思っています。
ポモドーロテクニックというと、どうしても「集中して作業するための小手先のテクニック」と思われがちなんですが、こういう具合に優先順位の高いToDoを探っていくように使うと、とても効果的だと気付きました。ぜひお試しいただきたいと思います。
ということで、今日は細分化しにくい課題は「ポモドーロテクニックで取り組もう」という話でした。
何事であれ、「うまく行く方法」を考え続けないと、「うまく行かない方法」にまで、ついつい囚われて、時間を無駄にしてしまうことも良くあることだと思います。
その意味で25分+5分で1単位として小分けに取り組むという方法は、そういう「無駄」を防ぐのに、とても効果的だと思います。
もし良かったら試してみてください。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.610 -了-]---------------
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