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A判とB判、日本には二つの紙の規格がありますが、どういう違いかご存知ですか?
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第613号●2023年4月4日(火)
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%name_sei%さん、こんにちは。
先日から、A4コピー用紙の活用法について書いてみたいなと思って、ちょろちょろ調べているのですが、いろいろと興味深いことが分かってきて、ちょっとメルマガでシェアしておこうかな? と思いました。
コピー用紙の規格というと、一般的にA判とB判があることは、みなさんご存知だと思います。
A判が国際規格で、B判が国内規格です。A系は世界の主要国家が採用しているようです。
では、このAとB、二つの規格が、どうして生まれたのか?というところがけっこう気になるんですね。
A判にせよB判にせよ、どちらの紙の規格も、一番大きな紙のことを「原紙」と呼び、0=ゼロの番号がついています。
つまりA系ならA0、B系ならB0ですね。で、これを半切するごとにA1,A2,A3,A4,A5,A6,A7、あるいはB1,B2,B3,B4,B5,B6,B7と小さいサイズになっていきます。
ただ、素晴らしいのは、この半切してもタテヨコの比率は変化がないんですね。すべて、1:ルート2の比率になるのです。
これはA系の規格をドイツの学者のオズワルドが考えた時に定めたようで、「ルート長方形」と呼ばれています。
で、ここからが面白いのですが、日本は、明治時代までは、菊判、四六判など、さまざまな紙の規格が存在していて、「ルート長方形」のようなシンプルで応用性の高い規格はなかったらしいんですね。
それで、基本的にルート長方形であるA系の規格を日本の紙の規格として採用したらしいんですね。
ただ、A判のサイズを規格として導入してみると、当時書籍などで良く使われていた四六判との互換性がとれなくなって、それで、ルート長方形のルールを活かして国内規格として、徳川御三家が御用用紙として使っていた美濃紙に近いサイズを原紙に設定して(A0は面積が1平方メートルで、B0は面積が1.5平方メートル)ベースに四六判に近いサイズが出せるB判を作ったらしいんです。
四六判の書籍というのは、130mm×188mmのサイズですから、B6判の128mm×182mmに、かなり近いサイズ感なんですね。
だから、簡単に言えば、国際標準のA判があって、それを書籍にあわせてブラッシュアップしたものがB判、という話になります。
で、そういう意味では「汎用的なものがA判で、その考え方を実際の日本の実情に合わせたものがB判」ということなので、実は「B判」の方が「現場に即した規格」であるわけです。
これを聞いて僕はかなり深く納得しました。
そもそも「コピー機」というものがオフィスに登場するまでは、オフィスにある「紙」類はB判が多かったからです。
領収書、請求書、各種帳票などは、戦後の復興期を通じてB判が主流だったのではないか? と思います。
少なくとも僕が働き出したころは、すでにコピー機は普及してましたが、企画書もB4があたりまえで、ノートもB5、A5ノートなんていうものも、さほど種類は多くない、というのがあたりまえでした。
事務系の帳票はいまでもB判が多いのかもしれませんね。
そして、僕は長年ノートを愛用していますが、どーーーーーしてもA判のノートとは相性があわず、導入しては使わないようになってを繰り返し、いまではまったく使わなくなってしまいました。
手で持った時のサイズ感が、とにかくA判はどのサイズも全部「一回り大きい」と感じてしまうんです。
とにかく用途に対してジャストフィット感がないんです。取り回しが悪い。
企画書なら、いまはA3が主流だと思いますが、僕は本当はB4が好きです。
ノートだと、最近はどんどんA5が出てきてますが、僕はずっとB5を使っていたし、コンパクトで持ち運びを考えたらB6がしっくり来るし、書籍のサイズに近いのでB6ノートばかり使っています。
で、それもそのはず「汎用的な国際規格を、実務に照らし合わせてリニューアルした」ものがB判だったわけですから、実用性とか取り回しがいいのはあたりまえだったんです。昔ながらのサイズをベースに割り出してるんですから。
ということで、A判が世界に通じる基本的な「骨格の規格」であり、B判が国内での実務をスムーズに動かすための「実務の規格」であると分かって、使いこなしの方法がすごく分かってきた気がするのです。
そうだよなぁ、B判の方が実務に最適だよなぁと、歴史を知って、本当にしみじみと感じ入った次第。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日お会いしましょう。
--------------[KID'S SIGNAL No.613 -了-]---------------
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