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A4コピー用紙は「最強のアイディア出しツール」なんです。その理由を説明しますね。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第616号●2023年4月7日(金)
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%name_sei%さん、こんにちは。
昨日は、A4サイズという国際規格についての本質を、少し考えてみました。
国際規格は日本人の規格ではないけど、いまや標準規格だから無視できない、という話です。
で、これが避けようのない現実なんですが、そういう話とは別に、
●A4コピー用紙大好き!
という一群の方々が存在しているのもまた事実なんです。
で、実は僕も、ある一定の用途に関しては「A4コピー用紙一択」なんですね。
それがどういう用途かというと、
●アイディア出し
なんです。
アイディア出し。これには本当にA4コピー用紙が適していて、他のものとは入れ替えできないんですよ。
僕の場合で言うと、「キャッチフレーズを考える」ですね。そういうアイディア出し。
それにはもう、A4コピー用紙が最適で、他のものでは置き換えできないんです。
で、こういう人はけっこう多くて、ネットを見ていても「アイディア出しにはA4コピー用紙が最適」と言ってるような記事や動画を散見します。
で、これ、昨日、一昨日の「規格」の話とからめて考えると、すごく合点がいったのです。
日本のいろんな条件が折り重なって、A4コピー用紙がアイディア出しにジャストフィットする理由がはっきりとつかめたんです。今日はその「理由」について書いてみたい。
A4コピー用紙がアイディア出しに向いている理由は以下の5つ、かな?
●無地(ルールを無視できる)
●無駄に広い(追加の思い付きが書き足せる)
●安い(気軽に考え始められる)
●保管しにくい(徹底的なテンポラリ性)
●気軽に捨てられる(安い)
パッと思いつくだけで、この5つがあります。
で、どれも「アイディア出し」するのにはとても重要なんですね。
1.●無地
そもそもA4コピー用紙は無地なんですよ。ここがすごく重要。罫線がまったくない。
「頭の良い人は方眼を使う」とかバカなこと言ってる人がいましたけど、それはバカって言うんだよって言いたい。
本当に頭の良い人は、たぶんもれなくA4コピー用紙を使うと思うよ。
だって罫線が一切ないんだから。ルールに左右されないっていうのが大事。
で、この無地を愛する人の一定数は、ライターさんではなくてデザイナーさん系が多いわけです。
文字ではなくて、カタチとかレイアウトとかで思いついたりひらめいたりされるわけです。
思い付きを、でっかく描いたり小さく描いたり、好きなように描ける。
で、実は僕がキャッチフレーズを考える時も同じで、「いまいちだけど、とりあえず書いてみるか」というような自信のないキャッチフレーズは、比較的小さい字で書いておくんです。
で、いくつもそういう小さ目の字で案を出していくうちに「あ、このワードでちょっと考えてみよう」というようなフレーズが出てくるので、そういうのは大きく書いてみたりします。
で、それを眺めながら、また展開を考えて行ったりするわけです。
2.●無駄に広い
で、A判用紙が、「無駄に広い」というのも、普通だとデメリットなんですが、アイディア出しにおいては、一枚の紙にひとつのアイディアから、その応用と展開案を同じ紙に書きつけられていて「思考の流れ」が見えて便利なんですね。
また「展開」が大事なので思い付きから展開して別案に成長させるのも、一枚の中に納められるというのも良いところです。
あと、考えるテーマによりますが、思いつく限りのバリエーションも実際に書いてみて見比べるとかもします。
これは無駄に広いからこそお気軽にやれる部分なんですね。
アイディアは、何十個も書いてみる事もあるので、用紙の広さは重要です。
つまり無駄に広いのでアイディアを広げるのも、深堀するのにもゆったりとやれる、ということです。
3.●安い
で、こういう考える作業というのは、ふっと思いついた時に、サッと書き始められないとダメなんです。そうしないと思い付きとか「やる気」とかが雲散霧消して消えてしまうわけです。
だから、書きたいときにサッと出せる事が必要なんですが、コピー用紙はとにかく安いというのが、かなり重要なポイントでして、コピー用紙一枚は0.6円とかになってます。500枚で280円とか300円とかですから。
日本で手に入るメモ用紙でも最安値に部類します。
国際規格で誰もが使うし、パソコンのプリンタでも、コピー機のコピーでも全部A4コピー用紙なわけですから、そりゃ市場規模が違います。だから量産効果がはんぱなく効いてるんでしょう。A4コピー用紙より安い紙をさがすのはかなりしんどいです。
多分、机上に置くブロックメモが同じくらいの価格だと思います。でも、あれは面積がすごく小さいですしね。
書ける面積で考えると、A4コピー用紙にコストで勝てる紙なんか絶対にないと思います。
4.●保管しにくい
昨日も書いたように、A4コピー用紙って保管のしようがないんです。だから、たとえばクリアフォルダー(クリアファイル)のようなものに挟み込んでおいたり、クリップボードみたいなもので挟んでパーテーションにぶら下げておくとか、そういう中途半端な取り扱いをされがちなんですね。
で、実はその、そこいらにほおりだされた状態というのが、アイディアを熟成させるのに効果的なんですよね。
いつでも目にするということがあるから、もっと深く考えようと思う。
このあたりはA4ならではなんじゃないかと思います。
5.●気軽に捨てられる。
で、最後は「捨てる」、です。これは上記の保管しにくいということとも関係してるわけですけども、そもそも日本の住環境が尺モジュールなので、保管スペースを作るのがなかなかに大変なんですよ。しかもA4サイズって、無駄に大きいし。
A4コピー用紙の長辺を基準に本棚の棚板なんかを調整したら、全然保管する量が稼げなくなっちゃうわけです。
(なので僕はA4サイズの資料や用紙は短辺を背表紙位置にして本棚に入れています。)
なので、とにかく「気軽に捨てられる」というのは超重要なわけです。
特にアイディア出しをすると、とにかく「捨て案」が山のように出ます。それは、まぁまぁ、ほぼぼほ要らない書類になるわけです。(たまーに過程を残しておきたくなることもありますが、まぁ捨てます)
A4コピー用紙は面積対価格比で、圧倒的に安いですから、この「気軽に捨てられる」というのも、すごく大事な要素なんですね。
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とまぁ、以上のような事があるので、A4コピー用紙は最強の「アイディア出しツールだ」という事になるわけです。
これはもう、本当に最強でして、とにかく「アイディアを考えなけりゃ!」という時には、とにかくA4コピー用紙を出して、そこにペンでどんどん書きつけていくという作業に、即入りたい、という感じになりますね。
(もちろん紙を出す前に山盛り「考える作業」はやってるんですけどね。)
ということで、今日はA4コピー用紙がアイディア出しに向いているという理由でした。
今日はここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.616 -了-]---------------
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