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「文具名著42冊」の中に書かれた、ある有名な「恐ろしい話」について語ります。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第628号●2023年4月19日(水)
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%name_sei%さん、こんにちは。
今日はまたちょっと発行時間が遅れてしまいました。ごめんなさい。
で、今日は僕が提供している「Stationery Book 42」で紹介した書籍に書かれている「恐ろしい話」について語りたいと思います。
いったい、どの本に書かれているか? というと、それは「スーパー書斎の仕事術」と「知的生産の技術」の二冊を通じて書かれていたことなのです。
実は、あたりまえの話ではありますが、「知的生産の技術」は50年の時を超えていまだに販売されている名著ですから、スーパー書斎の山根一眞さんも読まれているわけです。
そして、その山根さんが「スーパー書斎」の41ページで「『知的生産の技術』には恐ろしいことが書いてあった」として引用された話があるのです。それは、カードを使うための心構えの話で、「知的生産の技術」の64ページに書かれている次の一節です。
「だいじなことは、カードをかく習慣を身につけることである。どうしたら、その習慣が身につくか。根気よくつとめるほかはないのだが、たとえば、つぎのような方法はどうだろうか。それは、おもいきってカードを一万枚くらい発注するのである。一万枚のカードを目のまえにつみあげたら、もうあとへひくわけにはゆくまい。覚悟もきまるし、闘志もわくというものだ。」
一万枚!
ですよ。一万枚。
山根さんは、この一節を読んで本当に一万枚発注されたそうです。
で、3000枚で挫折されたようですが、うん、まぁ無理ですよね。(笑)
情報処理の手法というのは、時代時代で変わりますから昔の技法をそのまま現代に持ってきても必ずしも合理性は担保されないんです。だからしょうがないと思う。
でも、この話で重要なのは、そこではないんです。
大切なのは「だいじなことは、カードをかく習慣を身につけることである」という部分なのです。
「カードをかく」(梅棹先生はカナモジタイプライターを使っておられたので「書く」ではなく「かく」なのです。「カードをかく」で一単語、ということですね)ということは、何かを感じた時に、その本質を自分なりに考えて、何らかの筆記具によって抽象化した文字を組み合わせ、文章化して紙の上に物理的に存在させる、ということです。
そういう「考えたことをモノ化する」ということを、とにかくなんとか「習慣」にしてしまえ! それこそが大事だ、とおっしゃっているわけです。
カード一万枚、というのは、そのためには修業期間として、一万回書くということを肝に銘じなさい、という話なわけです。
で、この「習慣を身につける」ということほど、すごい力を持つ考え方は他にないので、それはもう、ありとあらゆる場面で、「だいじなことだな」と思ったら、できるだけ「習慣」にしてしまうことだと思います。
習慣にしてしまえば、それは自動的に物事が進むからです。
習慣にしてしまえば、考えなくても実行できるからです。
習慣にしてしまえば、手順など体に入っていて考える必要もないからです。
習慣にしてしまえば、習慣になっていない人とは何万倍もの能力差が生まれるからです。
でしょ? 違いますか?
本当に大事なのは、この「習慣を身につける」ということなんですね。
でも、それを身につけるには、1万回のカード記帳は覚悟せよ、という話なわけです。
うーん。でもねぇ。カードを書く習慣というのは、1万回くらい必要ですけど、たとえばブラインドタッチなら、練習時間総計3時間半から4時間で、まぁ「習慣」になってしまうんですよね。
習慣化には、修得する技能ごとで「習慣になるまでの必要時間」が異なるんです。
そこは山根さんも梅棹さんも指摘してない点ですねぇ。
うーむ。
まぁどちらにせよ「一万枚」は怖いですね。
ちなみに、僕はいま「TRNメモサイズ用の用紙」を、紙を断裁して販売してくれるところに発注して手元に置いてますが、これが5000枚です。
うーん、僕は梅棹さんにはなれないかなぁ。
ま、そんなもんです。
ということで今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.628 -了-]---------------
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