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「方眼ノート」がダメな理由を簡単に書きます。ビビってるだけ。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第634号●2023年4月25日(火)
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%name_sei%さん、こんにちは。
先日、やたらと面白いYoutube動画があったので、そのことについてちょっと書きます。
こういうメルマガをやっているので、Youtube動画のサムネイルとかで文具やノートのタイトルがあると、つい見てしまう、というのがあるんですね。
で、「×××(職業名)の方眼ノート活用術」というような動画があったので、ほぉほぉと思って見てみたわけです。
そもそも方眼にメリットなんかひとつもない! と僕は絶対的に断言するので、どんなメリットを持ち出してくるか? に興味があったんですね。
で、その動画では結局、方眼のA4ノートを使う理由を語っていて「まず一つ目は大きさです」とA4の大きさのノートの良さについて語っていたわけです。ふむふむと。まぁそれは分かる、というような話が続きました。
「で、二つ目は方眼であることです」と、その人は話しだしたんですね。よし、聞いてやろうじゃないか! と身構えていると、
「ま、方眼じゃなくて無地でもいいんですけど、まぁ方眼が自由でいいんですね」
ときた!
なんやそれ!
それなら無地の紙を使えや!
なんで動画タイトルが「方眼ノート活用術」なんや! おかしいやろ!
と、本当に突っ込みどころ満載で笑ってしまったんですよ。
でもね、これ、「方眼好き」と言ってる人のほとんどがこれなんですよ。
別に、特に方眼じゃなくてもいい。なんなら無地の方がうんと便利かもしれない。
でもラインがないと不安なんだよね。それに沿って書けるという選択肢が残ってる方がいいじゃん。
という「心情」のみなんですよ。
これね、一言で言うなら「補助輪を外せない自転車練習者の心理」そのものなんです。
いいから。もう、補助輪外しなさいって。
いつまでも補助輪に頼ってるんじゃないの!
ってことなんですよ。
で、この補助輪を外すために、ひとつだけ受け入れないといけない心理的な課題があります。
それは、
●別にまっすぐ書けなくてもいいじゃん。
ってことなんですね。
えっとね、僕はノートは「無地と横罫だけで良い。方眼は無駄。不要」と考えてるんです。
で、その無地か横罫かを分けるポイントが「まっすぐ書くかどうか」なんです。
文章形式などで記録すると、一行が歪んで、あがったりさがったりする。
これを「別にいいじゃん」と思えば無地。思わないなら横罫。これです。
で、方眼を使ってる人は9割以上の使い方が「罫線無視」で使ってるわけです。
罫線無視をしたいから方眼ノートを選ぶ、というのは話がおかしいんですけど、でも「一行が歪んだら怖い」という恐怖に支配されてる間はダメなんですよね。どうしても線に合わせて書きたくなる。
それ、怖がってるだけでメリット何もないよ。いや、そもそも一行が歪んで、いったい何の問題があるの? 困るか? ちょっと自分に聞いてみ? 一行が歪んでいて困るようなデメリットってまったくないで?
ということなんですよ。
そもそも方眼ノートを選んでいる人が「なぜ方眼が好きか」という理由の大半が「自由に書ける」なんですよね。
「罫線を無視して自由に書けるからいい」と言ってる。
いや、そんなら無地にしときぃな。何ビビってんの。別に一行が歪んでも、なんの支障もないやろが?
そもそもメモなんやから。「覚え」として成立したら、一行が歪んでようがなにしようがなんの問題もありまへんって。
で、無地のノートを使えば分かりますが、一行が歪むことなんかものすごく少ない。まぁたいていほぼほぼまっすぐに書けるんですよ。これはやってみれば分かる。
何より仮に歪んでしまって、文章が上の方に上がっていったとしたら、気付いた段階で下の方に逆に歪ませたらしまいです。で、そういうことも無地だとラクラクできます。
方眼とかだと多少歪んで上がったり下がったりして上下どちらかの線を超えて文章を書いてしまうと、そこで「ああ、はみだしてしまった!」という、どーーーーーーーーーーーでもいい感情にさいなまれるんですね。謎の「失敗感覚」が発生してしまうわけです。
それ、超無駄。
本当に、この「線に合わせなきゃ」感覚こそ無駄。
もっとテキトーでええやろ、それ。そんな正確さ、もともと求めてへんやろが! 気付けよ! 自分で!
と思うわけです。
で、そんなどーーーーーーーーーーーーーーでもいい「線に合わせる感覚」を意固地に守らずに、もっと素直な気持ちで「後で見返した時に分かるかな?」と自分に問いかける方が、絶対、圧倒的に効率的です。絶対です。
だって「はみだした!」とか思ってたら「読み返した時に分かりやすいかな?」とか考える余裕は生まれないからです。そんなもん、読み返しを想定して、自由に書いた方が読みやすいにきまってるんです。
「読み返した時に見やすく書いておこう」というのは、あれです、料理を作る時に味見をするのと同じです。
方眼で書く人はその「読みやすさ」を「罫線にあわせる」ということでしかできなくて、はみ出すと「失敗した!」となって、本来の「見直し」をしなくなっている自分に気付いていないのです。そりゃ、味見をしなくなったら、料理はおいしくないですよ。
方眼に頼ると味見を忘れた料理と同じことになるわけです。
「線から外れたら見にくくなる」という、バカな「感覚への囚われ」が、縦方向にも横方向にも現われてしまうのが「方眼」です。そりゃ、ストレスフルです。
昔は自転車に乗る時は「補助輪」を良く使いましたが、実はいまや、もう「補助輪」なんか使わないんですね。
ペダルを外して、地面を蹴って走る。補助輪を使わずに、そういう練習をした方が自転車の乗り方修得はうんと早いんですね。はやい子なら30分くらいで乗れるようになるそうです。
補助輪なんか使わない方が絶対に良い。
●右に倒れそうになったら、右にハンドルを切る
という感覚を何度も補助輪なしで練習すれば、すぐに自転車に乗れるようになります。
これ、一行が歪みはじめたら逆方向に歪ませる、無地での「一行の書き方」とそっくりだと思いませんか?
罫線があったら、このリアルタイムな修正感覚(無意識に自動的に発動します)が身に付かないんですよ。
なので、方眼は絶対悪です。少なくとも僕は一切認めませんけどねぇ。
でも、方眼に頼ると自分の修正能力がスポイルされてしまう。
この感覚に気付けないのが「方眼信者」なんですよねぇ。
うーん残念や。
まぁいいや、ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.634 -了-]---------------
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