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方眼信者が唱える「方眼メリット4選」の検証、その3とその4をやります。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第644号●2023年5月5日(金)
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%name_sei%さん、こんにちは。
ということで、今日は昨日の続き。
方眼信者が選ぶ方眼メリット4選である、
1.文章の向きが整えられる
2.フリーハンドで図やグラフを書きやすい
3.枠があることで自由な構図を書きやすい
4.タテヨコどっちも書ける
のうちの3と4を検証していきます。
正直、1と2はあまりにひどかったので、どうでもいいような話を延々書かないといけなくて逆に辛かったです。
明らかなウソでしたしねぇ。
今日の3と4は、多少意味のある話なので、ちょっとはマシな事が書けると思います。
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3.枠があることで自由な構図を書きやすい
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えー、「枠があることで自由な構図を書きやすい」って、そのまま読むと意味不明ですよね。
でも、これは「ああ、そういうことに使うには方眼は使えるかもな」とは思わされた内容でした。
これは、
●「簡単なフォーマットを手書きでノートに書き込む際に、方眼なら位置決めしやすい」
という話なんですね。
たとえば議事録ノートを作りたいとして、必ず
・議題
・日付
・参加者
というような固定項目は設定しておきたいと。
で、それをつねにどのページでも同じ位置に書き込みたいと。
そういう時に方眼があると便利なんだよ、という話ですね。
で、これはまぁ意味はあるかもしれません。
特に綴じノートの場合はそうでしょうね。
用途限定で方眼ノートを一冊用意して、議事録なら議事録専用で使う、という場合には、前回のフォーマットを参照にしながら、会議があるたびに基本フォーマットを同じ場所に書き写していけばラク。
これは使い方としては悪くないなと思います。
(ただまぁ、それでも実際の議事録を文字でメモするのなら、5mm方眼は行間が狭すぎてけっこうしんどいですけどね。)
ただね。実はこれ、バインダーノートを使う前提だと、まったくあてはまらなくなるんです。
なんでかというと無地の用紙はプリンタでどんなフォーマットであってもプリントできるからです。
それこそネットにあるあらゆるフォーマットを全部そのまま活用できます。議題や参加者のところは小さく書いて、本文にあたる具体的議事録のところは横罫のメモ形式にするとかも自由自在です。
でもって、こういう既存のフォーマットをプリントする、という用途には、方眼用紙は全然向いてないわけです。
方眼罫が邪魔してフォーマットをプリントする気にもなれない。ただひたすら方眼罫が邪魔なだけです。
だから、「バインダーノートを使う」という前提なら、これまた圧倒的に無地の方が利便性が高く、方眼罫はまったく役に立たなくなっちゃうんです。
なので、この3番は「綴じ方眼ノート」の場合には、応用できるメリットではあります。
それこそ新聞記事スクラップとかには最適ですね。方眼用紙。
でも新聞記事スクラップなんかしませんよねぇ最近では。
あまりすごいメリットでもないかなぁ。
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4.タテヨコどっちも書ける
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で、最後は、タテヨコどっちも書ける、です。
これはね、実は、「その通り。方眼罫ならタテヨコ混在でも活用できる」んです。
これはそのまま正しい表記だと思います。
メモ帳を縦でも横でも使いたい、というような時には方眼罫はけっこう便利です。
僕もツイストリングノートのメモサイズが方眼罫しかなかったし、長く使ってたから、このメリットについてはよく分かります。
ああいう小さなメモはタテヨコ両用で使うと、メモは取りやすいのは確かなんですね。
ちょっと長文メモを書きたい時は横に長い位置で持ち、リストアップする時は縦長に持つとかすると書きやすい。
縦で使いたいときと、横で使いたいとき、というのがあるのは確かなんです。
ただね、長く使ったからよく分かるんですが、これ、あとで再読する時に死ぬほど不便なんですよ。
パラパラめくる時に急に90度方向の違うメモが出てくる。
そのたびに、手首と首を少し曲げて、「見るためのポーズ」を変えないといけない。
これね、使えなくはないんですけど、やっぱり再読にひと手間がかかる分ストレスになりがちなんですね。
その結果、せっかくのメモが「死蔵」されやすい、というデメリットがすごく大きくなるんです。
なので、この
●タテヨコどっちも書ける
というのは、その通りなんだけど、僕の経験上で言うと、あまりタテヨコ混在はしない方が良いな、ということになってしまいます。
どちらかというと再読したりすることを前提にするなら「縦で行くか横で行くかをキチンと決める」ようにした方がはるかに便利で快適なシステム構築ができます。
システムはすべて「複雑にすると運用が大変」になるものですから、
●タテヨコ両用はできればやめた方がいい
というのが結論です。
なので、タテヨコ使えるというのは実は「システムを複雑化する要因」になりがちなので、
●タテヨコ混在はやめましょう
ということになり、
●方眼罫を使う理由がなくなる。
という答えにしかつながらないんですね。残念ながら。
ということで、これで4つの「方眼メリット」を検証したわけですが、結果は、
●4メリットともに全部ダメ、あるいはイマイチ。
というものでした。
えーと。
実は、こういう「方眼のメリット」を唱えている人の大半が、あまりメリットでもないことを、やたらグダグダ言ってるというのは、かなり多いんですね。
これ、けっこう問題なんですけど、誰も指摘しない。
ということで、明日は、こういう「無意味な方眼罫擁護」がなぜ生まれてくるか? についてお話したいと思います。
ではでは、また明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.644 -了-]---------------
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