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方眼ノートは、無地のノート導入のための、ステップアップツールだと捉えましょう!

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第648号●2023年5月9日(火) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。 それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 ここしばらく、方眼罫の話ばかりしてきました。 なんでこんなことをしてるのか、自分でもよく分かってないんですが、つらつら思うに、多分、 ●方眼ノートから無地ノートへのステップアップのおすすめ がしたいから書いているんだと思います。 多くの方眼ノート利用者は、基本的に ●横罫ノートみたいに文章だけでノートを書きたいわけじゃないんだ という思いがあるんだと思います。 表やグラフだってメモしておきたい時はあるし、図とかスケッチだって書き込みたいときがある。 そう考えると、方眼罫は、 ●文章の水平に書き込むことが普通にできて、 ●それに加えて表、グラフ、図やスケッチまで、幅広く使える から便利でいいな、ということになって選ばれているんだろうなと想像できます。 ただ、実際に方眼罫を使うと、以下のようなデメリットはあって、これは避けようがないわけです。 ●コピーを取ると方眼罫がうるさい(かなり薄い色でもカスレ状態で残ります) ●表やグラフを書く時にマス目を数えて計算する手間が発生する ●つねに「方眼を無視する」というストレスがつきまとう ▼5mm方眼だと横罫代わりに使うと行間の取り方が微妙。(3mm方眼なら横罫より便利かも) こういうデメリットは、無地の用紙だと発生しないんですね。 で、多分、「無地」の用紙と「方眼」用紙の大きな用途の違いはたった一点 ●文章を水平に書き込む かどうか、だけだと思うんですよ。 ここにこだわるかどうか、です。 正直、これを捨てるのは、多分かなり勇気が必要だと思います。 罫線なしで文章形式のメモなんか取っていったら、どうしたって書いていくうちに、一行が下方向や上方向に歪んでいく、と、イメージせずにはいられません。 だって罫線がないんだから! そりゃ歪んでも当然ですよね。 だから「歪んでしまう。それは嫌だ」というのはよく分かるので、それがダメだとは言わないんです。(実際はさほど歪まないんですけどね。まぁ完全な水平ではないかもですが。) でもね。 僕は思うんですよ。 ●別に歪んでもええんちゃうん? 自分に読めさえすれば。 ということを。 いや、そりゃ、会議のあとで、議事録をみなさんにコピーして配るのなら、ちょっと気になるかも知れませんが、それにしたって、 ●ホワイトボードをみんなでスマホで撮影する なんてこと、やってませんか? あのホワイトボードに罫線って入ってますか? でもって、あのホワイトボードのメモって水平を保って書かれてますか? って思うわけです。 けっこう歪んでるし、なんなら文字のサイズもバラバラで、わざと斜めに書かれてたりもしますやん! それがホワイトボードの情報でしょう。 で、それを、みんな「大事な情報だ」と思ってカメラ撮影までしてますやん。 でも、そこで「文字が水平になってるかどうか」を気にする人、いてます? いてないでしょ? だってホワイトボードには罫線なんかないですから。 で、ホワイトボードの情報って、「みんなが共有する重要な手書きメモ」なわけですよね? ちゃんと読めないと困る情報なわけです。 であるのに、そういうシチュエーションでも別に「文章が水平であること」を求められていないわけですよね? そうでしょ? だったら「文章を水平に書く」ということが、そこまで重要なの?って考え直しても良いのではないか? って思うわけですよ。 ましてや、自分だけが読む自分の覚えとしてのノートですよ? それに、果たして「方眼罫」が必要なんですかね? 自分以外のみんなで共有する情報ですら、「水平な文章」なんて求められていないんですよ? なのに、なんで自分のためだけの「ノート」で、自分しか見ないのに、そんなに水平を求めるんでしょうか? やっぱりそれは単に「文字が歪んでいくのが怖い」、あるいは「文字が歪んじゃったら、あとあと書くスペースが足りなくなっちゃう」という恐怖感でビビってるだけだと僕は思います。 (ちなみに、無地だと書き込むスペース不足になったら、その瞬間から文字サイズを小さくして、無理やり一ページに情報を押し込んでしまうということができます。それでいて、コピーをとっても汚い下地の罫線とか出てきません。) 実際の活用シーンとしては、そういう「歪みの恐怖」のことを考えるより、 ●別に歪んでも問題なし! 手書きのフリーハンドなんだからあたりまえ! というマインドセットにしておく方が健全だ、とは思いませんか? なので、僕としては、やっぱり「実用性では無地が最上!」というスタンスは変わらないんですが、実際上は「役立つ」とか「便利」以前に、 ●文章を歪んで書いてしまうのが怖い という、感情や気分で、方眼ノートが選ばれてるんだろうなと思うので、あえて「無地が絶対に良い」と論理を押し通すことはやめようと思います。 明らかに無地の方が便利なんですけど、まぁ人間って怖がりですから。 だから、横罫から無地へいきなり移行するんじゃなくて、まず練習するとか、足がかりとして、一度方眼ノートで自由記述を試してみるというのも悪くないと思います。 ●方眼ノートは無地のノートへのステップアップツール と位置づけて、「いずれは無地ノート」と心構えを作る、という風に考えると良いのかもしれません。 まぁまさに、自転車の補助輪ですわね。 横罫しか使ったことがない人が無地のノートにする前に方眼ノートでいろいろ練習したりシミュレートしてみたりするのは、けっこう良いのかもしれません。 そういう意味で行くと、バレットジャーナルの市販の紹介本が、実に美しく飾られたようなページばかり紹介しているのが、本当によろしくないなぁと僕は感じてるんですが、これはまた別の話なので、また今度。 ということで今日のメルマガはここまで。 では、また明日! --------------[KID'S SIGNAL No.648 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもほんとうにありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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