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いいものは、体感しないとわからないけど、ダメなものは体感しなくても分かる場合がけっこうあるんです。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第660号●2023年5月21日(日)
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%name_sei%さん、こんにちは。
なぜか「ルパン三世」の話から、「エンタメの評価」、特に「絶対的評価」の話を延々と書いてしまってます。
興味ない方には、まったくもってつまらない話で申し訳ないです。
ただ、僕はけっこうこの手の話が好きなもので、ついつい長くなってしまいます。
エンタメというのは、世の中にはいろいろな「面白さ」というものがあるので、そうそう「こういう条件なら必ず面白い」という基準値みたいなものはないんですね。
ただ、「これをやったら、必ずつまらなくなる」というものは、けっこうあるんです。
具体的な例をあげ始めれば、キリがないくらいたくさん条件はあるのですが、それらを総合して、簡単に言ってしまえば、それは「論理整合性」ということなんですね。
一般的な言葉に単純化して言えば「なるほどと思える」かどうかです。
この部分が「テキトー」であったり、それどころか「大矛盾を引き起こしている」とかだと、そもそも「面白く」なるはずがないんです。
これはスポーツで言うと「ルール設定」とか「レギュレーション」と似ているのかも知れません。
ルールに不備があると、特定の個性を持つチームだけがやたらと勝ってばかりになったりして、そもそもゲームとしての「面白さ」が担保されず、「レギュレーションの変更」というものは、スポーツの世界ではずっと行われ続けています。
これとエンタメにおける「つまらなさの基準」は、かなり似ているように思うのです。
単純な話、ルパン三世のテレビ第1シーズンの宮崎駿が担当し始めた13話以降を、僕が突然「つまらない」と感じはじめたのも、この「論理整合性の破壊」があったからだったんです。当時は観ていてなんとなく「つまらんな」と感じただけでしたが、裏の設定で「主人公のイメージ国籍の変更」があったと知って、「そらつまらなくなるよ」と思いました。
簡単に言ってしまえば、途中で主人公が変わったのと同じなわけです。そりゃつまらなくなります。当然ですね。
第1話から、世界観や主人公の性格などを楽しみに観てきた人間からすれば、いきなり別のドラマを見せられたわけですから、面白いわけがない。
(ちなみに第13話は、「タイムマシンに気を付けろ」というタイトルで、いきなりタイムマシンが登場します。いきなり、なんの脈絡もなくSFになってしまった。「え? これ本気? これじゃドラえもんやで」と僕は無意識に感じましたけどね。フィルムノワールも何もなくなっちゃった。最低。)
で、これが実は「スーパーマリオブラザーズ」というゲームにもありました。
それは何かと言うと「ヒゲの配管工のおっさんがお姫様を助けに行く」という設定が意味不明、ということです。
これがもう、さっぱり意味が分からない。そもそも「よし!助けに行くぞ!」という気持ちになれないわけです。論理整合性皆無なんですね。
お姫様なら、城の兵隊が助けに行かないとおかしいし、そもそもなんで配管工がお姫様レスキューに旅立つのかさっぱりわかりません。そもそも物語やストーリーになっていないんです。
だから、これはほぼほぼ、確定的に「面白くないゲーム」にしかならないわけです。
仮に長々と面クリアをして、最後まで進めて行っても、努力の「意味」が不明確なんですから、達成感が生まれるはずがない。
で、こういう「主人公の国籍設定」であったり「主人公の行動動機」なんてことは、物語やストーリーを描いて行くうえでの「最低限のルール」なのですから、ここがガタガタで面白くなる可能性は、ほぼほぼゼロだと思って良いと僕は考えます。(で、多分かなり再現性の高いルールです。)
ですから、「スーパーマリオブラザーズ」や「ルパン三世のテレビ第1シーズンの13話以降」が面白くなるはずがないのです。
これを「面白い」と感じるのは、多分どこかネジが狂った人たちなわけです。
ということで、この話、もう少し続きます。
--------------[KID'S SIGNAL No.660 -了-]---------------
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