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いいものは、体感しないとわからないけど、ダメなものは体感しなくても分かる場合がけっこうあるんです。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第660号●2023年5月21日(日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。 それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 なぜか「ルパン三世」の話から、「エンタメの評価」、特に「絶対的評価」の話を延々と書いてしまってます。 興味ない方には、まったくもってつまらない話で申し訳ないです。 ただ、僕はけっこうこの手の話が好きなもので、ついつい長くなってしまいます。 エンタメというのは、世の中にはいろいろな「面白さ」というものがあるので、そうそう「こういう条件なら必ず面白い」という基準値みたいなものはないんですね。 ただ、「これをやったら、必ずつまらなくなる」というものは、けっこうあるんです。 具体的な例をあげ始めれば、キリがないくらいたくさん条件はあるのですが、それらを総合して、簡単に言ってしまえば、それは「論理整合性」ということなんですね。 一般的な言葉に単純化して言えば「なるほどと思える」かどうかです。 この部分が「テキトー」であったり、それどころか「大矛盾を引き起こしている」とかだと、そもそも「面白く」なるはずがないんです。 これはスポーツで言うと「ルール設定」とか「レギュレーション」と似ているのかも知れません。 ルールに不備があると、特定の個性を持つチームだけがやたらと勝ってばかりになったりして、そもそもゲームとしての「面白さ」が担保されず、「レギュレーションの変更」というものは、スポーツの世界ではずっと行われ続けています。 これとエンタメにおける「つまらなさの基準」は、かなり似ているように思うのです。 単純な話、ルパン三世のテレビ第1シーズンの宮崎駿が担当し始めた13話以降を、僕が突然「つまらない」と感じはじめたのも、この「論理整合性の破壊」があったからだったんです。当時は観ていてなんとなく「つまらんな」と感じただけでしたが、裏の設定で「主人公のイメージ国籍の変更」があったと知って、「そらつまらなくなるよ」と思いました。 簡単に言ってしまえば、途中で主人公が変わったのと同じなわけです。そりゃつまらなくなります。当然ですね。 第1話から、世界観や主人公の性格などを楽しみに観てきた人間からすれば、いきなり別のドラマを見せられたわけですから、面白いわけがない。 (ちなみに第13話は、「タイムマシンに気を付けろ」というタイトルで、いきなりタイムマシンが登場します。いきなり、なんの脈絡もなくSFになってしまった。「え? これ本気? これじゃドラえもんやで」と僕は無意識に感じましたけどね。フィルムノワールも何もなくなっちゃった。最低。) で、これが実は「スーパーマリオブラザーズ」というゲームにもありました。 それは何かと言うと「ヒゲの配管工のおっさんがお姫様を助けに行く」という設定が意味不明、ということです。 これがもう、さっぱり意味が分からない。そもそも「よし!助けに行くぞ!」という気持ちになれないわけです。論理整合性皆無なんですね。 お姫様なら、城の兵隊が助けに行かないとおかしいし、そもそもなんで配管工がお姫様レスキューに旅立つのかさっぱりわかりません。そもそも物語やストーリーになっていないんです。 だから、これはほぼほぼ、確定的に「面白くないゲーム」にしかならないわけです。 仮に長々と面クリアをして、最後まで進めて行っても、努力の「意味」が不明確なんですから、達成感が生まれるはずがない。 で、こういう「主人公の国籍設定」であったり「主人公の行動動機」なんてことは、物語やストーリーを描いて行くうえでの「最低限のルール」なのですから、ここがガタガタで面白くなる可能性は、ほぼほぼゼロだと思って良いと僕は考えます。(で、多分かなり再現性の高いルールです。) ですから、「スーパーマリオブラザーズ」や「ルパン三世のテレビ第1シーズンの13話以降」が面白くなるはずがないのです。 これを「面白い」と感じるのは、多分どこかネジが狂った人たちなわけです。 ということで、この話、もう少し続きます。 --------------[KID'S SIGNAL No.660 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもほんとうにありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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