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わざわざ生涯にわたって不利益を被る「悪癖」を、必死に練習しているのが、我々日本人なんです。なんとかしたい。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第679号●2023年6月9日(金)
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%name_sei%さん、こんにちは。
昨日と一昨日は、急遽追悼の内容になってしまいました。
ただ、いざ昔体感した話を書いてみると、いろいろと自分の核になっていることなどが見えてきて、自分なりにいろいろ気付きがありました。
なので、今後はまた、仕事上の体験談であるとか、自分の仕事に関する出来事なども、有用性のあるものから順に拾ってコンテンツにしていこうかな？ とは思いました。また、「仕事話」も書いてみます。
ということで、３日前の話の続きになります。ブラインドタッチの話ですね。
二日も間が空いてしまったので、あらためて、世間の間違った常識と、本当の現実とのギャップを、いま一度列挙しておきますね。
[×：ブラインドタッチの間違った常識]
１．●ブラインドタッチの修得は、ものすごく時間のかかるスキル
２．●ブラインドタッチは、文章入力にしか使えないスキル
３．●ホームポジションは守らなくてもいい。チラ見してもいい。
４．●「ブラインドタッチ」ではなく「タッチタイプ」と呼ぶべき
５．●欧米人ならブラインドタッチができるかもしれないが日本人には無理
６．●入力スピードこそが最重要項目。早く入力すれば、完全なブラインドタッチになる
こういうことを、多くの方は、なんの検証もなく、「なんとなく」信じ込んでおられるわけです。
しかし、実際のブラインドタッチ修得は、そもそも、
[○：ブラインドタッチの正しい現実]
１．真実→ブラインドタッチの修得は、全工程７時間しかかからない。最短一日修得可能。
２．真実→ブラインドタッチなら、オフィスソフトを簡単便利な「呪文操作」で扱える。
３．真実→ブラインドタッチ習得はキーボードを一切見ずに行わないと身に付かない。
４．真実→「ブラインド(盲人)」へのリスペクトなしに、修得への意思形成は不可能。
５．真実→かな漢字変換がある日本人には、ブラインドタッチは必須の技術。
６．真実→考える速度より早く打っても無意味。正確入力は、間違い修正が無く高速。
ということで、実はものすごく簡単に身に付くスキルなわけです。
そして、７番目の真実として、以下の大問題がブラインドタッチ修得には横たわっている、んです。
[×：ブラインドタッチの間違った常識]
×７．●タイプ練習ソフトで練習すれば、時間はかかっても身に付く
○７．真実→勘違いソフトで練習すると悪いクセがついて一生身に付かない。
なので、ここで間違った常識と正しい現実のギャップが生まれている最重要ポイントは、「練習ソフトの良し悪し」にかかっている、という話になってくるんです。
では、練習ソフトの良し悪しの判定基準は何か？ というと、ものすごくシンプルです。
[採用すると生涯ブラインドタッチになれなくなる練習ソフトの条件]
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●画面に出るランダムな単語を入力して、「入力スピード」で判定しているもの
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です。
こういう仕組みを持つタイピング練習ソフトはおおむねブラインドタッチを修得するために百害あって一利なしなんです。
なぜかと言うと、これは完全に
●キーボードのチラ見を加速させる仕組みだから
です。
いきなりランダムに単語が表示されたら、表示されている文字キーがどこにあるかを目で探して打つしか他に方法がないんですね。
だから、本来、一切見てはいけないキーボードを見るクセがついてしまって、そのクセが取れなくなって、生涯ブラインドタッチにはなれなくなるんです。
もう、これはほぼほぼ間違いのない事実です。
じゃあ、正しいブラインドタッチの練習ソフトとはどういうものか？ というと、そもそも、
●キーボードを一切見なくても想定している文字が画面に表示される仕組みのソフト
ということになります。
これね、あたりまえの話なんですけど、ブラインドタッチというのは「キーボードを一切見ずに文字入力するためのスキル」なわけです。
ですから、練習する一番最初のタイミングから、練習が終了する４時間後あるいは最大値で７時間後にいたるまで、一度たりとも、キーボードを見てはいけないし、見なくても練習が出来て、自分が想定した文字が画面に表示されるように設計されてないと、絶対にダメなわけです。
だから、そもそも、
●キーボードを見なくても文字が入力できるように作られた練習ソフト
であれば、「キーボードのチラ見」などという、不必要な、諸悪の根源である、「悪癖」を身につけること自体が発生しないんですよ。
ブラインドタッチの練習ソフトというものは、設計の段階から、
●一切キーボードを見なくても練習できる
ように作られていないと、話にならない、んです。
でも、市販のタイピング練習ソフトには、ほぼほぼ99%、「悪癖を定着させてしまう」悪いクセを発生させる、本来搭載すること自体が間違っている、
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●画面に出るランダムな単語を入力して、「入力スピード」で判定しているもの
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が、必ずと言って良いほど搭載されているんです。
これは、市販のソフトで大ヒットした「●打」シリーズを筆頭に、ゲームセンターで大ヒットした「ゾンビ」のゲーム、そしてインターネットの時代になってメジャーになった「回転寿司」のアプリとかに至るまで、延々とずっと継承されてきてしまった、とんでもない「悪癖製造メーカー」なんです。
で、この手のソフトで「練習」すると、絶対にやってはいけない(そもそもそんなことをする必要すらない)「キーボードのチラ見」のクセが、体に沁みついてしまうんです。
そもそも「必要ない悪癖」が沁みこむんですよ？
最悪じゃないですか。
実際には「一切キーボードを見なくてもタイピング練習ができる」ように設計されているソフトも練習機能の中には入っているソフトもあるんです。
でも、そういう練習ソフトでも、「オマケ」的に「ランダム単語入力をスピードで競う」タイプの練習メニューが装備されてたりするんですね。
やめろ！
そのメニューをつけたらダメだ！
そんな練習したら一生ブラインドタッチが身に付かなくなるやんか！
と思うんですけど、多分、そういうメニューをつけないと売れないんだと思います。
ブラインドタッチとは何か？ ということを、世間一般の人が知らないんだからしょうがないんですけど、とにかく「一番最悪な、やってはいけないタイプの練習」をこそ、世間一般のみなさんは好むし、やりたがるし、そういうメニューをつけないと売れない、ということなんです。
で、欧米人にはブラインドタッチは不要だけど、日本人にはかな漢字変換の同音異義語の選択のために、ブラインドタッチが必須なのに、みんなみんな「悪癖がしみついてしまうだけだからやってはいけない練習」ばかりを、延々繰り返している、という、もう、まさに地獄のような状態が続いているわけです。
僕はこのあたりの問題を解決したタイピング練習ソフトを開発したわけですけど、しかし、それ以前の「世間の常識」こそが、大問題なわけです。
たった７時間で完璧に身に付く、文章入力だけでなく、ＰＣ活用のためには超役立ち、修得したらPC活用が圧倒的に快適になる「ブラインドタッチ」を、わざわざ「悪癖しか身に付かず、練習すると一生ブラインドタッチができなくなるソフトばかりを好んで練習する一般人」という最悪の醜悪な構造が、この国のPC活用の基本的なトーンになっているわけです。
これ、本当にキチンとした、一切キーボードを見ずに入力できる人からすると、バカバカしいの極みなんですけどね。
とりあえず、いまの日本の状況はこんな感じだ、ということをお知らせしました。
ということで、この話は明日もまた続きます。
--------------[KID'S SIGNAL No.679 -了-]---------------
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