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「ブラインドタッチ」って、本当に必要だと思いますか? 実はこれはかなり微妙なのですよ。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第681号●2023年6月11日(日)
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%name_sei%さん、こんにちは。
昨日は、世間で人気の「タイピング練習ソフト」の存在こそが、ブラインドタッチ修得をできなくしているんだ、という、とんでもない話を書きました。
技能を身につけるつもりで練習している、そのソフトこそが「生涯ブラインドタッチを身に付けさせない原因になる」というとんでもなさなわけです。
また、少し前には「キーボードのチラ見をしているニセブラタッチャー」の話も書きました。「私はブラインドタッチができます」と自己申告している人は、本気で「出来る方だ」と思っているわけですが、前にも書いた通り、キーボード上の手にタオルを被せて、キーボードが一切見えない状態で文字入力できる人がいるか? というと、これもかなり怪しいだろうと思います。
そのほか、ブラインドタッチに関しては、誤解や勘違いなど、とても情報が錯綜していて、本気で修得しようとすると、かなり混乱を来すだろうなといつも思います。
なので、ここで、ブラインドタッチに関する、大きな枠組みを少し整理してお伝えしたいと思います。
まず、
●ブラインドタッチは必要なのか?
という本質的な問いかけから始めたいと思います。
これ、結論を言えば「不要です」という答になります。
なぜ「不要」なのかと言うと、一番大きな理由は、
●手書きで文章を書くより、パソコンなどでのポツポツ打ちの方が効率的。
だからです。
つまり「手書き」と比較して、「文字や文章を書くためのスキル」として考えるなら、たとえどんなに効率の悪いキーボードの使い方をしていても、PCやスマホで入力する方が、うんと便利で効率も良いからです。
これは、PCが優秀というより、手書きというものが圧倒的に「遅い」というところが一番重要なポイントだと思います。
で、「手書き」は、遅いからこそ良いわけです。これは何度も書いてますが、入力するスピードが遅すぎるからこそ、物事のポイントを絞ってメモをするようになり、抽象度の高い「考え」を育めるという圧倒的メリットがあるわけです。
日本語の場合は「漢字」がありますから、その概念の要約の抽象度もとても高度になりますから、欧米での実験結果以上に「手書きの方が記憶に定着しやすい」という特性は強まると思います。
逆にPCなどでのメモは、効率よくメモできますし、入力スピードも手書きに比べればうんと速いわけです。なので、「手書きとの比較」という観点では、ブラインドタッチなどを修得しなくても、うんと便利な環境になるわけだから、別にブラインドタッチなど覚える必要はない、という話になるわけです。
「じゃあ、お前はなんでブラインドタッチを勧めてくるんだよ!」
という話になるんですが、それは、仮に手書きからブラインドタッチへの効率アップ度が、1.5倍とか2倍とかの便利さだったとしたら、「キーボードの見て打ち」状態であることと、「ブラインドタッチが完全に身についている状態」との利便性のアップ度は20倍とか30倍とかになるからなんですね。
手書きの状態と「見て打ち」の比較だと、それなりに利便性はありますから、それで充分だと言えば充分なんです。それで満足している人も多いでしょう。
「パソコンは多少使いにくいけど、紙で一覧表とかまとめてたら、やっとられんわ」
というような気持ちで使っておられる方は、本当に多いと思います。
でも、ブラインドタッチを覚えると、それはそれは、信じられないくらいに便利で快適になるんですね。
その「信じられないくらいに便利で快適」というのが、どんな感覚か?というと、
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頭で言葉を思い浮かべたら、
その言葉が自動的に、
パソコン画面に現われてくる感覚。
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というのが、一番正確だと思います。
これは、ウソではなくて、本当の話なのです。
実際僕は、その「感覚」の中に生きているからです。
この感覚があると、現実的には、
●頭の中を自動的に言葉化できる
●アプリケーションソフトを呪文だけで操作できる
というメリットが生まれまして、この二点に関しては、一度体験してしまったら、もう後には戻れないくらいに快適だと思います。
ま、体験しないと分からないことですが。
なので、
●手書きとデジタルの間ではブラインドタッチに出番はない
のは事実なんですが、
●「見て打ち」と「ブラインドタッチ」との間にはとんでもない大きな開きがある
ということになるんです。
しかも、この「とんでもなく大きな開き」というものを、正しく知っている人が極端に少ないんですね。
先も書いたように、キーボードの見て打ちをしているのに、「私は(ほとんど)ブラインドタッチだ」と言ってる人などが、かなりいてるような状況が、その特殊性を示しています。
このニセブラタッチャーのような人は、「本当に完全なブラインドタッチ」がどれほど快適で、「見て打ち」と「見ず打ち」との差の大きさ、圧倒的な利便性の存在を、知らないからこそ、平気で「私は(ほとんど)ブラインドタッチだ」と言えてしまうわけです。
この「圧倒的な利便性」の存在自体を知っている人が、とても少ないということなんですね。
で、だからこそ、僕はこの快適さを普及させたいと考えているわけです。
(しかも修得の手間はとても小さい)
実際、僕は「積極的に日常的にパソコンを使っていて、パソコン活用に抵抗のない人」の中で、ブラインドタッチが出来る人の割合がどの程度なのかを、独自に調べたことがあるんです。
どの程度の比率だったと思いますか?
驚くなかれ、たったの2%でした。
僕ははっきり、この2%の側なので、自分の立ち位置がどれほどマイナーであるのかは、強く、そして正しく自覚できているのですが、それでもこの「見て打ち」と「見ず打ち」のあまりに大きなギャップをそのままにしておくのは、本当にもったいないなぁと思わざるを得ないんです。
だって、修得に何年もかかるわけではないんですから!
全練習時間を合計しても、せいぜい7時間なんです。
やろうと思えば1日で身に付きます。
(ウソではありません。ブラインドタッチ1日習得コースを実際に提供しているパソコン教室もあります)
仮に一日に1時間の練習なら、一週間で終ります。
「1時間は辛い」ということなら、30分なら2週間、15分なら一か月で終わります。修得に何年もかかると勘違いしている人はかなり多いのですが、そんなことはないのです。正しい順序で、効果的な練習をすれば、ものすごく短期間で身に着けられるスキルなわけです。
で、このたった7時間の練習さえ積めば、それはそれは圧倒的に便利で快適な世界が開けるわけです。
だから僕は、ブラインドタッチの修得を、強くお勧めしているわけなのですね。
この話、けっこうこだわっているので、明日に続きます。
--------------[KID'S SIGNAL No.681 -了-]---------------
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