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「ブラインドタッチ」って、本当に必要だと思いますか? 実はこれはかなり微妙なのですよ。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第681号●2023年6月11日(日) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。 それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 昨日は、世間で人気の「タイピング練習ソフト」の存在こそが、ブラインドタッチ修得をできなくしているんだ、という、とんでもない話を書きました。 技能を身につけるつもりで練習している、そのソフトこそが「生涯ブラインドタッチを身に付けさせない原因になる」というとんでもなさなわけです。 また、少し前には「キーボードのチラ見をしているニセブラタッチャー」の話も書きました。「私はブラインドタッチができます」と自己申告している人は、本気で「出来る方だ」と思っているわけですが、前にも書いた通り、キーボード上の手にタオルを被せて、キーボードが一切見えない状態で文字入力できる人がいるか? というと、これもかなり怪しいだろうと思います。 そのほか、ブラインドタッチに関しては、誤解や勘違いなど、とても情報が錯綜していて、本気で修得しようとすると、かなり混乱を来すだろうなといつも思います。 なので、ここで、ブラインドタッチに関する、大きな枠組みを少し整理してお伝えしたいと思います。 まず、 ●ブラインドタッチは必要なのか? という本質的な問いかけから始めたいと思います。 これ、結論を言えば「不要です」という答になります。 なぜ「不要」なのかと言うと、一番大きな理由は、 ●手書きで文章を書くより、パソコンなどでのポツポツ打ちの方が効率的。 だからです。 つまり「手書き」と比較して、「文字や文章を書くためのスキル」として考えるなら、たとえどんなに効率の悪いキーボードの使い方をしていても、PCやスマホで入力する方が、うんと便利で効率も良いからです。 これは、PCが優秀というより、手書きというものが圧倒的に「遅い」というところが一番重要なポイントだと思います。 で、「手書き」は、遅いからこそ良いわけです。これは何度も書いてますが、入力するスピードが遅すぎるからこそ、物事のポイントを絞ってメモをするようになり、抽象度の高い「考え」を育めるという圧倒的メリットがあるわけです。 日本語の場合は「漢字」がありますから、その概念の要約の抽象度もとても高度になりますから、欧米での実験結果以上に「手書きの方が記憶に定着しやすい」という特性は強まると思います。 逆にPCなどでのメモは、効率よくメモできますし、入力スピードも手書きに比べればうんと速いわけです。なので、「手書きとの比較」という観点では、ブラインドタッチなどを修得しなくても、うんと便利な環境になるわけだから、別にブラインドタッチなど覚える必要はない、という話になるわけです。 「じゃあ、お前はなんでブラインドタッチを勧めてくるんだよ!」 という話になるんですが、それは、仮に手書きからブラインドタッチへの効率アップ度が、1.5倍とか2倍とかの便利さだったとしたら、「キーボードの見て打ち」状態であることと、「ブラインドタッチが完全に身についている状態」との利便性のアップ度は20倍とか30倍とかになるからなんですね。 手書きの状態と「見て打ち」の比較だと、それなりに利便性はありますから、それで充分だと言えば充分なんです。それで満足している人も多いでしょう。 「パソコンは多少使いにくいけど、紙で一覧表とかまとめてたら、やっとられんわ」 というような気持ちで使っておられる方は、本当に多いと思います。 でも、ブラインドタッチを覚えると、それはそれは、信じられないくらいに便利で快適になるんですね。 その「信じられないくらいに便利で快適」というのが、どんな感覚か?というと、 /////////////////////////////////////// 頭で言葉を思い浮かべたら、 その言葉が自動的に、 パソコン画面に現われてくる感覚。 /////////////////////////////////////// というのが、一番正確だと思います。 これは、ウソではなくて、本当の話なのです。 実際僕は、その「感覚」の中に生きているからです。 この感覚があると、現実的には、 ●頭の中を自動的に言葉化できる ●アプリケーションソフトを呪文だけで操作できる というメリットが生まれまして、この二点に関しては、一度体験してしまったら、もう後には戻れないくらいに快適だと思います。 ま、体験しないと分からないことですが。 なので、 ●手書きとデジタルの間ではブラインドタッチに出番はない のは事実なんですが、 ●「見て打ち」と「ブラインドタッチ」との間にはとんでもない大きな開きがある ということになるんです。 しかも、この「とんでもなく大きな開き」というものを、正しく知っている人が極端に少ないんですね。 先も書いたように、キーボードの見て打ちをしているのに、「私は(ほとんど)ブラインドタッチだ」と言ってる人などが、かなりいてるような状況が、その特殊性を示しています。 このニセブラタッチャーのような人は、「本当に完全なブラインドタッチ」がどれほど快適で、「見て打ち」と「見ず打ち」との差の大きさ、圧倒的な利便性の存在を、知らないからこそ、平気で「私は(ほとんど)ブラインドタッチだ」と言えてしまうわけです。 この「圧倒的な利便性」の存在自体を知っている人が、とても少ないということなんですね。 で、だからこそ、僕はこの快適さを普及させたいと考えているわけです。 (しかも修得の手間はとても小さい) 実際、僕は「積極的に日常的にパソコンを使っていて、パソコン活用に抵抗のない人」の中で、ブラインドタッチが出来る人の割合がどの程度なのかを、独自に調べたことがあるんです。 どの程度の比率だったと思いますか? 驚くなかれ、たったの2%でした。 僕ははっきり、この2%の側なので、自分の立ち位置がどれほどマイナーであるのかは、強く、そして正しく自覚できているのですが、それでもこの「見て打ち」と「見ず打ち」のあまりに大きなギャップをそのままにしておくのは、本当にもったいないなぁと思わざるを得ないんです。 だって、修得に何年もかかるわけではないんですから! 全練習時間を合計しても、せいぜい7時間なんです。 やろうと思えば1日で身に付きます。 (ウソではありません。ブラインドタッチ1日習得コースを実際に提供しているパソコン教室もあります) 仮に一日に1時間の練習なら、一週間で終ります。 「1時間は辛い」ということなら、30分なら2週間、15分なら一か月で終わります。修得に何年もかかると勘違いしている人はかなり多いのですが、そんなことはないのです。正しい順序で、効果的な練習をすれば、ものすごく短期間で身に着けられるスキルなわけです。 で、このたった7時間の練習さえ積めば、それはそれは圧倒的に便利で快適な世界が開けるわけです。 だから僕は、ブラインドタッチの修得を、強くお勧めしているわけなのですね。 この話、けっこうこだわっているので、明日に続きます。 --------------[KID'S SIGNAL No.681 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもお読みいただきありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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