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断言します。AI技術が、人間の仕事を駆逐する「シンギュラリティ」は絶対に起きません。その理由をお話しします。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第701号●2023年7月1日(土) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。 それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 今日も、FaceBookからの半転載。ちょっと短くしてお届けします。 あるYoutube動画を見ての感想なんですが、その動画がこちら。 ●「やると思ってたよ」と妻は言ってくれると思う…亡き妻の歌声をAIで再現する男性 その思いとは【news23】【ディレクターズカット版】 https://www.youtube.com/watch?v=qyj0grI7sWc 亡き妻をAIを使って姿と声を再現している、という話だったんです。 で、AIに関しては、もう、ずいぶん前から「シンギュラリティなんか起きない」という話をしてたんですよ。 このメルマガでも去年の暮れくらいにちょこっと書いてました。 で、このニュースを見て、やっとその、まともなAIの使い方が世間に流通してきた感じがして、ほっとしてるんですね。 「シンギュラリティ」って言うのは、「AIが人間と同等の機能を持って、それが人間の仕事に置き換えられていく。そのシンギュラリティが近づいてきた」みたいな話だったわけです。 で、僕が「そんなもんは起きない」と言ったのは、「どんな技術であれ、人間より凄くないと商業的に成功するはずがない」という、ごくごく当たり前の話を言ってた訳です。 つまり、AIが普及するなら、人間の能力を圧倒的に超えた時で、そこまで超えないと普及するわけないと。 だから、「人間と同等の事ができるようになって、それで人間の職業が駆逐される」なんてことは起きないよ、という話をしていたわけです。だって「人間と同等」だったら、そもそもAIを使う意味がないから社会に普及することがない、という意味なんですね。 これは別に、AIに関する知識があるから予測できるとか、そういう話ではなくて、そもそも、これまで人類社会において、あらゆる技術は「人間より圧倒的に優れていた場合」にしか普及してないからです。ものすごくあたりまえの話なんです。 たとえば、クルマは人間が走るより圧倒的に速いからこそ、利用されたのであって、「人間より圧倒的に速い」から社会に定着したわけですよ。 そうでなけりゃ社会に定着するはずないじゃないですか。 だから、シンギュラリティを唱えて「人間の仕事が奪われていく」とか言う奴が、もうバカに見えてバカに見えて仕方なかったわけです。 で、これまで全ての突出した技術というのは、当然クルマが人力車やカゴを駆逐したように、社会から人間の仕事を奪う側面もあるんですけど、それよりもっと多くの多様で圧倒的に新しい仕事を生み出してきたわけです。 クルマ。電車。考えたら分かるでしょ? 圧倒的に多種で多様な仕事が生まれてますよね。そのくらいインパクトがなけりゃ新技術なんか社会に定着しないんです。 だから「AI」だって同じことで「圧倒的に人間より優れた機能」を獲得しない限り、社会に定着なんかしません。そして定着する時は必ず、人力車とクルマ社会くらいの圧倒的な差が生まれる、と言ってたわけです。 で、多分、いまのChatGPTとかは、「やっと人間の能力を上回り始めた」程度の進化なわけです。これからもっともっと進化していくでしょうけど、その方向性は、絶対に「人間と同等のことができる」というような用途には向くはずがないんです。この動画の「妻の再現」のように、AIにしかできないような、圧倒的なニーズ、にしかAIは活用されるはずがないのです。 こんな事、僕は当たり前だと思ってたんですけど、とにかく「シンギュリティが来るぞー、怖いぞー」しか言わないバカばっかりが多かったので「そんなアホな」と、そういう意見に辟易としていたのです。 なので、AIのお絵かき能力が高いから、いままで雇ってたイラストレーターを解雇してAIに切り替えたとかいう話wも出てきてますけど、「バカじゃね?」と僕なんかは思うわけです。一番アホなAIの使い方なんですよね、それ。なんと愚かなことをしてるのかと呆れました。 このイラストレーターを解雇した話はゲームソフトを作っている中国の企業の話だったんですが、今後この会社は絶対的にイラスト部門で他者に圧倒的な差をつけられて苦戦することは目に見えてます。 なぜなら、僕がそういう会社の経営者なら、いま発注している、一番うまいイラストレーターに「AI出力プロンプト監督」になってもらい、その他のイラストレーターさんは全員、AI生成するための素材作成画家をやってもらう、という形を取るからです。 こうするとどうなるか? というと、いままでと同じ程度の発注予算で、数百倍以上、魅力的で、表現の幅も広く、しかもイラストの詳細部分まで自在にコントロールされたAI画像が、現状の何十倍もたくさん作れるし、しかも素材イラストはイラストレーターさんから買い取っているから、学習原画の著作権の問題も生まれないので、どう考えたって、AI画像そのままを使って「コストダウン」を図っただけのアホ会社が太刀打ちできるわけもないでしょう。 当然ですよね? 普通、AIの使い方としては、こっちしかないと思うんですよ。 だって、賢い会社は、みんなそうするだろうし、このやり方にしないと、絶対AI戦争で負けるからです。 そんなわけなので、AIという最新の技術を導入して、そのメリットが「コストダウンだけ」ってバカの極み、愚の骨頂としか僕は思わないんですよねぇ。 「人間の仕事がAIに置き換えられるシンギュラリティがやってくるぞー」と言ってた人は、ほぼ全員発想が中国のイラストレーター解雇企業と同レベルだから、まぁ、そういう発想だとAI戦争では完全に負け組になりますわね。 シンギュラリティって、かなり話題になったんですけど、言い方悪いですけど、本当にみんな頭悪すぎると思う。 これまでの技術の進化をちゃんと考えてみればすぐわかるでしょうに。 この、「亡き妻の再現にAIを使う」例の他にも、AV女優の上原亜衣が、自分自身の写真データをAIに学習させて写真集を作ったらしいのですが、これが大人気で写真集の販売数で1位を取ったらしいんですね。 これも賢いなぁと感心しました。 だって、自分の写真なら著作権は完全に問題なしですよ? で、それでいて、いくら年齢を重ねても、若い姿のままの上原亜衣の写真集が何年でも、どんなスタイルででも、安定的に出版できるんですから。 実に面白い。 だから、もともと技術というのは「人間にはできない事」をやってくれないと、存在価値なんかない訳ですよ。 そして、「人間を圧倒的に超える部分」をこそ、上手に使った人間が稼げる、という仕組みになるんです。 だから、もっとみんな、ちゃんと考えようよ。まじで。 ということで、今日のメルマガはここまで。 ではまた明日。 --------------[KID'S SIGNAL No.701 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもお読みいただきありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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