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長期的なToDoを管理する場合の「ツール」に関する基本条件を、少し考えてみました。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第711号●2023年7月11日(火) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。 それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 昨日はToDoに関する考察をいろいろと重ねてみました。 おおむね、「今日のToDo」のように、短期間で課題を列挙して実行するという使い方を刷る限り、ToDoは安定的に効果を発揮するのではないか? と僕は思っています。 しかし、長期的な目標を達成するためのToDo、僕が「プロジェクトToDo」と呼んでいるようなものは、どうもToDoの考え方だけではうまく行かないように感じています。 「今日中」という限定があればToDoは絞り込むことができるのですが、長期的なToDoとなると、さまざまな問題点があって、簡単にはリストの形にすることができません。 なので、まず最初にすることは、頭の中にある「やろうと考えていて気になっていること」の洗い出しなんですね。 これを人によっては「ブレインダンプ」というような言い方をする場合もあります。 頭の中にあって、「あれもしなきゃ」「これもやりたい」となっている状態だと、どんな仕事に取り組むにしてもなかなか集中できないものです。 しかし、一度紙の上に課題をリストアップして、頭の中から課題を一掃すると、「思考空間」にゆとりが生まれます。 懸案事項を完全に忘れられれば、「思考空間」をフルに目の前の課題に活用できるので、解答を見つけ出すのも素早くなり、判断が的確で素早いものになっていくわけです。 このあたりの実感は「今日のToDo」を日々使っていれば感じられることだと思います。 これを「今日」に限定せず「自分が気になっていること全て」に拡大したのが「ブレインダンプ」なわけですね。 これは一度やってみれば分かりますが、ToDoそのものがけっこうな数になります。 なので、小さな手帳一ページなどでは無理で、最低でもB5のノート一ページとか、見開きでB4サイズとかでリストアップしないと書ききれない、という状態になります。 前は、この「ブレインダンプ」を2か月に一度くらい全部書き上げて、日々コツコツと課題を処理していたのですが、その時はA4コピー用紙を使っていました。 A4サイズくらいあれば、いま近々自分がやろうと思っていることのだいたいを1枚に収めることができたんですね。 多分このリストアップしたToDoの量は人によって上下するとは思います。 で、A4コピー用紙ですから、これを折りたためばどこにでも持ち歩けるので、ノートに挟んでおいて、時間が出来た時に見返し、出来たことに関しては上から棒線を引いて消し、半分以上棒線で消されたら、新しいコピー用紙に転記するという形をとっていたんです。 転記するまでは、新しく課題になったことは書き足したりもしていましたから、たぶん、これは、バレットジャーナルにおける「マンスリーログ」や「フューチャーログ」に対応するツールだったんだと思います。 ただ、このやり方は毎日出かけたり、時折カフェに入ったり、あるいは打ち合わせで少し時間ができたり、というような空き時間が発生する環境でないと、こまめなチェックができなくなるんですね。 いまは田舎に引っ越して、一日中家にいることが多いので、このやり方は「持ち歩き」のメリットがあまりなく、引っ越して以来だんだんやらなくなってきました。 このA4コピー用紙にブレインダンプするやり方は、思いついたことを書き足したりもするので、実は「関連項目がバラバラな位置に書かれる」ということが多々生まれるんです。これが意外に非効率で、一緒にやってしまえば一回で済むものを、うっかり見落としたりすることも出てくるので、転記する時には関連項目をひとまとめにするなど、ToDo整理にそれなりに手間がかかるんですね。 なので、一時期は、小さいポストイットなどに課題やToDoを書き出して、A4コピー用紙に貼って持ち歩いてみたこともあるんです。 が、これがやっぱりうまくいかないんですね。 転記の手間が少なくなると、見返すタイミングが発生しないんです。 用紙がいっぱいになるから「書き直さなきゃ」と思うのであって、いつでも自由に書き足したり移動してスペースを空けたりすることができると、そんなにこの用紙を見返さなくなってしまうんですね。 また、「書き足し」をするにも、つねにポストイットが必要で、情報を新規追加する時の心理的な障壁がムダに高くなってしまうんです。 この「ToDoをポストイットに書く」ということは、これまでに何度もいろいろなやり方でチャレンジしてきましたが、どうもうまくいった試しがありません。 理屈の上ではうまく行くはずだし、「ポストイット手帳術」というような書籍を書かれている人も多々おられて、上手に活用すればうまく回っていくのかもしれないな、とは思うのですが、僕にはちょっと無理でした。 それにポストイットというのは百均などで付箋紙として売られている低価格のものであっても、100枚とか200枚程度でして、一項目一枚で使っていくと、けっこうな値段になってしまうわけです。A4コピー用紙など、何十項目も書き出せますが、A4用紙一枚は1円以下ですから、コストパフォーマンスに大きな差があるんですね。 この頭の中の課題の書き上げというのは、本当に気楽にやれないとダメなので、A4コピー用紙は適切でも、ポストイットは向いてないんじゃないか? という気がします。 ということで、今日は「長期的ToDo」の書き出しツールとしてのA4コピー用紙とポストイットについて考えてみました。 明日もまたToDoについて考えてみます。 では。 --------------[KID'S SIGNAL No.711 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもお読みいただきありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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