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「習慣」は、人間を良いものにも悪いものにも変えてしまう、恐ろしいほどの効果を持っていると実感しました。注意しましょうね。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第726号●2023年7月26日(水)
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%name_sei%さん、こんにちは。
今日はちょっと体のお話。年を取ってくると、どうしても不調が出てくるものですが、そのあたりの体験談をお伝えしたいのです。特に体と心のつながりみたいなことを、お伝えしたいのです。
前にも書きましたが、昨年9月の終わりから10月にかけて、自宅の床下にもぐりこんで防腐・防虫剤を塗布したわけです。
で、早く済ませたいからと、無理な体勢で刷毛を使ったものだから、ヒジを傷めてしまったわけです。
医者に行って診てもらったら「テニス肘に近い症状やなぁ」と言われたので、テニスをやってる人なら経験があるのかも知れません。
で、この「テニス肘」という奴。調べてみると回復するまでに半年はかかる、というものだったわけです。痛みを感じ出してから「どうにも治りが遅いなぁ」と気付くまでに、そもそも2週間くらいたってたわけです。そこでけっこう嫌だなぁという気持ちになりました。普通、ちょっとした筋肉痛とかだと数日で治るはずなので、そんなつもりでいたからですね。
10月に痛みが出ていたのに、医者に行ったのが11月の終わり。医者に行くまでにすでに日常動作がいろいろと出来ない状態が続いていたわけです。
これね、日常動作ができないというより、「日常動作が怖い」と言った方が良いと思うんです。いつもやっている習慣になっているような動作をついやって、「あいたたたた」と痛みを感じる。
そういうことが、朝から晩まで続くんですね。
そうなると、それまで日課のようにやっていた庭の雑草取りが、もうほぼできません。代わりに草払い機で簡単にやってみるかと試してみても、ちょっとした機械の取り回しの時に「あいたたたた」という事が起きる。
こうなると、「痛みの恐怖」があって、いろいろな動作を発生させる、「体を使う作業」のすべてが「おっくう」になってくるんですね。
で、この「動くことにおっくうになる」状態が半年は続く、ということなわけです。
で、去年の11月から数えて、半年後である5月になってどうなったかというと、やっと腕の痛みはなくなって、日常動作で何をやっても、ほぼほぼ「想定外に痛みはなくなる」というようなことがなくなりました。
でも、この半年で、あれだけ気軽にやっていた「散歩」の習慣が完全にやらなくなってしまっていたんです。
下手に動くと「想定外の痛みが出る」という恐怖感と付き合いながら、日常生活をやっていると、気軽に庭に出ていた雑草取りをしなくなり、庭に出る習慣がなくなると、それに伴い散歩すらしなくなるという悪循環に見舞われていたわけです。
昨年の今頃は、暑い中でも散歩に出かけて、歩きながら音声入力でこのメルマガを書いていたりしたんです。
でも、いまではそんなことなど夢の夢です。
そもそも山の中の田舎暮らしなので、近所を散歩すると、それだけでアップダウンがあって、ちょっと歩いただけで本当に良い運動になってたんですが、これがもう半年の「恐怖体験」で散歩をしなくなって、想像以上に体力がなくなっていた、ということなわけです。
やっと、痛みも恐怖もなくなって、家の周りを歩いてみたら、坂を登るだけでヒーハーと息切れをするし、そもそも10分歩くだけでもしんどくなってしまってるんです。
いざ腕の痛みがなくなって、日常生活を取り戻そうとしても、今度は筋トレの基礎からやらないとダメなんですね。
このことで気付いたのは、ちょっとした体の不調で、人間はころころと坂を転げ落ちるように悪い方に進んでしまう事がある、ということでした。
「テニス肘」などというものは、若い人でもなってしまうことはあるわけで、ひとつのアクシデントから習慣が変わって大きく体調を崩すという事もあるのだから、本当に注意が必要だと思っています。
10分歩くのも辛くなってしまっていたので、どうしたものかと悩んで、とにかく家の中でやれる体操をネットで探し、ひと月ほど続けていたら、少しは歩くのがラクになってきまして、やっと少し前から、家の周りを10分程度散歩するだけなら、そうしんどくないというところまでは持ち直してきたところなのです。
床にしゃがんで立つ、椅子に座って立つ、足を後ろに向かって蹴る、というような、本当に地味な筋トレでしたが、それをやってやっと、坂を登る筋力が少し復活したようです。
「痛みの恐怖」という心理的な壁が、運動におっくうになるという「悪い習慣」を発生させました。
そして、散歩という良い習慣が悪い習慣によって崩壊し、体力が激落ちし、たった10分の近所の散歩が辛い状態になってしまった。これ、本当に心理的なものだったんです。やろうと思えば散歩そのものは腕とは関係ないのだから歩けたはずなのですから。
でも、「下手に動くとどこで痛みが出るか分からない」という恐怖感はそういう理屈を超えてしまうんですね。
関係ないのに、心理的な恐怖心で、運動をしなくなってしまう、習慣が崩れてしまう、というのは本当に怖いと思いました。
そして、その壊れた習慣を修復してくれたのも、家の中で運動するという新たな習慣でした。
心理的な恐怖を超えるためには、毎日コツコツでなんとか切り抜けていくしかないなぁと、しみじみ思った次第です。
ということで、今日はここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.726 -了-]---------------
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