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0.5mmと0.3mmのペン先の太さの違いで、ノートのフォーマットまで変わってくる、という話。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ [KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第757号●2023年8月26日(土) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ---------------------------------------- このメルマガは、 「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」 をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。 「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。 それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。 ---------------------------------------- %name_sei%さん、こんにちは。 さて、今日は昨日の「筆ペン」に関する話の続きで、筆記具について少し書いていこうと思います。 昨日のメルマガに反応して、面白い商品情報も読者の方からいただきましたので、また実際に試してみて、みなさんにご報告できたらいいなと考えております。 で、今日は昨日の「筆ペン」の話の続きで、「ペンの持つ線の太さ」に関しての考察です。 前にも書きましたが、日本のノートは、おおむねA罫とB罫の二種類で成り立っています。 A罫が7mm幅の罫線、B罫が6mm幅の罫線が引かれたノートがA罫、B罫のノートです。 規格としてはC罫U罫UL罫など、AB以外にも太いものや細いものが存在しているようですが、店頭に並んでいるノートとしては、ほぼほぼAとBの2種類だけと言っても良いのではないでしょうか。実際には5mm以下の幅は方眼罫になることが多く、 A罫・7mm B罫・6mm 方眼・5mm という3ラインアップで日本の罫線ノートはほぼほぼ出来上がっているのではないか? と思います。 方眼の5mmというのは、おそらくは定規を使って線を引く事を前提としているので、そもそも文章を書くのには、適しているとは言い難いでしょう。(なぜ適していないかは後述:個人的にはもし方眼罫でメモを取るなら3mm程度のものがおすすめです。) 日本のノートが6mm罫・7mm罫でほぼまかなえるのは、多分一般的な筆記具で文字を書くには最低限6~7mmの幅が必要だということと考えられます。 一般的なボールペンの文字の太さが0.7mm程度ですから、日本語の漢字の画数を考えれば、6~7mmの罫線というのは、ちょうど良いバランスなのだろうと考えられます。 なので、逆に言うなら、ペン先が0.3mmというような細字のボールペンを使えば、文字高は低く抑えられるので、実は、 ●ページ当たりに書き込める文字量が増やせる というメリットが出てきます。 近年、方眼罫のノートが良く使われているというのは、あくまで想像ですが、ペン先が0.3mmというような細字ボールペンを使う人が罫線幅の小さいノートを欲するからではないか? と思うのです。 5mm罫はC罫というノートがあるのですが、店頭では扱われておらず、近年少しずつ増えてきた0.3mmのように細字を扱えるペンを使う人には、5mm罫線ノートの代わりとして、需要があるからではないか? と思っています。 逆に、0.7mm等の一般的な筆記具を5mm方眼罫で使うと、一行の行幅が足りず、どうしても文字が罫線からはみ出してしまうので、とても使いにくいものになってしまうわけです。 で、0.3mmのペン先のボールペンというと、古くは1994年発売のパイロット・ハイテックCが嚆矢となったと思うのですが、「ページ当たりの文字量が増やせる」とはいうものの、僕は書き味が硬すぎて、結局長年使うにはいたってなかったんですね。 この「書き味」問題は、ずっと存在していて、僕自身はペン先の細いボールペンには、全然興味がわかなかったんです。 この「書き味」と「線の細さ」のバランスを考えると、「筆ペン」というものが解決策になるのではないか? とずいぶん前から、興味だけは継続して持っていたんですね。しかも筆ペンなら、昨日も書いたように「太い字」も書けるので、「見出し・タイトル」用の太文字と「本文」用の細文字を一本でまかなえるかもしれない、というヨコシマな考えを持っていたわけです。 でも、実際には、そういう用途に使える筆ペンはほぼないという状態で、ずっと、もんもんとしていたというところなわけです。 ところが、去年の3月。店頭でSARASA NANO という0.3mmのボールペンを、何の気なしに触ってみて、その書き味の柔らかさに「なんだこれは!」と驚き、一気に主たる筆記具の種類が変わってしまったんですね。 「これなら使える!」 という驚きでした。 特に僕はノートをB6サイズにしているので、世間的にはA5サイズかB5サイズが一般的にも関わらず、けっこう小さなノートでなんでも書くようなスタイルだったわけで、SARASA NANO の登場は、実にありがたかったのです。 それまでは同じゼブラのブレンというボールペンの0.5mm芯を使っていたので、その差0.2mmの違いで、ノートで使えるフォーマットもいろいろと変わってきたように思うのです。 みなさんも、ノートの罫線とペン先の太さについて、少し興味を持ってみると、意外に使い勝手が大きく変わる事があるかもしれませんよ。 ということで、今日のメルマガはここまで。 では、また明日。 --------------[KID'S SIGNAL No.757 -了-]--------------- ====過去記事一覧==== https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm ==過去連載記事などのまとめ== ●文具関連名著42冊のうちのベストテン ●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ! ●「Stationery Book 42」ブックレビュー https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html" ●あっと驚くブラインドタッチの秘密 ●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か? https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html ------------------------------------------------ 僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、 おともだちにメルマガ登録をおすすめください。 よろしくお願いします! ●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム https://www.itm-asp.com/form/?810 メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。 ●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ 記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm いつもお読みいただきありがとうございます。 木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com

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