●バックナンバー一覧に戻る
「キーワードノート」という、なかなか素敵なノート術の記事がけっこう面白いですよ。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第788号●2023年9月26日(火)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
----------------------------------------
このメルマガは、
「メモ・ノート・手帳を使いこなすためのStationery Book 42」
をダウンロードくださった方を中心に、毎日発行でお届けしています。
「Stationery Book 42」の更新情報なども掲載しています。
それらの過去記事のまとめは、メルマガ本文のすぐあとにリンクを掲載しています。
----------------------------------------
%name_sei%さん、こんにちは。
今日は、ちょっと面白い記事を見つけましたので、その紹介。
内容はどういう物かというと、
「ていねいにメモするより代表的なキーワードだけメモした方が記憶に残る」
という話です。記事へのリンクはこちら。
●「勉強時間の圧縮」と「記憶強化」を実現できるノート術。大切なのは “全部書かない” ことだった
https://studyhacker.net/yarubeki-or-muda-note
記事的には、具体例をたくさん出してるし、「頑張って書きました」という大変良い記事だと思います。
ただ、僕としては、この「ていねいにメモするよりキーワードの方が記憶に残る」という話は、
●A.学術論文をいくつか調べて決定版の論文を見つけた。
●B.なぜ「キーワード」の方が記憶に残るのか?という原因の仮説を立て考察した。
の二つをすでにこのメルマガではみなさんにお伝えしているので、その意味では少し内容が浅いかな? という気はしないでもありません。
この良記事で見るべきなのは、「キーワードメモ術」を具体的にどのような形でやれば良いのか?、効果があるのか? を具体的につっこんで書いていることで、しかもそれを「キーワードノート」という覚えやすい名称にまで高めています。ここは大変すばらしいと思います。
「キーワードノート」という言い方は、本当に本質を言い当てているなぁと思います。
実際、僕も仕事でバリバリに取材をしていた時期は、この記事で紹介されているような「キーワードばかりが存在していて文章形式でのメモがほぼない形式のノート」をずっと取っていました。
そして、そういうノートの取り方が、一番記憶に残るんですよね。
しかも、この記事にあるように、キーワードメモの方が「短時間でメモできる」のです。
なので、「キーワードメモ」「キーワードノート」は、かなり効果的かつ、有用なテクニックだと思います。
(ただし、欠点もいくつかあります。それはまた機会を見つけて書くことにします。)
特にこの記事で良く書けているのは、キーワードとキーワードのつながりを意識することを提唱していて、これは「概念の階層化・構造化」をすることを意味します。
メモ術などをいろいろ調べていたり、考察していたりしたことのある人なら、この「キーワードによる階層構造メモ」というものは、すぐにマインドマップを思い浮かべると思います。
で、もっと言うなら、「知的生産の技術」や、「発想法」などで紹介されていた川喜田二郎 さんの「KJ法」と、とても良く似ています。・
実は、「キーワードによるメモ」を取るということは、概念を「要約」して、他の概念との関係性などを確認する「構造理解」そのものを形にしている行為なんですね。
このあたりは、いろいろな方にインタビューをしつつ、それを記事にまとめていた自分の仕事の経験則から深く理解しています。
そういう意味で、この記事で紹介されている「キーワードノートをつける」ということを、集中的にやるのは、とても良いと思います。
このあたりのノートの取り方に関しても、いくつかノウハウがあるので、これもいずれ書きたいと思っていますが、とりあえずいまはこの記事の中にある「キーワードノート」の実例写真などを見てイメージしておけば良いかな? とは思います。
実際には、もっとハチャメチャに「キーワードのみ」が取っ散らかってメモされている方が、「何が重要で何が重要でないか?」がはっきりしやすいのでお勧めなんですけどね。
ということで、なかなかの良記事だと思いますのでご一読ください。
で、上記のA.とB.に関して、
A.の決定版的な学術論文は、
パム・A・ミュラーとダニエル・M・オッペンハイマーの研究「The Pen Is Mightier Than the Keyboard: Advantages of Longhand Over Laptop Note Taking:ペンはキーボードよりも強力です:ノートパソコンよりも手書きの利点ノートをとる」
https://bpb-us-w2.wpmucdn.com/sites.udel.edu/dist/6/132/files/2010/11/Psychological-Science-2014-Mueller-0956797614524581-1u0h0yu.pdf
です。
B.のなぜ「キーワード」の方が記憶に残るのか?という原因の仮説に関しては
●手書きは書くこと自体に時間がかかるから、書いている人の要約能力が高まる。
という仮説を提示しています。
過去記事など探してもらえればと思います。
ということで、今日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.788 -了-]---------------
====過去記事一覧====
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/index.htm
==過去連載記事などのまとめ==
●文具関連名著42冊のうちのベストテン
●角二の封筒とファイルエクスプローラ。書類管理の基本はこれだ!
●「Stationery Book 42」ブックレビュー
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/hukuro_file.html"
●あっと驚くブラインドタッチの秘密
●ブラインドタッチ練習ソフト「WEEK」とは何か?
https://hankai.chakin.com/company/kidssignal/blindtouch.html
------------------------------------------------
僕のメルマガを面白いと感じてくださったら、
おともだちにメルマガ登録をおすすめください。
よろしくお願いします!
●無料メールマガジン[KIDS SIGNAL]読者登録フォーム
https://www.itm-asp.com/form/?810
メルマガ・ブログの内容を紹介したい方は、以下のページが便利です。
●メルマガ:KID'S SIGNAL & ブログ:コトノハコトバ
記事サンプルとメルマガ登録ボタンのページ
http://www.kidashigeo.com/kotonohaselect.htm
いつもお読みいただきありがとうございます。
木田 茂夫 :kids@kidashigeo.com
バックナンバー一覧に戻る