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「血液型と性格」に関する定説は、驚くなかれ百年も前から全然進歩も進化もしていないのですよ。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第814号●2023年10月22日(日)
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%name_sei%さん、こんにちは。
昨日は、血液型と性格の話が、現代からいきなり昭和初期の時代へと話が移りました。
人によっては急に時代が百年も昔に飛んで面食らった方もおられるかもしれません。
しかし、「血液型と性格」の話の根本は、本当にこの1927年(昭和2年)、創刊まもない心理学会の機関紙である「心理学研究」に「血液型による気質の研究」を発表した古川竹二の考え方が、現代にも色濃く残っていて、そこから一歩も進歩していないというのが現状ではないか? と思われるのです。
たとえば、医学研究などでは、病気と原因の解析のために、症例をいくつも集めた上で、その症例が出た原因と考えられる要素と結果の間に関係性があるかどうかを確かめるために「統計学的手法」が用いられます。
たとえば、「相対危険度」は、ある要因がある事象に対して関連性があるか否かを示す指標の一つです。(たとえば、「危険因子に曝露した場合、それに曝露しなかった場合に比べて何倍疾病に罹りやすくなるか」といった条件規定などに使われます。)
あるいは、ピアソンの「カイ二乗検定」も基本的かつ広く用いられる方法で、例えば、高血圧症の既往(なし/あり)が赤ちゃんの低体重出生(2500g以上/2500g未満)にどのような影響を与えるかを調べる、というような場合に使われるわけです。
こういう「医学」に関する「検証」の手法が、どうにも「血液型と性格」を調べる場合に応用されていないように僕は感じられます。そしてそれは純粋に「心理学」の側のサボりでしかないのではないか? と思うのですね。
また、「医学」から離れて、ソーシャルワーカーや、日本では介護士さんとか、ケアマネージャーの方たちのような「現場の実相」をずっと観察し続けているような立場の方々は、「性格」とか「社会行動」の背景に「親子関係」がとても色濃く反映されていることを、良くご存知です。
この件に関してエポックメイキングとなったのは、やはり、1983年に出版された、ジャネット・G. ウォイティッツの『アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリックス』(邦題:「アダルト・チルドレン―アルコール問題家族で育った子供たち」-金剛出版 1997/10/1)でしょう。
アルコール中毒に陥って、児童養育放棄に近いような親の元で育った子供達には共通した「考え方のクセ」などが顕著の共通していて、その考え方などを修正してあげないと、結婚してから、親と同じような人生の失敗を繰り返しがちだ、という事が発見されているわけです。
こういう事象を1970年代くらいから現場のソーシャルワーカーなどが根気よく観察を続け、それを「アダルトチルドレン」と名称で総括してウォイティツなどがひとつの問題として提唱したわけです。
しかし、この「アダルトチルドレン」という言葉自体が、心理学では扱われていないのですね。ほんとうに心理学は、人間の「心理」に起因する問題を解決する気があるのか? ということなんですけど、そこには本当に無頓着だと思います。
そして、おそろしいことに、古川竹二による「血液型による気質の研究」が発表された(昭和2年)は、あの世界的人種差別を広めたヒトラーが登場する第二次世界大戦より前の論文なのです。血液型と性格の話を良く考えるためには、どうしても「差別」ということを抜きに考えることはできませんから、第二次世界大戦より前なのか後なのかは非常に重要なのです。
ということで、現在、「血液型と性格」を考える上で避けることのできない、昭和初期の最初の「血液型性格分類」ブームについて、全370ページ、データページ100ページという膨大なページ数で語られた名著、
●「血液型と性格」の社会史--血液型人類学の起源と展開 松田薫 1991/5/24
を購入して読んでいるところです。
これは、知る人ぞ知る重要文献なのですが、あまり知られていません。僕も存在は知っていたのですが、「買うほどでもないだろう」とたかをくくって未読のままだったのです。
が、読んでみたら、ものすごい内容で「どっひゃー」と驚きまくっております。
ということで、このあたり面白い話が満載なので、この書籍からいくつかエピソードを交えて、もう少し「血液型と性格」について考えていきたいと思います。
ということで、本日のメルマガはここまで。
ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.814 -了-]---------------
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