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学習するなら、「実践」の場を大切にした方が効果的なのかもしれません。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第866号●2023年12月27日(水)
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読者さん、こんにちは。
最近、「速読」について色々と思うことが出てきました。
と言うのは、たまたまネットで無料の速読講座があったので、Zoom会議だったのですが、出席してみたのです。
とても実践的な講座で、具体的な速読練習があり、画面に表示された文字を次々に読み何秒かかったかなどを計測できる仕組みになっていました。
「これはなかなか面白いじゃないか」
と思って、練習をしていたのです。
最後まで練習すればそれだけで2倍近い速度アップが可能だと言う触れ込みだったので、多分効果もあるだろうなと思います。
ただ、その講座では「頭の中で音を出さずに読む」と言うテクニックを身に付けましょうと言うことを強調していたんですね。
これは僕もよく知っていることで、確かに文字面を見ただけで意味が取れれば読書スピードは確実に大きく上がるはずなのです。
でも、僕はここでハタと練習をやる気が失せたんですね。
これは前からわかってはいたことなのですが、こう言う練習をやれば、本当に読書速度は簡単に2倍程度にはすぐスピードアップするものなのです。
問題は、それをどうやって定着させるか? と言うことなんですね。
ハッキリ言って、ずっと練習を続けていなければ、また読書スピードは下がってしまうのです。
とくに、この「頭の中で音を鳴らさずに読む」と言うことをやろうとすると、各種の「見ただけで意味を取る練習」と言うのを繰り返し繰り返し、しなければならなくなります。
となると、実は読書する時間とは別に「速読」を習得するための練習をしなければならなくなる、ということになるわけです。
ところがです。
本当に早く本を読める人の話を聞くと、実は、たくさんの本を次々に読んで、この「音を出さずに読む」練習と同じことを実際の読書で身につけたという人も多いわけです。
そう考えると速読練習をしている暇があったら、読みたい本を次から次へと読んでいく方が、自分にとってもメリットが多いと言うことになるんですね。
だって、練習している時間にも本を読んで、新しい知識を身につけたりできるわけだからです。
そんなことを考えていると、いま、Kindle Paperと、購入した書籍と、図書館の本を並行して読んでいる事を続けていく方が、本を読むと言う本来の目的を叶えながら、速読練習にも大きな効果を発揮するなら、こういう速読講座は無駄なんじゃないかと、途中で退席してしまいました。
そもそも、速読したいと言う事は、たくさん本を読みたいと言うことなのです。
だったらとにかくたくさん本を読めばそれで早くなるのです。それを続けている方がメリットも、能力も、高くなると言うものです。
実は、こういう事は、世の中にはたくさんあるんですね。
例えば、英語ならひたすら音読をするとか、実際に外国の人と話をするとか、海外の英語の本を直接読むとかの、「実践でどんどん試していく」と言うスタンスの「練習」の方が実用性は高いのではないでしょうか。
●何を身に付ければ良いのか
ということがわかっていれば、実践を主軸に据えた方が、学習の効率は高いでしょう。(学習のための基本的知識は知っておかなければなりませんが)
結局、学習のための学習、と言うのは実は効率はとても悪いのかもしれません。
と言うことで、今日もひたすら、またまた読書をして行こうかなと思っています。
ということで今日のメルマガはここまで。ではまた明日。
--------------[KID'S SIGNAL No.866 -了-]---------------