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今回は、印刷関係の方々へご提案です。

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      [KID'S SIGNAL]  キッズシグナル●第99号●
                         2016年12月27日(水)
                            (旧暦:霜月29日)
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 %name_sei%さん、いかがお過ごしですか? 今回はちょっとターゲットを絞った内容で「私には関係ない」と感じられる方もおられるかも知れませんが、その点ご了承ください。

最近、私はコンテンツ制作を中心としたウェブでの仕事が増えているのですが、本来は印刷畑の人間で印刷物の制作が大好きです。

そんなこともあってこのメルマガには、いままでお付き合いの多かった印刷会社の方やグラフィックデザイナーをはじめとした平面媒体のクリエイター方の登録も多いのです。

なので、今回は、印刷物の役割が大きく変わってきていて、来年以降大きなトレンドになるのではないか? と私が考えている情報を中心に印刷関係の方々に、特にシェアしたいと考えています。

実は、前々から、印刷物は、「形のない情報」を、空間と質量のある「モノ」に変換するという特性があって、これが、企業の存在の中心を固めている「企業文化」の、社員間や企業の利害関係者(ステークホルダー:社員の家族・株主・取引先など)との共有に、非常に効果が高いのでは? と僕は思っていました。


なので、「企業文化 共有 印刷」というキーワードでネット検索をかけてみたのです。


すると、驚くべき結果が現れたのです。


というのもそこには、IT業界の雄である、サイバーエージェント社の情報が出てきたからです。

サイバーエージェントと言えば「アメーバブログ」や、最近ではアベマTVなど、ネットを通じたメディア戦略で飛ぶ鳥を落とす勢いのIT業界を代表している会社と言っても良いでしょう。
若い企業であり、つねにチャレンジングで、社員の平均年齢も大変低い。そういう企業です。

しかし、印刷物の役割や企業文化の共有に関する情報を調べていて、どうしてこんなIT産業のトップ企業の情報が出てくるのでしょうか?
ITの最先端企業なら、WEB技術を使った「文化共有テクノロジー」でも駆使していそうなものです。

たとえば、IT技術で言えば「企業内SNS」というものが話題です。これは何かと言えば、企業の中にクローズドなFaceBookやTwitterというようなソーシャルネットワーク環境を構築しておいて、それを社員間で情報共有の場として活用する、という考え方です。

でも、そういう話題ではないわけです。

どういうことだろう? と思って、そのページを読んでみて、いよいよ驚いてしまいました。

実はサイバーエージェントでは企業文化共有のために、Webで更新する社内報と並行して、印刷物による社内報制作にとても力を入れているというのです。なんとその数8誌!

「ええええ? あのサイバーエージェントが?」
と、僕はびっくりしてしまいました。

しかも、です。

彼らが作っているのは、業務の合間に片手間で作るような簡易的な社内報ではないのです。
キチンとグラフィックデザイナーにデザインさせて、フルカラーで制作している実に立派な「社内報」なのです。

その記事を読んでみると、この社内報は、企業運営の中心業務として非常に力を入れていることがわかりましたし、何より社内報コンテストである「全国社内報アワード2016」で部門第一位やゴールド賞を取るくらい、高品質なものだったのです。

「なんじゃこりゃ! 旧来型企業より、最新・先鋭のIT企業の方が印刷メディアに力いれとるやんけ!」

という驚きなのであります。

これは一体どういう背景から生まれた結果なのだろう?と思いましたので、少し調べてみると、サイバーエージェントの社長である藤田晋氏は「企業文化こそ競争力の源泉」と常日頃から発言されていて、その企業文化の共有に試行錯誤の結果印刷物の社内報を作ることが効果的だと考えられたようなのですね。

これが、その記事です。
●企業文化を作る社内報
https://www.cyberagent.co.jp/features/detail/id=12847

これは、かなり大きな発見でしたし、僕自身が立てていた「企業文化の共有に高品質な印刷物が効果的なのではないか?」という仮説を完全に裏付けて証明してくれている記事でした。
というのも、なぜ僕が「企業文化の共有に印刷物が効果的」と考えたかというと、これは逆説的な意味で「企業文化はネットで検索されない」と発見したからなのです。

商品の価格やスペックなど、お客さまの側で理解している価値観で検索したり、何か問題が起きた時にWEBで解決策を検索することはあっても、おそらく企業文化で検索されることはありません。

しかし、実際の商品販売などでは「ブランド」が重要で、そのブランド力こそが収益の源泉であったりするわけです。
だからこの「企業文化こそ競争力の源泉」という藤田晋氏の言葉は、僕の発想とまったく同じでした。

印刷関連のお仕事をされてるみなさんは、近年ではチラシやカタログ等がどんどんウェブ化されていて、印刷物の可能性が狭まっているように感じられたりもしているのではないでしょうか?

確かに、メディア特性を考えた場合、それこそ低価格で枚数を一枚でも多くしたい「チラシ」や、商品情報を確認するためだけのカタログなどはウェブに取って代わられても仕方がないのかもしれません。

しかし手渡しで配布される印刷物は人と人との信頼関係を醸成するには最上の媒体です。
「形」がある印刷物は、企業文化のように、形のないものを「モノ」として存在させる重要なツールなのです。

たとえば、企業文化のような形のないものを、WEBだけで、伝えようとすると、途端に困難が生じます。
なぜなら、いくらいい事を書いていても、そのページが明日消えてしまうかもしれない儚さがWEBにはあるからです。

しかし印刷物は、ただ「カタチ」になっているというだけで、受け取り手にとっては、

●なくならない、手に取れる安心感
●大切な情報だからこそ印刷されたのだろうという重要感
●印刷物に書かれている内容(サービス・製品)が提供されるという約束手形

というような「信頼」を、受け取った瞬間に感じるわけです。


詐欺集団がお年寄りを騙すために紙のパンフレットを作るのも、「情報を手に取れる形にする」だけで簡単に信頼が得られるからです。

だから、印刷物はそういう「信頼獲得のツール」として非常に効果的なメディアなのです。
これはいちど刷ってしまうと簡単には修正や変更が行えないという、メディア特性があるからです。

簡単に修正できないからこそ、印刷する前に、広報・営業・経理・総務・法務など企業の全部署を回覧し、文言のチェックまで行うのです。
これが印刷物のメディア特性ですし、この「各部署を回覧してのチェック」があるからこそ、印刷物は企業文化の共有にとても高い効果を発揮するわけです。

全てのメディアはその媒体特性を最大限に生かした形で活用されなければ効果は望めません。その意味でこれからの印刷物は抽象度の高い企業理念など、「形にしにくいもの」こそ形にするそんな役割のために活用されていくのではないでしょうか。

このメルマガをご覧を印刷関係の方々。印刷物は人の心をつなぐ理念のためのツールとして最上のツールです。
そして、団塊の世代がほぼ全員リタイアされ、これから毎年20年以上にわたり、新入社員となるべき若者の数が減り続けていく未曾有の人手不足社会、日本において、企業文化共有のための印刷物ツールは、どうしても必要な、企業運営に必須のツールなのです。

このことを頭において、あなたのお得意さまに、各種の「理念誌」の提案などされてみてはいかがでしょうか?
きっと、「おおそうか!」と納得していただけることが多いものと思います。 

そして、コンテンツの制作にはぜひ私をご指名ください。
この課題に特化して、最上の印刷物提案をいたします。

ということで、今回はここまで。

また次回をお楽しみに。
(というか、明日にでも本年最後のご挨拶メールをお送りすることになると思います。)

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