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WEEKの販売ページの悪戦苦闘に励まし(催促)のメールをいただいていたのに気づいておりませんでした。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第1425号●2025年7月12日(土)
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読者さん、こんにちは。
えー、この間からずっとタイピング練習ソフト「WEEK」の販売ページ制作で悪戦苦闘しているわけですが、苦しんでいたがゆえに、WEEKに関するメールをいただいていたのを完全に見落としておりました。

今日はちょっとそれに関するお話を。

いただいたメールは内容的にいろいろ応援いただいている内容だったのですが、ひとつ、

●JISかな練習を省いた「メリット」の説明なんて必要ですか?

というご質問というかチェックだったのですね。
で、その「ないことのメリット説明は不要では?」の根拠として、

●そもそも9割以上の人がローマ字入力だから、そのローマ字入力習得が早くできる

だけで良いのではないか?
というお話だったわけです。

これ、ごく普通に考えると、その通りだし、僕も販売ページを作り始めるまではずっとそう思ってたわけです。
でも、違うんですよね。
自分がタイピング練習をはじめた頃のことを考えると、これは違うわけです。

この「9割以上がローマ字入力」というのは、

●いろんな練習をしてきた結果としてのローマ字入力の採択

なわけです。

そもそもパソコンなんか触ったことがない、というような人が入力方法を考える時に、真っ先にローマ字入力を選ぶ、ということはかなり少ないはずなんです。
まず最初は「JISかな入力」ではじめようとするのが普通です。

だって、キーボードに「かな」が刻印されているからです。
JISかななら、目で見て文字を打てますし、たとえば「か」を打つのにローマ字入力のように「K」「A」と2打鍵も指を動かす必要もなく、1打で「か」と打てるわけです。

このシンプルさは、かなり初心者には魅力的なわけですね。
なので、

●JISかなで練習するか、ローマ字で練習するか

というのは、大きな検討課題に入るわけです。

で、実際僕自身、この選択で最初に「JISかな」を選択した人なわけです。タイピング練習をしてブラインドタッチを覚えて、10年近くは「JISかなブラインドタッチャー」だったんですね。

でも、ある時、仕事がものすごく忙しくなった時に腱鞘炎になったのですよ。それで「JISかな」から「ローマ字」にシフトしたわけです。

で、その最初に練習ソフトを選択する時には「カナかローマ字か決めかねる」という期間がやっぱりけっこう長く存在していたわけです。だから、練習ソフトを「購入」するとなると、「カナもローマ字も習得できる」というソフトを、とりあえずは選択するはずなんですね。

いや、実際僕もそうでしたから。
いろいろな練習ソフトがある中で、やはり練習モードが多彩で「ローマ字だろうがカナだろうが習得できますよ」という練習ソフトしか選ばないと思うんですね。実際にはまだタイピングが身についてないわけですから。

で、いまの人気の、練習ソフトとしてはお勧めできない、各種のゲームタイプの練習ソフトも、「指使いの説明」などは一切掲載していなくても「JISかな」と「ローマ字」の選択はできるようになっているのです。

これはね、ほんとうにムダなんです。
実際に練習をはじめたら、おそらく普通の人だと「JISかな」で練習を始めたら、一週間経たずに「もう、これ無理!」ってなるはずです。
僕はコピーライターだったので「この練習は絶対に乗り越えなくちゃいけない」と頑張れましたけど、普通の人はそこまで「書く」ことにこだわるはずもないわけです。

で、いろいろ悪戦苦闘していくうちに「あ、ローマ字で練習したら習得が簡単じゃん!」とわかって、結果的にローマ字で入力するようになったのだろうと考えられるわけです。

●そもそも9割以上の人がローマ字入力だから、そのローマ字入力習得が早くできる

というのは、あくまで「結果」の話であって、「初学者」のことを考えると、やはり「JISかな」がないのはデメリットにしかなりません。
だから、それが「デメリットじゃなくてメリットなんだよ」ということをしっかり伝えないと、これは分からないと思うんですよね。

これは「まだタイピングを習得していない初学者」だからこそ選択肢を広く持っておきたいというのは、どうしても外せない心情だろう、という話なんですよね。

これは、ほんとうにムダなのに、洗濯機に「風呂水モード」のためのくみ上げポンプが存在するのと似たような話なわけです。
風呂水はカラダの垢が入った水なので、洗濯物から「垢」を取り去る効果はほぼなく(というか、ものによっては垢を増やしてしまう)、「風呂水モード」の存在自体が不要で、ましてや「くみ上げポンプ」なんて付けない方が良いんですけど、洗濯機でくみ上げポンプのついてない商品なんてほぼ存在してないわけです。

「風呂水が使えないの? なら要らない」

というのが洗濯機の宿命なんですよね。どう考えたって不要な「風呂水モード」は、それでもついてないと売れないので、どこの洗濯機でも必ずついているのです。

「JISかな練習」というのは、まさにこれと同じでして。
かなりしんどい話なのです。

ということで、そもそも商品名を「タイピング練習ソフト」にはせず「ブラインドタッチ習得専用ソフト」にしようかと考えてるくらい難しい課題だよなぁと思っているのであります。

ということで、長くなりましたので、今日はここまで。
ではまた明日。


--------------[KID'S SIGNAL No.1425 -了- ]---------------


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